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初のデジタルラジオ携帯、au「W44S」を使ってみる
−ラジオの未来を体験。音楽プレーヤー能力も高い


12月8日発売


 auから8日、国内初となるデジタルラジオの受信に対応した携帯電話「W44S」が発売された。最大の特徴は、現在東京と大阪で実用化試験放送が行なわれているデジタルラジオの受信に対応したことだ。

 デジタルラジオの受信端末は、「Prodia」というモデルをピクセラが9月に販売しているが、評価用として法人向けに出荷しているもので、一般消費者への販売された対応端末は「W44S」が初めてとなる。

 アナログのラジオ放送は、FMチューナを内蔵した携帯電話が「FMケータイ」として人気を博したことで、聴取者が増加。ラジオ離れに歯止めをかけることに成功した。専用チューナではなく、第1号モデルが携帯電話になったのには、新しい放送であるデジタルラジオでも同じ手法で、普及に結び付けたいという狙いがあるようだ。

 ただし、現在のところ試験放送の中での本格放送を実施しているのはTOKYO FMのみで、12月1日から1日20時間、番組をオンエアしている。現在のところ他局は数時間の試験番組を放送しているのみで、TBSラジオ&コミュニケーションズは2007年4月1日からの本格スタートを予定している。また、試験電波の出力増強も予定されているが、東京/大阪で受信できる地域も限られており、まだまだこれからの放送でもある。

 今回発売されたばかりの機体で、デジタルラジオの使用感や可能性を探った。また、端末としてはデジタルラジオだけでなく、ワンセグ放送にも対応。LISMO用のソフトウェア「au Music Port」も最新の3.0へアップデートされている。AV WatchではこれらのAV機能に注目した。

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■ デュアルオープンスタイルが特徴

 まずは外観から見ていこう。ソニー・エリクソン製で、外形寸法は約101×49×24mm(縦×横×厚さ)。ワンセグ受信機能が搭載されはじめたばかりの頃は分厚い端末が多かったが、デジタルラジオ対応第1弾モデルとしてはスリムなのが嬉しい。重量は約146g。液晶は3インチで、解像度は240×432ドット。モノクロ液晶のサブディスプレイも備えている。

 外観で最も目を引くのが、側面に飛び出した円筒形の突起。これは液晶ディスプレイのヒンジ部であり、W44Sの特徴である「デュアルオープンスタイル」を実現するための機構だ。デュアルオープンスタイルとは、液晶画面が通常の縦方向の開閉に加え、横方向にも開くことができる機構の名称。

 横方向に開くことで、ワイド画面を活かした小型テレビのようなスタイルになる。画面の向きが変えられるワンセグケータイとしては、シャープのAQUOSケータイが採用している「サイクロイドスタイル」や、松下電器の「P901iTV」で採用された「スイッチスタイル」機構が思い浮かぶ。それらとの大きな違いは縦画面と横画面がシームレスに変更できないことだ。

 つまり、縦画面としてオープンした場合、そこから画面を横倒しできない。横向きにオープンした場合は、縦に持ってくることはできない。縦画面と横画面を変更するためには、一旦携帯を閉じて開き直す必要がある。

閉じた状態 縦方向に開いたところ 横方向に開くとワイド画面を活かしたポータブルテレビのような外観に

 他の方式と比べると一手間かかる作業だが、開閉動作はカッチリと精度が高く、動かすだけで気持ちが良い。むしろ気になるのは出っ張ったヒンジ部分だろう。このヒンジこそがデザイン面最大の特徴であり、賛否が分かれるところ。

 周囲に意見を聞いたところ「SFチックでいい」、「ギミック感にそそられる」などの好意的な意見が多いが、「出っ張りが余計で持ち運ぶ時に邪魔になりそう」という声も。実際使ってみると、タイトなジーンズの尻ポケットに入れる時などに突起が邪魔をして入れにくく、若干の慣れが必要だ。だが、手にしている際は突起が親指と人差し指の付け根あたりに引っかかるため、独特のホールド感がある。なお、ヒンジ部の強度は十分考慮した設計だという。

