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パナソニック株式会社は、Blu-ray Discレコーダ「ブルーレイDIGA」4モデルを2月1日より発売する。 最上位モデルの「DMR-BW950」は1TB HDDを搭載。「DMR-BW850」は500GB HDD、「DMR-BW750」は320GB HDDを内蔵する。上記3モデルはいずれもダブルチューナモデルとなる。「DMR-BR550」は、シングルチューナモデル。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格はBW950が25万円前後、BW850が17万円前後、BW750が14万円前後、BR550が10万円前後の見込み。
BWシリーズは、デジタルWチューナを搭載し、1方のチューナではフルHD解像度のままMPEG-4 AVC/H.264形式にエンコードして録画できる。BW930などの2008年9月発売モデルと同様に、最高で5.5倍の長時間録画に対応するなど、基本機能を踏襲しながら、新たに地上デジタル放送録画時にワンセグ放送も同時録画。SDカードスロットに挿入したSDカードに高速で書き出して、「ビエラワンセグ」や携帯電話で楽しめる「ワンセグ持ち出し」機能を搭載。さらに奥行きを従来モデルより大幅に短い239mm(従来は315mm)まで短縮し、設置性を向上した。 DMR-BW950/850/750はDLNAサーバー機能を搭載。さらに、VIERA PZR900シリーズと同様に、YouTube動画再生機能も搭載した。また、全モデルでアクトビラビデオダウンロード対応などのネットワーク機能を装備。リモコンも基本デザインは踏襲しながら、「10秒戻る」ボタンを装備するなど改善を図った「新かんたんリモコン」を採用する。 あわせてAVCREC記録に対応したDVDレコーダ新シリーズ「DMR-XP15/XP25V」も2月1日に発売する。 ■ ワンセグ録画対応。リモコンも改善 DMR-BW950/BW850/BW750は、地上/BS/110度CSデジタルWチューナと地上アナログチューナを搭載。DMR-BR550は、デジタルシングルチューナモデルとなっている。HDDへの録画のほか、BD-R/RE、DVD-R/RW/RAM、DVD-R DLへの記録に対応。6倍速BD-R、BD-REは2倍速に対応。なお、カートリッジ付のBD-REメディア (Ver.1.0)は再生できない。
デジタル放送のストリーム録画(DRモード/MPEG-2 TS)だけでなく、HD解像度でMPEG-4 AVC/H.264形式でのデジタル放送録画が可能で、「アドバンスドAVCエンコーダー」を搭載。AVCの記録モードは、HG(12.9Mbps)/HX(8.6Mbps)/HE(5.7Mbps)/HLモード(4.3Mbps)が選択可能で、HLモード利用時には、2層BD-R/REに24時間録画できる。 AVC録画の各モードはHDDと、BD-R/REに加え、DVD-R/RAMへのハイビジョン記録を行なう「AVCREC」にも対応。記録解像度はいずれも1,920×1,080ドット(地上デジタルなどの1,440×1,080ドットのソースは、1,440×1,080ドット)で、MPEG-4 AVCのHigh Profileを採用する。シングルチューナモデルのDMR-BR550も、W録画以外の基本録画機能は上位機種と共通となる。 ダビング10にも対応。ディスクの録画時間を最優先し、モードに限らずデータ放送をカットして録画する「データ放送カット録画」にも対応。ダブルチューナモデルのEPGは、最大19チャンネル12時間の高精細表示が可能な「フルハイビジョン番組表」を搭載。3/5/7/9/11/15/19チャンネル表示の切り替えが可能なほか、スポーツ、ドラマ、映画などのジャンル別に色分けして見やすさや検索性を向上している。録画予約件数は最大64番組。リモコンの「赤」ボタンを押すだけで録画予約が行なえる「かんたん予約」や、任意の出演者や番組名を入力して検索できる「フリーワード検索機能」、最大8日分のチャンネル別番組表なども備えている。 2番組同時録画時でも、両方の番組にチャプタマークを自動作成する「Wオートチャプタ」を搭載。CMを含んだ番組の再生時に、スキップボタンでCMをスキップできるほか、チャプタ編集機能を利用してチャプタの結合や削除が行なえる。DMR-BR550にもオートチャプタ機能は搭載している。
