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GINZA PLACEで生まれ変わる「ソニーストア銀座」9月24日オープン。“ここだけ”の体験を

 ソニーショールーム/ソニーストア銀座が入居する東京・銀座のGINZA PLACEが、9月24日にオープンするのにあわせて、23日、報道関係者を対象に内部の様子を公開した。

ソニーショールーム/ソニーストア銀座が入居する東京・銀座のGINZA PLACE

 GINZA PLACEは、銀座4丁目交差点角に、新たにオープンする複合商業施設で、4~6階までの3フロアに、ソニーショールーム/ソニーストア銀座が入居する。

3階スペースにSONYのロゴが入る
GINZA PLACEのフロア構成

「写真と音楽と映像と。さあ、新しい感動体験を。」

 ソニーショールーム/ソニーストア銀座は、銀座4丁目交差点から約250メートル離れた数寄屋橋交差点のソニービルのなかにあったが、ソニービルの建て替え計画のため、2016年8月28日で営業を終了していた。

 ソニーマーケティング 代表取締役社長の河野弘氏は、「ソニービルの建て替えのタイミングと、新たにオープンするGINZA PLACEに入居できるというタイミングが一致し、こうした形でオープンできることを喜ばしく思っている」と前置きし、「50年前に、ソニー創業者の盛田昭夫さんが、何の気兼ねもなく、お客様に製品を触っていただき、アテンダントがそれをサポートするという、直接のユーザー接点を持つ大切さを重視して作ったのがソニーショールーム。同時に、新たなコンセプトの製品や新たな技術を体験する場として使われてきた。これまでに累計で3億人が訪れている。3億人の方々との接点を継続したいという想いで、今回の移転となった。一番大事に考えているのは、サービスの継続性であり、それが維持できる。ソニーファンの創造に向けて、購入前から購入、購入後までを、直営店ならではのFace to Faceによるおもてなしによって、一貫したサポートを行っていく」と述べた。

ソニーマーケティング 代表取締役社長の河野弘氏

 ソニーショールーム/ソニーストア銀座のコンセプトは、「写真と音楽と映像と。さあ、新しい感動体験を。」とし、カメラ、オーディオ、液晶テレビやビデオなどを通じて、ソニーファンを創造。フラッグシップの直営店に位置づける考えだ。

ソニーファンの創造を目指すという
コンセプトは、「写真と音楽と映像と。さあ、新しい感動体験を。」

 カリスマ講師によるカメラセミナーの開催や、プロフォトグラファー向けのサポートのほか、ホームシアターのスペシャリスト、ライフスタイルのスタイリストといった専門家が直接顧客に対応することで、製品に対する理解を高め、愛着を持ってもらうことにつなげたいとする。

 「新機軸の製品づくりをはじめとするソニーの新たな展開を提示したり、開発者の想いを伝えたりといったことにより、ソニーブランドをトータルで発信できる場にしたい」とした。

 ソニーショールーム/ソニーストア銀座でしか体験できない製品も展示する予定であり、ソニーテレビ史上最高画質を実現した発売前の100型液晶テレビ「KJ-100Z9D」や、2017年1月9日までの期間限定で体験できる4Kビデオプロジェクター「VPL-VW5000」を先行展示。さらにPlayStation 4 PROの展示や、10月13日に発売が予定されているPlayStation VRの体験も可能になっている。

 また、これまでにも、修学旅行の訪問先として、ソニービルを訪れていた学校で、前年度実績で39校に達していたこともあり、移転後もこの活動をさらに加速させる考えも示した。

 「もうひとりの創業者である井深大さんは、幼児教育にも力を入れていた。創造力育成のためのロボットプログラミング学習キットのKOOVを体験する場も用意。こうした活動も継続したい」(ソニーマーケティング・河野社長)と語った。

4階はカメラ体験。5階は音や映像へのこだわりを紹介

 4階フロアは、「カメラの腕をもっと磨きたいあなたへ」をコンセプトに、カメラ/モバイル/PCフロアに位置づける。

4階フロアは、カメラ/モバイル/PCフロア
4階フロアの構成
二階堂ふみさんをモデルに、写真家の鈴木心氏が撮影した写真を展示する「二階堂ふみ×鈴木心写真館」を開催