ヒンジ部がデザイン面最大の特徴 ヒンジの稼動向きが対応していないため、縦位置/横位置のシームレスな移行には対応していない

厚さは24mm。メモリースティックDuoスロットやイヤフォン端子を備える。イヤフォン用平型端子はシャッター式で保護されている アンテナはフリーアングル

右側面にはFeliCa用ボタンやシャッターボタンなどを備える 本体を上部から見たところ。液晶画面を横向きに開いた場合、ほぼフラットまで広げることができる。また、視聴しやすいようフラットになる手前で一段引っかかり(左写真)がある

 付属の充電クレードル台には傾斜が付けられており、横向きに画面を開いて乗せると視聴しやすいスタイルとなる。USBケーブルも接続可能で、パソコンとの連携も可能だ。

付属の充電クレードル台 USB端子も備えており、PCとの連携も可能


■ デジラジ/ワンセグは共通アプリで受信

 デジタルラジオやワンセグ放送は「au Media Tuner」というアプリケーションで受信する。というのも、デジタルラジオは音声をMPEG-2 AACで放送するほか、簡易動画として320×240ドットのMPEG-4 AVC/H.264動画も放送しており、これはワンセグとほぼ同じ仕様だ。そのため、同じフォーマットのデコードに対応したアプリケーションを共用できる。「au Media Tuner」のGUIをスキンのようにワンセグモード/デジタルラジオモードで切り替えるようなイメージだ。

SIMカードを外した状態では「au Media Tuner」は起動できない

 アプリケーションの起動はメインメニューから行なえるほか、ヒンジ部の内側に設けられた「TV」ボタンからショートカット起動も可能。「TV」ボタンを押すと、まずワンセグ受信機能(EZテレビ)が立ち上がり、再度押すことでデジタルラジオ、EZチャンネルプラスと切り替わり、再びワンセグに戻る。なお、SIMカードを外した状態では「au Media Tuner」は起動できない。

 「TV」ボタンを押してからワンセグの受信が可能になるまでは約11秒。ワンセグとデジタルラジオの切り替えには5秒程度かかる。モードが切り替わっても受信から出音/出画までの時間もかかるため、全体としてかなりもっさりした動作に感じる。誤って「TV」ボタンを押しすぎてしまった場合など、目的のモードに戻るのは億劫だ。

メインメニューからワンセグ/デジタルラジオを直接起動するほかに、「TV」ボタンでショートカット起動もできる

 デジタルラジオの利用前には、ワンセグと同様にチャンネル設定を行なう。設定方法は、エリアが自動的に指定される「オート設定」と「マニュアル設定」、「放送波スキャン」の3つ。オート設定を東京・千代田区の編集部で行なったところ、8個のチャンネルが登録された。

チャンネル設定画面 オート設定で登録されたチャンネル一覧 チャンネル設定は5個まで登録可能。異なる地域に出かけた際などの設定切り替えに利用できる

 101chは「NHK・VICS」、201chはTBSラジオ&コミュニケーションズ、ベイエフエム、横浜エフエムで構成する「DR@TOKYO92」、「DigiQ+N93」はエフエムナックファイブと文化放送が提供。501/502chの「D95」は伊藤忠商事とニッポン放送が手掛けるチャンネル。3セグメント放送を行なうTOKYO FMは701/702/703chで放送している。

 基本的な画面レイアウトはワンセグ/デジタルラジオで共通。縦位置画面の場合は上部に動画が、下部にチャンネル番号やボリューム数値が表示される。データ放送ボタンを押すと下部の操作パネルがデータ放送画面に切り替わり、現在放送中の楽曲名やスタジオの模様、番組情報などが静止画や文字で表示される。

 簡易動画の表示サイズはワンセグと同様に、縦画面と横画面、横向きの全画面表示の3タイプから選択可能。横向きに液晶を開いた場合は、自動的に全画面表示モードとなる。チャンネルの選択は十字ボタンの左右で、音量は上下で調整可能。このあたりの操作感もワンセグ受信機とほぼ同じで、さほど戸惑うことなく利用できる。

