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シャープ株式会社は12日、中小型液晶パネルを生産している三重工場(三重県多気町)と、天理工場(奈良県天理市)の一部生産ライン閉鎖を含む、工場の再編に2009年1月より着手すると発表した。再編により、大型/中小型パネルそれぞれの生産体制の効率化/競争力強化を図る。 大阪府堺市に建設中の、世界最大となる第10世代マザーガラスを採用する液晶パネル新工場は、外観がほぼ完成。装置の搬入を始めており、当初の計画通り2010年3月までの稼動が視野に入ったという。 一方で減価償却をほぼ終えた天理・三重の各生産ラインと、第6世代マザーガラスを採用する亀山第1工場の生産ラインの特徴を活かした工場の再編をこれまで計画していた。そのなかで「現在の市況環境は液晶パネルの余剰感もあり、既存の液晶パネル工場の再編に着手する最適なタイミングと判断した」という。 テレビ用の大型液晶パネルについては、第8世代マザーガラスを採用する亀山第2工場で集中生産。堺の新工場と合わせて大型パネルの競争力強化を図る。 現在三重工場(第1~3)と天理工場で生産している中小型液晶パネルについては、一部生産を亀山第1工場に移管。第6世代マザーガラスを採用している亀山第1工場で中小型を生産するため、生産効率が飛躍的に高まり、競争力の強化が見込めるという。 三重・天理の各工場については、順次、生産品目やパネルサイズの適正化を推進。減価償却をほぼ終えた三重第1工場と、天理工場の一部ラインを閉鎖する。
( 2008年12月12日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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