最大の機能強化点は「ワンセグ持ち出し」。DIGAで録画した番組をSDカードやmicroSDカードに書き出して「ビエラワンセグ(SV-ME75)」やワンセグ対応携帯電話などで番組視聴できる。録画した1時間番組をSDカードに約40秒で高速転送できるため、外出前に転送し、通勤電車の中でニュース番組やドラマを視聴したり、半身浴をしながら映画やスポーツを見るなど、DIGAで録画した番組を、好きなところで手軽に楽しむといった使用用途を提案している。 SDスロットだけでなく、USBケーブルでの転送にも対応。携帯電話からmicroSDカードを取り出さずに、転送できる。なお、ワンセグ録画は「初期設定」で“入”に切替えが必要で、ダビング10に対応。なお、DMR-BW950/850/750では、2番組同時のワンセグ録画が可能となっている。 1.3倍速早見機能も搭載。さらに、「30秒送り」ボタンだけでなく、「10秒戻し」ボタンを新搭載するなど使い勝手を向上した「新かんたんリモコン」が付属する。 携帯電話やパソコンから、DIGAの録画予約が可能な「携帯&パソコン録画」も装備。録画予約を忘れたときや、外出先で話題に上がった番組を録画したいときなど利用できる。同機能の利用には、携帯電話からの操作には「Gガイドモバイル」への登録が、パソコンからの操作には「ディモーラ」に登録する必要がある。 ■ BD再生系などは従来モデルを踏襲 BD-ROMの再生機能は従来モデルを踏襲している。パナソニックハリウッド研究所(PHL)がオーサリング時に利用している高精度色信号処理技術を応用した新「リアルクロマプロセッサ」を搭載し、BD/DVDビデオや、HDD上の番組や録画したBD-R/REもディティールや質感を表現を向上。また、BD-ROMのネットワーク機能「BD-Live」に対応する。 HDMIはDMR-BW950/850/750が60p/24p出力に対応。BR550は1080iまでとなる。Deep Colorやx.v.Colorもサポートしている。HDMI音声出力はドルビーTrueHDや、ドルビーデジタル・プラス、DTS-HD Master Audioなどのビットストリーム出力が可能なほか、リニアPCM変換出力にも対応。また、HDMI連携機能「VIERA Link」も備えている。 HDMI以外にD4やS映像、コンポジット、アナログ音声、光デジタルなどの出力端子を装備。DMR-BW950/850では同軸デジタル音声出力も備えている。また、DMR-BW950では、高音質パーツを採用。随所にオーディオ機器向けのピュアオーディオ用コンデンサ、銅フレームオペアンプ、OFC電源ケーブルなどを採用している。 「新マルチチャンネル デジタル リ.マスター」も搭載。デジタル音声圧縮処理によって欠落した音声信号の高調波成分を復元し、より高音質な再生を可能とする。 i.LINK端子も装備。DMR-BW950/BW850は2系統、DMR-BW750は1系統備えており、CATVチューナやD-VHSデッキとの連携が可能となっている。なお、DMR-BR550にはi.LINKは備えていない。 ■ DLNAサーバー対応。待機時消費電力も削減 ネットワーク関連については、全モデルがアクトビラビデオ・フルに対応。アクトビラのダウンロードサービスにも対応している。Wチューナ搭載の3モデルでは、DLNAサーバー機能を搭載し、DIGAでハイビジョン録画した番組をDLNA/DTCP-IP対応のテレビやパソコンなどから視聴できる。 さらにWチューナモデルは、音楽CDをAAC(SD-Audio)形式でリッピングして、HDDに蓄積可能。リッピング速度は最大12倍速で、約35万曲の楽曲データベースを内蔵し、曲情報も自動付与する。ネットワーク接続時にはGracenoteのCDDBからネット経由で楽曲情報を取得する。録音した楽曲は、SDメモリーカードや対応携帯電話に最大16倍速で書き出せる。 USB端子も装備し、接続した同社製AVCHDビデオカメラからの映像取り込みに対応。前面にはSDカードスロットも備えており、AVCHD映像のほか、JPEG画像の再生にも対応。AVCHDディスクやBD-R/REへの書き出しも可能となっている。 静止画は、テレビのワイド画面いっぱいにフルハイビジョン画質で表示する「フルハイビジョンテレ写」にも対応。デジタルテレビ情報化研究会の「ネットTV仕様(印刷機能)対応プリンタ」を接続し、写真のプリントも可能となっている。Wチューナモデルでは、DIGA同士で写真を共有するネットワークサービス「LUMIX CLUB PicMate」にも対応する。 また、DMR-BW950/850/750は「ドアホン録画」にも対応。同社製の対応ドアホンをドアに設置し、ドアホンの映像をDIGAで視聴/録画できる。最大録画件数は400件。また、5台までのセンサーカメラを接続し、録画した映像をSDカードで書き出せる。 待機時消費電力も従来モデル比で約7割削減、待機時消費電力は0.1Wを実現している(クイックスタート切、時刻表示消灯)。
□パナソニックのホームページ ( 2009年1月6日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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