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「第22回日本ゴールドディスク大賞」はEXILE
-推定総売上約150億円。配信は約850万ダウンロード


第22回日本ゴールドディスク大賞の受賞者
3月4日開催

今年も司会者は、通算15回目となる赤坂泰彦さん
 社団法人 日本レコード協会(RIAJ)は4日、グランドハイアット東京 グランドボールルームで「第22回日本ゴールドディスク大賞」授賞式を開催した。

 日本ゴールドディスク大賞の特徴は、「レコード(CD)の総出荷数から返品数を差し引いた、正味売上数字」を選定基準として、審査などの判断は含まれていないこと。同協会では正味売上数字についても、「第三者機関の公認会計士の監査によって厳正に確認されている」としている。

 第22回目となる2007年度は、2007年1月1日~2007年12月31日までの全作品の売上数を集計。この1年間で発売された作品の売上金額の合計が最も多いアーティストに授与される「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」や、期間中にデビューしたアーティストで、その作品の売上金額合計の上位10位まで(洋楽は上位3位まで)のアーティストに授与される「ザ・ベスト10ニュー・アーティスト」、期間中に発売したシングルで最も売上が高い作品に授与される「シングル・オブ・ザ・イヤー」などの各賞が用意され、今年は計83組が受賞した。

 日本ゴールドディスク大賞の授賞式は'92年から2006年までは、NHKホールで開催され、一般の観覧者を応募者の中から抽選で招待し、受賞者がライブを行ない、NHKで放送するという大掛かりなイベントとなっていた。しかし、2006年からは、会場をホテル(2006年は赤坂プリンスホテル)に移し、受賞者と関係者、報道関係者のみが参加する授賞式に構成が変更された。

 2007年の授賞式で同協会は、「ダイナミックに変化しつつある時代に相応しい音楽賞とするべく、様々な角度からの見直しを行なっており、ライブを中心とする新生『日本ゴールドディスク大賞授賞式』としての実施を目指して準備を進めている」として、ライブ復活の含みを持たせるメッセージを出していた。

 しかし、2008年も授賞式のみの形式での開催となった。同協会では、今後の予定については「来年以降の開催形式については、まだ決定しておらず、検討段階」としている。


ザ・ベスト・エイジアン・アーティストを受賞した、パク・ヨンハさん

 また今回、活動拠点を日本以外のアジア諸国とするアーティストで、期間内に発売された作品・楽曲の売上金額合計が最も多いアーティストに贈られる、「ザ・ベスト・エイジアン・アーティスト」が設けられ、パク・ヨンハさんが受賞。ドラマの撮影を休んで駆けつけた。なお、パク・ヨンハさんは、「永遠」で「シングル・オブ・ザ・イヤー」も受賞した。

 また、サプライズとして、「アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「ONE PIECE SUPER BEST」を代表して出席した、きただにひろしさんの応援に、ONE PIECEのモンキー・D・ルフィが登場した。

 宝(トロフィー)を探しているというルフィは、きただにひろしさんとハイタッチ。「俺達と一緒に旅をしてきた音楽が、こんなお宝になるなんて、長生きはするもんだなって! いやいや、ビックリしたぞ。ありがとな」と喜びを表現して、ステージを去っていった。


授賞式には、「アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「ONE PIECE SUPER BEST」を代表して、きただにひろしさんが出席した
モンキー・D・ルフィも、きただにひろしさんと一緒に受賞を喜んだ

「ザ・ベスト10ニュー・アーティスト」を受賞したリア・ディゾンさん

 期間中にデビューしたアーティストで、作品・楽曲の売上金額合計の上位10組までに贈られる「ザ・ベスト10ニュー・アーティスト」に、新垣結衣さん、INFINITY 16、GReeeeN、KEN-U、Sotte Bosse、SoulJa、高杉さと美さん、SS501、Hey! Say! JUMP、リア・ディゾンさんが選出。

 売上金額の合計が最も多いアーティストに贈られる「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」は、GReeeeNが受賞した。「ニュー・アーティスト」は、他の賞と異なり、デビューした年の一回しか受賞のチャンスがない、アーティストにとっては貴重な賞。

 授賞式にはGReeeeNは欠席したが、リア・ディゾンさんや、INFINITY 16らが駆けつけた。INFINITY 16は、レゲエアーティストとしては初のオリコンチャートTOP10入りを果たしている。

INFINITY 16のTELA-Cさん Sotte Bosseのナカムラヒロシさん SoulJa

SS501 リア・ディゾンさん


アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した、EXILE
 毎年受賞式の最後に発表される今年度の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」は、邦楽部門はEXILE、洋楽部門はアヴリル・ラヴィーンが受賞。

 EXILEはアルバムを2,338,242枚、シングル1,123,798枚、ビデオ233,938枚、配信8,499,430 ダウンロード。アヴリル・ラヴィーンはアルバムを1,007,164枚、シングル26,163枚、ビデオ4,092枚、配信2,202,812ダウンロードを売り上げた。両アーティストとも配信ダウンロード数が、他の3メディアの売り上げを大幅に上回っているのが、時代を反映しているといえるだろう。

 EXILEには、RIAJ会長 石坂敬一氏よりトロフィーを贈られ、メンバー全員と握手を交わした。EXILEのリーダー HIROさんは「今回は、こんな素敵な賞をいただき、うれしく思います。本当に感動していますし、多くの人に支持されることに、すごい誇りをもって、自信を持てます。(ファンには)ありがとうの一言で、『勇気をもらってます』ということを伝えたいです」と喜びを語った。

