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ソニー、27型フルHD有機ELディスプレイを日本初公開
−「Display 2007」開幕。FEDや新LCOSも出展


会期:4月11日〜4月13日

会場:東京ビッグサイト

当日入場料:5,000円(事前申込みで無料)


 フラットパネルディスプレイ関連の展示会「第3回国際フラットパネルディスプレイ展(Display 2007)」が11日、東京ビックサイトで開幕した。会期は4月11日から13日まで。

 国内メーカーを中心として、液晶やPDP、有機ELなど、フラットパネルディスプレイの最新機種が一堂に展示されるイベント。商談の場も設けられているほか、研究開発・製造技術展の「ファインテック・ジャパン」も併催されている。なお、2007年の合計出展社数は656社。


■ ソニーが27型フルHD有機ELディスプレイを国内初公開

ソニーは27型フルHDと、11型/1,024×600ドットの有機ELを出展

 ソニーは、1月にラスベガスで開催された2007 International CESで発表した有機ELディスプレイを日本で初めて公開した。

 27型/1,920×1,080ドットのフルHD有機ELディスプレイと、11型/1,024×600ドットの有機ELテレビの2製品を展示。ともに、自発光方式の有機ELの特徴を活かして薄型化し、27型は厚さ9mm、11型は3mmを実現している。

 27型と11型では有機ELの形成過程などがかなり異なっているが、いずれも色域はNTSCカバー率で100%以上、ピーク輝度は600cd/m2、白ピークで200cd/m2。コントラストは100万:1以上。


27型フルHD 有機ELディスプレイ。コントラストは100万:1以上。NTSCカバー率100%以上を実現する 厚みは9mm
11型/1,024×600ドットの有機ELディスプレイ。チューナも内蔵している 厚みは3mm

ソニーの有機ELディスプレイ解説

 11型は駆動回路や映像処理回路に加え、地上デジタルチューナを本体の台座部に内蔵し、超薄型化を実現。映像入力としてHDMI端子を装備する。

 寿命は、「11型に関してはかなり量産に近いレベルで達成できており、量産に向けた開発を進めつつある」という。

 ソニーではテレビ向けを中心に、有機ELディスプレイ事業を展開する予定だが、市場性を判断しつつ、事業方針を近く決定するという。なお、有機ELの製造はエスティ・エルシーディ株式会社(STLCD)で行なう。


背面。HDMI入力とアンテナ入力、DC入力を備える 11型の厚さは3mm

 東芝松下ディスプレイテクノロジーは、パネル解像度1,280×768ドットの20.8型有機ELディスプレイを展示。

 低温ポリシリコン技術とともに、大型化に有利な塗布型(インクジェット)プロセスを用いて作成。インクジェット技術の利用により、「本質的には安価に製造できる」という。厚みは16mm。

 上面発光構造の採用により、視野角による色変化を抑えている。ただし、現時点では「まだ製品化や歩留まり云々を議論する段階にはない」としており、製品化の時期は未定。

東芝松下ディスプレイテクノロジーの20.8型有機ELディスプレイ


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【1月8日】ソニー、27型でコントラスト比100万:1の有機ELディスプレイ
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【4月9日】東芝松下ディスプレイ、21型有機ELディスプレイを開発
−塗布型プロセスを導入。「ディスプレイ2007」に出展
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070409/tmd.htm


■ 19.2型FEDも初お披露目。双葉電子もFEDに取り組む

19.2型のFEDを学会や報道向け以外では初公開

 株式会社エフ・イー・テクノロジーズは10日に報道向けに公開した「FED」(Field Emission Display/電界放出ディスプレイ)を出展している。

 19.2型1,280×960ドットのFEDで、輝度は400cd/m2、コントラストは2万:1。画素ピッチは0.306mm。液晶との動画応答性能比較や、暗室における業務用マスターモニターとの比較デモを実施し、FEDの潜在能力をアピールしている。

 事業立ち上げ当初は、放送/業務向けのモニタに注力するため、要求の高い「24型でフルHD」の実現を目標としているという。


階調表現など画質をアピール マスターモニタと比較

双葉電子工業のFED

 また、双葉電子工業もFEDを出展している。小型の情報表示ディスプレイとして、カーオーディオの1DINディスプレイや電子広告、特殊用途ディスプレイなどでの採用を目指しており、2型〜4型の各製品を展示している。

 エフ・イー・テクノロジーズと同様にスピント型のエミッタを採用。画素ピッチ0.3〜0.5mm程度で各種サイズを用意し、すでに一部顧客に出荷している製品もあるという。


多彩なサイズ、用途で製品化を目指す

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【4月9日】ソニーから技術継承した新ディスプレイ「FED」を発表
−19.2型FEDを公開。2009年の実用化を目指す
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070409/fed.htm


■ 残像低減SXRDやベルギーの新LCOSメーカーも

GEMIDIS(ジェミディス)の事業概要

 ベルギーのLCOSパネルメーカー「GEMIDIS(ジェミディス)」は、同社の製造するLCOSパネルやドライバボードなどを出展している。

 同社ではアナログ駆動のLCOSパネルを開発/製造しており、0.7型/1,280×768ドットの「720」パネルと、0.7型/1,920×1,080ドットの「1080」パネル、2,048×1,536ドットの「QXGA」パネルをラインナップ。日本での採用例は無いが、欧州ではBARCOなどが製品に採用しているという。

 開口率は720が93%、1080とQXGAが90%。応答速度は5ms、フレームレートは120Hz。720と1080は民生向け、QXGAはプロフェッショナル市場向けに展開。光学系などは手がけておらず、セットメーカーやODMなどへの、パネルやドライバボード提供に注力するという。

1080やQXGAのLCOSパネル 4KのLCOSパネルも準備している 同社製LCOS搭載のプロジェクタでデモ

ハイフレームレート対応の0.61型SXRD

 ソニーは、フロントプロジェクタ向けの0.61型/1,920×1,080ドット ハイフレームレート対応SXRDも出展している。液晶駆動速度を2倍の240Hzに向上させて、120Hzフレームレート表示を行なう新SXRDデバイス。120Hz表示で残像感を大幅に低減する。

 搭載製品の発売時期は未定。今回は新SXRDデバイスの展示のみで、新SXRDデバイスを使ったデモも行われていなかった。しかし、パネルサイズなどは既存の0.61型SXRDと共通のため、プロジェクタの光学設計などを大きく変更する必要は無く、「セット側の開発状況に拠るが、比較的早期の発売は期待できる」としている。


 ビクターは、CEATECなどで出展した110型LCOSリアプロジェクションテレビや、薄型リアプロテレビを参考出展している。

ビクターは世界最大110型のLCOSリアプロを出展 58型薄型リアプロも参考出展

□関連記事
【4月5日】ソニー、120Hz駆動のフルHD SXRDを開発
−駆動基板を新開発した0.61型。LED/レーザーにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070405/sony.htm

□Display 2007のホームページ
http://www.displayexpo.jp/
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【2006年4月19日】ソニーが82型フルHD液晶テレビを日本初公開
−Display 2006レポート。パイオニアのフルHDも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060419/display2.htm

( 2007年4月11日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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