デジタルラジオの基本画面。ニキシー管をイメージした表示がユニークだ ワンセグの受信画面。基本的なレイアウトはデジタルラジオと同じ データ放送は画面下部に表示。オンエア中の楽曲情報も表示される

 ワンセグとの違いはもちろん音声主体のラジオなので、現時点では簡易動画の無い番組が多いこと。もちろん字幕表示もないが、TOKYO FMの場合はデータ放送に力が入っており、スタジオの様子がカラーの静止画で頻繁に挿入される。データ放送画面はオンエア中の楽曲情報表示やトークの内容に追従するため、頻繁に自動更新(リロード)する。これもワンセグとは大きく異なる部分だろう。上部にニュースや天気予報のデータ放送へのリンクも設けられている。

 また、一番右にある「メッセージ」というボタンがラジオならではの機能。押すとメールの新規作成画面が表示され、アドレス欄に現在放送中の番組のお便り募集のアドレスがあらかじめ記入されている。リスナーは気軽に曲のリクエストやDJへのメッセージを書き、メールとして番組に送信できる。テレビと異なり、リスナーとの双方向なコミュニケーションで番組を作っていくラジオならではの機能と言える。

簡易動画ではスタジオでのDJの様子が見られるほか、ミュージッククリップなどもオンエアされている ワンセグと同様に簡易動画の全画面表示も可能 番組へのメールも手軽に送信できる

TOKYO FMではニュースチャンネル、大人向けの音楽やエンターテイメントを扱う「HIGH QUALITY」チャンネル、ティーン向けの「AGGRESSIVE LIFESTYLE」チャンネルの3チャンネルで本格放送を開始。データ放送でもニュースや天気予報、エンターテイメント情報などを提供している

TOKYO FMでは番組表も提供。放送開始前にアラームを鳴らして知らせる視聴予約も利用可能 「DigiQ+N93」では、文化放送が得意とするアニメ&ゲームの番組も登場


■ 出力の増強が行なわれないと受信エリアは狭い

御茶ノ水で受信テスト。ビルの側や地下以外では良好な受信ができる

 デジタルラジオはVHF帯のアナログテレビ放送の隙間チャンネル(東京地区は7ch)で放送しており、電波は東京タワーから送出されている。近々に3倍の2.4kWに増力が予定されているが、現在の試験放送は出力が800Wと小さいため、受信可能範囲は狭い。そこで、実際にどの程度受信できるのか外に出てみた。

 まず、杉並区にある自宅で受信してみたところ、かなり入りが悪い。室内での受信は不可能に近く、窓のそばで良い位置を探し出してようやく受信できるといった状態。ワンセグの場合は室内でも難なく安定受信が可能だ。

 自宅を出て駅まで歩いてみる。ワンセグは安定して受信できているが、デジタルラジオは途切れがち。アーケードの商店街や高いビルの側では何も音がしない時間が長い。中央線に乗って会社のある千代田区・市ヶ谷まで移動。徐々に東京タワーに近づいた。

 新宿駅の近くで電車内でも安定受信が可能になり、四谷を過ぎるとほぼワンセグと変わらない受信状態となる。トンネルでなけば音が途切れることはない。市ヶ谷の街中や秋葉原を歩いてみたが、高いビルのそばでは途切れるものの、アンテナを伸ばさずにポケットの中に入れても快適な受信が可能だった。

 出力が2.4kWに増力された場合、東京では八王子あたりまで受信できるようになるという。800Wの段階では、都心にかなり近いところに家や職場、学校が無いと実用は難しいだろう。聴けなければサービスの魅力もなにもないので、なるべく早い増力を期待したいところだ。なお、ワンセグ受信の感度は高く、電車内やビルのそばでも比較的安定した受信が可能だ。

 連続視聴可能時間はイヤフォンを使用した場合でデジタルラジオが約5時間。これは本体を閉じた状態で音声放送のみを受信した場合だ。ワンセグはイヤフォン使用で約4時間、スピーカー使用で約3時間45分だ。