RIAJ会長 石坂敬一氏からトロフィーを贈られ、メンバー全員と握手を交わした。
 また、今後の活動について、「EXILE PERFECT YEARの一環として、今年はベストアルバムを3枚リリースします」と話し、さらに、「劇団EXILE」の立ち上げ、アニメとのコラボレーション「エグザムライ」、「月刊EXILE」と盛りだくさんの内容を明らかにした。

 さらに、総売り上げが「推定で150億円」と聞かされると、メンバーは口々に「スゲー!」を連発。HIROさんは、「想像できない額ですけれども、支持してくださった皆さんには、立ち止まらずに、常に魂をこめて、新しい最高の作品を作って、元気になったり、よろこんでもらえるよう、作品で恩返ししたい」と感激。

 ATSUSHIさんは、「150円にしかきこえないぐらい、想像もつかないんですけど、なるべく世の中のためと、EXILEのためとになるように使いたい」と語った。

HIRO ATSUSHI MAKIDAI AKIRA
HIROさん ATSUSHIさんMAKIDAIさんAKIRAさん

USA TAKAHIRO MATSU
USAさん TAKAHIROさんMATSUさん

 なお、全受賞作品・アーティストの一覧は、RIAJのサイトで公開されている。また、授賞式の模様は、PC向けでは「mora」、「mora win」が、モバイル向けでは「レコード会社直営♪サウンド」、「レコード会社直営♪フル」でのストリーミング配信が予定されている。

【授賞式に出席したアーティスト】
ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーの邦楽部門は、矢野沙織さんの「矢野沙織BEST~ジャズ回帰~」が受賞した 秋川雅史さんは「千の風になって」が長期間に売れ続けていることから、「シングル・オブ・ザ・イヤー特別賞」を受賞。歌う回数をカウントしているという、秋川さんは「昨年は123コンサートをやって、161回歌いました」と明かした
「R35 Sweet J-Ballads」が、ザ・ベスト10アルバムを受賞し、代表してJAYWALKの中村耕一さんと、知久光康さんがトロフィーを受け取った 「インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤー」は、「Dreams」が受賞。古澤巌さんが代表して出席した 東儀秀樹さんは「アウト オブ ボーダー」で、「純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した
「企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー」の邦楽部門は、德永英明さん(「英」の字は、草冠が真ん中で途切れている)の「VOCALIST 3」が受賞。一昨年の「VOCALIST」、昨年の「VOCALIST 2」に続く連続受賞となった。また、ザ・ベスト10アルバムもダブル受賞している 氷川きよしさんは、2000年のデビュー から8年連続となる「ザ・ベスト・演歌/歌謡曲・アーティスト」を受賞。「初心に戻って、日本の演歌を10年、20年、30年、歌っていける演歌歌手になれるように、がんばってまいりたいと思います」と決意を語った 中森明菜さんも、「ザ・ベスト・演歌/歌謡曲・アーティスト」を受賞。中森明菜さんは授賞式を欠席したが、「艶華 -Enka-」をプロデュースした、作曲家の千住明さんが、メッセージを代読した。「今回は、素晴らしい賞を受賞することができまして、本当にありがとうございました。新しい挑戦で、不安でいっぱいでした。何度か挫折しそうになりましたが、みなさんによろこんでいただける作品に出来上がったと思っています」

□日本レコード協会のホームページ
http://www.riaj.or.jp/
□日本ゴールドディスク大賞のホームページ
http://www.golddisc.jp/
□ニュースリリース
http://www.riaj.or.jp/release/2008/pr080304.html
□「第22回日本ゴールドディスク大賞』全受賞作品・アーティスト一覧
http://www.riaj.or.jp/release/2008/gdlist_22th.html
□関連記事
【3月5日】レコ直♪で日本ゴールドディスク大賞の特集(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/38832.html
【2007年3月14日】2006年に最もCDが売れたのは倖田來未。二連覇達成
-第21回日本ゴールドディスク大賞授賞式が開催
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070314/jgd.htm
【2006年3月10日】第20回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-最もCDが売れたのは倖田來未。受賞に感涙
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060310/jgd.htm
【2005年3月11日】第19回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-最もCDが売れたのは「ORANGE RANGE」と「QUEEN」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050311/jgd.htm
【2004年3月11日】第18回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-アーティスト・オブ・ザ・イヤーは過去最多の浜崎あゆみ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040311/jgd.htm
【2003年3月13日】第17回日本ゴールドディスク大賞授賞式を開催
-アーティスト・オブ・ザ・イヤーは宇多田ヒカル
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030313/jgd.htm
【2003年3月12日】「サクラ大戦4~恋せよ乙女~全曲集 檄! 帝~最終章」が第17回日本ゴールドディスク大賞受賞(GAME Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20030312/sakura.htm
【2003年3月4日】日本レコード協会の新会長にエイベックス社長の依田巽氏が就任
-“音楽権利の保護期間延長”問題に取り組む
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030304/riaj.htm
【2003年4月16日】東芝EMIもリッピングできない音楽Discを5月29日に発売
―「THE JAPAN GOLD DISC AWARD」にCDSを採用
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020416/temi.htm

( 2008年3月5日 )

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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