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エスケイネット、初のXP対応ワンセグ/デジラジチューナ
-ブースター付きアンテナなどで屋内受信能力も向上


5月25日発売

標準価格:オープンプライス


 エスケイネット株式会社は、ワンセグだけでなく、3セグメントのデジタルラジオも受信できるUSB接続のチューナユニット「MonsterTV 1DR」を5月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12,800円前後の見込み。

 USB接続タイプのワンセグ/デジタルラジオチューナ。最大の特徴はワンセグに加え、1/3セグメントのデジタルラジオ放送の受信に対応していること。PC接続のデジタルラジオ対応チューナは、ピクセラが3月に発売した「PIX-ST050-PU0」に次ぐ、2モデル目。「PIX-ST050-PU0」は直販サイトのみでの販売となっているので、エスケイネットでは「デジタルラジオチューナの店頭販売は業界初」としている。

 また、ピクセラの「PIX-ST050-PU0」では、著作権保護の問題で、デジタルラジオの受信ソフトはデジタル出力の制限が可能なWindows Vistaにしか対応しておらず、ワンセグ受信用とは別のソフトになっている。

 しかし、「Monster TV 1DR」ではワンセグ/デジタルラジオの受信は1つのソフトで行なえ、どちらもWindows XP/Vistaに対応している(ピクセラもXP対応/ソフトの統合を検討中)。なお、どちらのOSで利用する場合もデジタルラジオの音声はデジタル出力はされず、アナログ音声出力のみとなる。

ロッドアンテナを装備。アンテナは取り外しも可能 USB延長ケーブルとクレードルも付属する

PCと接続したところ

 専用ソフトは「1D Controller」で、ワンセグテレビとデジタルラジオの受信をボタン1つで切り替え可能。データ放送の表示に対応し、UIの操作もほぼ共通している。ワンセグのリアルタイム録画や予約録画に対応し、1回だけ録画や毎週録画も可能。録画終了後に自動でPCをシャットダウンさせる機能も備える。

 デジタルラジオのリアルタイム録音も可能だが、製品出荷時には予約録音はサポートしていない。また、3セグメントのH.264簡易動画を使ったデジタルラジオにも非対応となっている。これらへの対応は5月下旬に公開される無償アップデートにて対応予定。同アップデートでは携帯電話ベースになっているデータ放送の操作性も改善され、マウス操作にも対応する。

 デジタルラジオのEPGをサポートするほか、ワンセグはiEPGで対応。動画画面の全画面表示や字幕表示もサポートする。なお、録画したコンテンツ再生は、録画したチューナとPCでのみ行なえる。

専用ソフト「1D Controller」 デジタルラジオのデータ放送を表示したところ 下部のテレビ/ラジオボタンで、ワンセグ/デジタルラジオを切り替えられる

既発売のPCカード型「1D」のユーザーアンケートの結果、屋内で使用しているユーザーが7割以上にのぼった。屋内では受信しにくいという声も多かったという

 USB接続のチューナを屋内で使用するユーザーが増えていることから、屋内での受信感度向上に注力。auのAQUOSケータイ新モデル「W51SH」に採用されているシャープ製の小型高感度1/3セグチューナモジュールを採用。本体装備したロッドアンテナは取り外し可能で、アンテナ端子をF型コネクタに変換するケーブルを同梱。PCからの電磁波を避けるため、USB延長ケーブルとクレードルも付属する。

 また、6月上旬頃にはブースター付きの外付けアンテナもオプションとして発売。価格は2,980円になる予定で、アンテナの裏側に吸盤を装備。壁などに取り付けられる。また、ブースターユニットはケーブルの途中に用意しており、USBバスパワーで駆動。ACアダプタは不要となっている。

オプションのブースター付き外付けアンテナ。背面に吸盤を供えており、壁などに取り付けられる

 チューナ本体の外形寸法は64×24×10mm(縦×横×厚さ)。重量は約18g。USBクレードルは90×60×14mm(同)で約20g。

 なお、現在の実用化試験放送は東京でVHF 7chで行なわれており、「MonsterTV 1DR」は7~8chの受信に対応している。既報の通り、アナログテレビ放送の停波後、デジタルラジオの本放送がどの帯域で放送されるかは未定となっている。そのため、7~8ch以外の帯域でも放送が開始された場合、2011年以降の本放送がフルに受信できない可能性はある。

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■ ヤマハのUSBスピーカーとセット

 デジタルラジオの音質の良さを活かすために、USBスピーカーとのセット販売を予定。USBバスパワーで駆動するスピーカーながら、10W×2chの瞬間最大出力が可能なヤマハの「NX-U10」(19,800円)と組み合わせる。チューナとのセット価格は32,600円で値引きは無いが、前述のブースター付き外付けアンテナ(2,980円相当)が付属する。

 発売は6月上旬からで、エスケイネットとヤマハの直販サイトで販売を開始する。

ヤマハのUSBスピーカー「NX-U10」。ブラックモデルも6月に発売予定

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■ デジタルラジオの高音質を差別化機能としてアピール

妹尾兼社長

 妹尾兼社長はPC接続のワンセグチューナ市場について「現在は非常に人気があり、カーナビや携帯電話では今後もワンセグ対応機器が増加していくだろう。しかし、パソコン接続のチューナに関して言えば、ワンセグテレビ対応だけでは一過性のブームで沈静化するだろう」と予測。

 その上で、「デジタルラジオは非常に良い音質が魅力。ワンセグのように爆発的なブームではないかもしないが、少しずつ浸透し、息の長いブームになると考えている。また、価格競争に突入したPC用ワンセグチューナ市場でも、他とは違う魅力のある製品として提案できる」と、新モデルの差別化機能をアピールした。

左がPC周辺機器売り場を、右がそれ以外を想定したパッケージ

 また、販路として従来のPC周辺機器売り場に加え、CDショップや楽器店なども検討。パッケージもPC周辺機器売り場をイメージしたものと、ピアノの鍵盤の写真を使ったそれ以外の売り場用の2種類を用意。「デジタルラジオの音質の良さ」を訴求した販売展開も行なうという。

□エスケイネットのホームページ
http://www.sknet-web.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sknet-web.co.jp/product/mtv1dr.html
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(2007年5月16日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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