 音質は番組によって大きく異なる。ビットレートを確認する方法が無いため耳で聞き分けるしかないのだが、TOKYO FMの試験番組ではデータ放送などに大きな帯域を割いているためか、音質は若干痩せ気味で、シンバルや女性ボーカルの高音にシャラシャラとした圧縮ノイズが乗る。低ビットレートのMP3を聴いているような、懐かしい音質だ。

 「デジタルラジオの音はこの程度か」と思うと、「DigiQ+N93」や「D95」にチューニングすると驚くほど音が良い。圧縮ノイズはほとんど聞こえず、中低域が分厚く、レンジも広い。データコンテンツなどが少ないためだろうか。アナログラジオのようにチューニングノイズが入らないため、長時間聞いているとラジオであるという認識が薄れ、ポータブルプレーヤーでポッドキャスト番組を聴いているかのような錯覚に陥る。

 デジタルラジオは帯域を音のみに振り分ければサラウンド放送も可能になるほど自由度が高いので、音質は番組の構成による部分が大きそうだ。端末側ではヤマハの音質補正技術「DBEX」がデフォルトでONになっており、これを切ると中音域の音圧が減退する反面、音場は広く感じられる。いずれにしても、このノイズレス/高音質は、アナログのポータブルラジオ利用者には衝撃的で、これまでの「ラジオ」の概念を大きく覆すものだ。


■ 録音の可否は番組次第

 デジタルラジオ、およびワンセグ放送の録音/録画もサポートしている。ただし、どちらも本体メモリへの記録のみサポートしており、メモリーカードへの記録は行なえない。本体メモリのデータフォルダ容量は約115MBで、ワンセグの録画時間の目安は最大38分。録画中に本体を閉じても録画は継続されるが、着信があった場合は自動的に終了される。

録音したファイルはデータフォルダに保存される。再生時は早送り/早戻しも可能だ

 デジタルラジオも本体メモリに録音できるが、ラジオの場合は録音可能時間が最大3分に制限されている。楽曲1曲分の長さを意識したもので、著作権の問題でこのような制限が付けられているという。ただし、この制限は「W44S」でのもので、今後発売されるデジタルラジオ対応携帯電話/チューナなどに適用されるかどうかは未定だ。

 TOKYO FMの番組でテストしたところ、3分ならばどんな番組でも録音できるわけではなく、録音が許可された番組(もしくはその一部分)しか録音することはできない。トーク部分のみならばOKのように思えるが、テストした番組ではトーク部分も録音できない番組が多い。ニュースやジャズ番組は録音できる。このあたりの可否は番組や流しているコンテンツによって大きく違うようだ。

音声だけでなく、簡易動画も録画可能……のはずだが、今回試用中に放送された番組では、録画が許可された簡易動画はなかった

 どのような番組が放送され、どれだけの人が聴くのか未知数な部分が多いデジタルラジオだけあり、このあたりのルールは今後改善されていくだろう。ラジオではメモ的に「あ、この音楽いい!」と思った時に即座に録音できるれば、時間制限があっても有用なので、できれば全ての番組を録音できるようになると嬉しい。音質を落とす代わりに全てが録音できるモードなどもあって良いだろう。


■ LISMOもバージョンアップ

 W44Sのリリースに合わせて、付属のソフト「au Music Port」もver.3.0へアップデートされた。GUIが一新されており、転送時には画面が上下に2分割され、上がパソコン側、下が携帯側。ドラッグ&ドロップで転送できるなど、より直感的な操作ができるようになっている。

音楽ファイル再生中の画面

 また、音楽ファイルのインポート対応フォーマットも拡充され、AAC(.m4a)/WMA/WAVに対応。iTunesでリッピングしたAACファイルも取り込めるようになる。ただし、iTunes Storeで購入した著作権保護付きファイルには対応していない。

 取り込んだ楽曲や、CDからリッピングをHE-AACでエンコードするのは従来バージョンと同じだが、これまでは48kbpsのみだったがリッピング/変換ビットレートが、32/40/48/64/96/128kbpsから選択可能になった。

 48kbps固定の状態では、いかにも携帯電話といった感じの痩せた音になってしまっていたが、今回128kbpsでエンコードした楽曲を再生させたところ、ポータブルプレーヤーにも負けない高い再生能力が確認できた。音色もニュートラルで音楽を選ばずに利用できそうだ。

