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イーエントリー株式会社は、DVDビデオのイメージファイルをインターネット経由でユーザーのPCに配信、通常のブランクDVD-Rメディアに、DVDビデオをライティングできる新販売サイト「iDVDt.com」を8月28日に開始する。1作品の価格は、旧作で500円~1,500円、新作で1,000円~2,900円程度を想定しているが、価格はコンテンツホルダーやレベル、メーカーなどによって異なる。
市販されているDVDビデオと同等のディスクを、ユーザーが自分のPCで作成できるサービス。iDVDt.comから作品の映像/音声データで構成されるDVDビデオのイメージファイルを購入。それをダウンロードしながら、用意したブランクDVD-Rにライティングし、視聴できる。完成ディスクは通常のDVDビデオのディスクとして扱え、再生期限などは設けられていない。なお、DVD-RW、DVD+R/RWは非対応。
DVDビデオ形式でオーサリングされたデータのため、メニューやチャプタなど、市販DVDとまったく同じものを収録。SD解像度だが、ブロードバンド映像配信と比べ、安定した高画質提供が可能だという。また、ディスクの製造費や物流費がかからないため、低価格で提供できるというメリットがある。 コストの問題で販売されないニッチな作品や埋もれがちな旧作の販売経路として期待できるほか、多言語音声/字幕データを配信することで、海外向けに日本のコンテンツの海外用DVDソフトを手軽に販売できる利点もある。
システムには、株式会社ウェブストリームが開発した「DVD Toaster」という技術が使われている。ライティングソフトはActiveXで提供されるため、ユーザーが別途ソフトを用意する必要はない。また、通常のDVDビデオではコピープロテクション機能としてCSSが採用されているが、同サービスではMacrovisionの「RipGuard-ER」、およびACP技術を採用。「事実上暗号キーが蔓延しているCSSキー方式より強固なプロテクトが可能」としている。 違法コピーを防止するため、ライティングにあたってはHDDに一旦データをキャッシュさせることなく、そのままメディアへ順次書き込みしていく。また、書き込み完了後にiDVDt.com側にログファイルが送信されるため、書き込み途中でPCがハングアップしたり、回線が長時間途切れた場合でも、再ダウンロード/ライティングが可能。ただし、粗悪なDVD-Rメディアやドライブ側の問題で、ライティング完了後にデータが消えてしまった場合は保証しておらず、メディア/ドライブメーカー側に問い合わせることになるという。 なお、8月28日のサービス開始時点では、1層ディスクのみの書き込みに対応している。「技術的には2層書き込みは既に実現しているが、2層メディアがまだ高価なことと、対応ドライブが少ないことから対応は見送っている。今後、市場の動向を見ながら、対応を検討していきたい」(イーエントリー)という。
そのため、通常2層のDVDビデオとして販売されている映画などを配信する場合は、「1層に収まるようにしたものを配信するか、1層ディスク2枚に分けてライティングするなど、コンテンツホルダとの話し合いで決めていきたい」という。
■ 月間1万ダウンロードを目指す
ラインナップするタイトルは、9月に500作品を予定。グラビアアイドル作品を中心に、アニメやテレビドラマなどを予定しているという。参加コンテンツホルダはポニーキャニオン、フォーサイド・ドット・コム、イーネットフロンティアなど。12月までにはメジャーレーベルなどからの供給を受け、映画、バラエティ、音楽、インディーズ作品なども合わせ、5,000タイトルのラインナップを目指す。 さらに、イーエントリーの岡部正寛社長はキラータイトルとして、「詳細はまだ明かせない」としながらも、「9月19日にポニーキャニオンがDVD化を予定している話題作を、ディスクの発売と同時に、iDVDt.comでも販売する」とした。
岡部社長はiDVDt.comのサービスについて「ブロードバンド配信よりも高画質で作品を提供でき、“PCではなく、大画面のテレビで楽しみたい”というニーズにも応えられるサービス。さらに、ディスクとしてコレクション性も持っている」と利点をアピール。
ビジネスの規模としては、「10代~50代のネットユーザーの内、58%が書き込み対応のDVDドライブを備えたPCを所有している。また、映像コンテンツにパッケージは必要か? というアンケートには、39.8%の人が“中身だけで良い”と、レーベルやパッケージにこだわらない姿勢を示している」と説明。その上で、サービス開始当初は「月間1万ダウンロードを目指している」とした。 さらに、「コストを抑えられるため、印税料率をかなり高い割合に設定できる。我々としては6~7割程度を考えている。このシステムを使うことで、自社作品の販売をより手軽に行なえる」とし、コンテンツホルダに対しても魅力的なサービスであることを強調した。
なお、現在のところHDコンテンツの配信は予定されていないが、「HD DVDなど、次世代メディアでも規格が策定されれば、現在のDVD Toaster技術の発展で対応できる」(ウェブストリーム)という。
□iDVDt.comのホームページ
(2007年8月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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