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パナソニック、4K/フルHD同時出力対応の小型カメラ。スポーツ中継や空撮など
2016年9月12日 12:21
パナソニックは、4K/フルHD映像の同時出力が可能な、小型4Kマルチパーパスカメラ「AK-UB300」を11月より発売する。価格は300万円。レンズは2/3型マウントに対応する。
新世代の4K大判センサーを搭載し、外付けアダプターなしで2/3型レンズを装着できる業務用カメラ。大判センサー専用に設計した変換レンズで高画質を実現。新撮像方式も採用し、入射光を活かして高いダイナミックレンジで撮影できるという。主にスポーツ中継や空撮など、高精細が求められるシーンや、港湾監視、道路交通情報の撮影など、特殊・監視・記録用途も想定している。
最大4K(3.840×2,160ドット)/60pと1080/60pの映像を同時出力できるのが特徴。4K映像の任意の位置からHD映像を切り出して出力する「クロッピング機能」を搭載し、HD SDI、IPストリーミング映像として出力可能。切り出し位置は3カ所まで保存でき、選択操作ですぐに切り替え可能。目的に合わせた映像出力の使い分けが可能となっている。
フルHD映像のIPストリーミング出力に対応。同社製コントローラ「AWシリーズ」と接続したシステム構築により、IP経由での遠隔地からのカメラコントロールもできる。設定はWebブラウザから行なえる。
屋外で霧の発生時でも、被写体のコントラストや解像感を保って撮影できる「霧除去機能」を搭載。除去レベルは3段階から選べる。また、撮影中の映像の映像レベル・色温度を自動補正するインテリジェント機能、フラッシュ発光時に明所と暗所に分断される映像を画面全体が明るい映像に補正する「フラッシュバンド補正」も搭載。
今回発表されたAK-UB300は、9月13日までオランダのアムステルダムで開催中の放送機器展示会「IBC2016」に出展している。これまでにも、「2015 NAB Show」や「Inter BEE 2015」において展示されていた。