「au Music Port」もver.3.0へアップデート 転送時にはパソコン側/携帯側で画面が上下に2分割され、直感的な操作ができるようになった リッピング/変換ビットレートが32/40/48/64/96/128kbpsから選択可能に

有料・動画ダウンロードサービスもスタートした

 なお、これに合わせて「LISMO」でのビデオクリップのダウンロード販売もスタートしている。「W44S」以外に既発表の「DRAPE」、「W47T」が対応しているもので、通信経由でサービスに対応している楽曲配信サイトからビデオを購入。携帯で再生したり、PCの 「au Music Port ver.3.0」でも再生可能。moraやavexのミュゥモなどが参加しており、1曲500円程度で販売しているサイトが多いようだ。


■ 今後の放送に期待

 出力が増力されない限り聴取可能範囲は狭く、デジタルラジオを楽しめるユーザーは限られてしまう。また、本格放送を行なっているのがTOKYO FMのみで、他のチャンネルは数時間の試験番組を時折流しているに過ぎない。TOKYO FMの番組表でもリピート放送が多く、正直に言って現段階でデジタルラジオは魅力ある放送とは言い難い。

 しかし、DJが話している様子が動画で見れたり、ミュージッククリップを豊富に放送したりと、これまでのラジオでは不可能だった要素の魅力は大きく、「次世代のラジオ」を体験する楽しみは確かに存在する。いち早く本格放送を掲げ、サイマル放送を行なわず、新しいラジオの形に挑戦しているTOKYO FMの姿勢も高く評価したい。

 サイマル放送を行なっているワンセグでは、コンテンツのクオリティは高いが、「画面を見なければ内容がわからない」というテレビの特徴自体は変化しておらず、「新しい可能性」を見せてくれるものではない。

 その点で、音声のみで成立しているラジオに映像を加えることで、ラジオでもテレビでもない、まったく新しい楽しみが生まれる可能性はある。「映像がついたラジオはテレビと同じではないか」という意見もあるが、個人的にはある程度完成された番組を視聴者に見せるテレビに対し、ラジオは聴取者とDJ/パーソナリティーがコミュニケーションをとりながら番組を作り上げていくという決定的な姿勢の違いが存在すると考えている。この基本はデジタルラジオになっても変化しないだろう。

 なお、今回のレビューでは放送波を使った楽曲配信をテストすることができなかった。これは、オンエア中の楽曲をKMF形式の着うたフル用ファイルとして同時配信するというもので、放送波を利用するためパケット通信料が不要という特徴がある。ダウンロードした楽曲は、通信機能を利用してキーを購入することで通常の着うたフルのファイルとして利用できるサービスだ。

 試用中に楽曲配信が行なわれるタイミングがほとんど無く、1度だけデータ放送に「ダウンロード」ボタンは表示されたのだが、ファイルを取得しようとしたところエラーが表示され、再度チャレンジしているうちに楽曲のオンエアが終了してしまった。楽曲オンエアと同時に配信しているため、オンエアが終わるとダウンロードできなくなるのだ。ダウンロードには1分程度かかるため、例えば3分の楽曲をオンエアしている場合、楽曲のスタートから2分以上が経過し、ダウンロードが終わる前にオンエアが終わってしまう場合はダウンロードボタンも消滅するという。

 かなりタイミングがシビアな取得方法であり、こうしたシステムも今後はより使いやすくブラッシュアップされるだろう。船出はしたものの、まだ荒削りの印象が残るデジタルラジオだが、ラジオ番組と同様に、ユーザーが積極的に参加することで、より魅力あるものに成長する可能性を感じさせてくれる。

一度だけダウンロードボタンが表示されたが、ファイル取得に失敗してしまった ニュースチャンネルはサービス時間が限られている。今後はさらなる番組の充実が期待される


□auのホームページ
http://www.au.kddi.com/
□製品情報
http://www.sonyericsson.co.jp/product/au/w44s/index.html
□ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/1116/index.html
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(2006年12月8日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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