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株式会社ティアック エソテリックカンパニーは、独Avantgarde Acoustic(アバンギャルド・アコースティック)のホーン型スピーカー「DUO」のアップグレードモデル、「DUO OMEGA」(デュオオメガ)を3月下旬に発売する。価格はペアで367万5,000円。
従来モデル「DUO」からのバージョンアップサービスも実施。費用はペアで105万円だが、引き取りや納品出張費は含まれない。受付開始は4月中旬で、サービス実施は5月中旬より順次実施する。 ホーンスピーカーの理念を現代の技術で具現化することをコンセプトとしたブランドで、「DUO」は2003年7月からティアック エソテリックカンパニーが輸入販売。新モデルではフラッグシップモデル「TRIO」や、「META PRIMO」の技術を取り入れ、音質に磨きを掛けたという。なお、「DUO」はペアで294万円であり、「DUO OMEGA」は73万5,000円高価格になっている。 構成は「H2 OMEGAツイータ」と、ミッドレンジ用ホーン、25cm径ユニットを2基使ったサブウーファで構成する3ウェイ4スピーカー。サブウーファ用に最大出力250Wのアンプも内蔵している。 コンセプトは「TRIOの音質をDUOのミッドレンジホーンサイズで再現すること」であり、そのためにミッドレンジホーンのドライバー部に、「META PRIMO」と同じ高磁力/高解像度なアルニコマグネットを採用。感度107dB(1m/1W)という高能率化を実現。ボイスコイルも18Ωのハイインピーダンス仕様で、駆動するアンプの負荷を低減。高能率なホーンと合わせ、駆動を容易にすることで、アンプ本来の性能が発揮できるという。 また、コーン表面は「VDEファイバー」(ベロア・ダンピング・エフェクト)でコーティング。分割共振を低減させ、高調波歪みを吸収するという。なお、クロスオーバー回路には独自のCDC(Controled Dispersion Characteristic)システムを導入。ホーンサイズを綿密に計算することで、ホーンの物理特性による低域の減衰をそのまま活かし、ネットワーク回路を使わずにマルチウェイスピーカーを構築している。 ツイータには、TRIOで採用されているリファレンス・グレード・ツイータのバリエーションモデルである「H2 OMEGAツイータ」を採用。ボイスコイルの芯に、熱伝導率に優れ、接着性も高い「KAPTON」(Du Pont製の耐熱ポリイミドフィルム)を使用している。マグネットは重さ3kgの大型タイプ。 ツイータ用ネットワークには、上位モデルと同じCPC(Capacitor Polarization Circuit)ネットワークを採用。コンデンサ内の絶縁体に強制的に高電圧の+電荷を加えることで極性を固定化。電位が逆転することで音楽信号が劣化するのを防いでいる。
システム全体の再生周波数帯域は20Hz~20kHz。クロスオーバー周波数は170Hz/2kHz。サブウーファは20~350Hz、ホーンは170Hz~20kHzを担当する。インピーダンスは18Ω。許容入力は100W。外形寸法は670×680×1,555mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は75kg。
なお、有償のバージョンアップではミッドレンジドライバーとツイータ用ドライバーを変更。ツイータのネットワークをCPCに変更するほか、内部の配線も銀コーティングの銅線の最新型に変更する。
□ティアックのホームページ
(2008年3月21日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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