 エスカレータをあがると、オープンスペースとなっており、二階堂ふみさんをモデルに、写真家の鈴木心氏が撮影した写真を展示する「二階堂ふみ×鈴木心写真館」をオープニングイベントとして10月10日まで開催している。今後は、こうした写真展などのほか、3台の大型液晶ディスプレイを使用したセミナーやイベントなどを開催できるようにしている。

 またデジタルイメージングコーナーでは、αシリーズやサイバーショット、ハンディカムなどの最新のデジタルイメージング製品を展示。さらにレンズについてもすべての現行製品を品揃えしており、多彩なバリエーションを楽しむこともできる。カメラのスペシャリストが常駐していることから、製品紹介だけでなく、カメラの楽しみ方なども教えてくれるという。

カメラは実際に体験することができる
すべてのレンズを展示しており、試すことが可能だ
ハンディカムなども展示

 同フロアにあるコミュニティルームでは、プロカメラマンによるセミナーやトークショーのほか、体験会なども実施するという。

 モバイルコーナーではXperiaを展示。パーソナルコンピュータコーナーでは、VAIOの展示を行なう。

VAIOの展示コーナー
セミナーやトークショーを行うコミュニティルーム

 5階フロアは、「音や映像にこだわるあなたへ」をコンセプトにしたオーディオ/ビジュアル/ゲームフロアとしている。

5階フロアの構成

 パーソナルオーディオコーナーでは、ウォークマンやヘッドフォン、スピーカーを展示。299,800円という価格も話題となったウォークマン「NW-WM1Z/1A」をはじめとするSignatureシリーズも体験ができる。ずっしりとした重さと、究極を目指したハイレゾ音源を楽しむことができるだろう。

Signatureシリーズも体験ができる
299,800円という価格も話題となったウォークマン「NW-WM1Z/1A」
NW-WN1Zの分解モデルも
Signatureシリーズ分解した様子も展示
100型4K液晶テレビ「KJ-100Z9D」は、銀座だけの展示

 ホームオーディオコーナー&ビジュアルコーナーでは、BRAVIAシアターとして、液晶テレビ「BRAVIAシリーズ」を展示。100型液晶テレビ「KJ-100Z9D」は、ソニーショールーム/ソニーストア銀座だけの展示としている。

 ゲームコーナーでは、PlayStation 4 PROのショーケース展示や、10月13日に発売が予定されているPlayStation VRの体験を可能にしている。

ゲームコーナーでは、PlayStation 4 PROのショーケース展示とPlayStation VRを展示
PlayStation VRの体験も行なえる
ロボットプログラミング学習キット「KOOV」。発売前の製品だ

 また、シアタールームでは、4Kビデオプロジェクター「VPL-VW5000」のデモストレーションのほか、ハイレゾの試聴もできるようになっている。

4Kビデオプロジェクター「VPL-VW5000」も設置
シアタールームではハイレゾを体験することができる

 「5階は、今年秋の話題の新製品が目白押しのフロアになっている」(ソニーショールーム/ソニーストア銀座の尾澤正之店長)という。

グラスサウンドスピーカーも人気の製品
小型の超短焦点プロジェクターは品薄が続く人気ぶり

 6階フロアは、4つの機能を持つ。ひとつは、海外観光客向けのツーリストコーナー。海外利用を前提とした「Sony Overseas Models」を販売している免税コーナーで、中国語や英語が話せるスタッフが対応する。

 2つめは、ソニーお客様ご相談カウンターで、ソニー製品の基本的な使い方をはじめ、他の機器との接続など、ソニー製品を楽しんでもらうための手助けなどを行なう。

 3つめは、ソニーイメージングギャラリー銀座。写真の楽しさや美しさを、プロフォトグラファーとともに発信していく場として作品を展示する。

6階フロアの構成
6階フロアにあるツーリストコーナー
ソニーイメージングギャラリー銀座

 最後が、ソニー・イメ ージング・プロ・サポート窓口。これは、ソニー製カメラを使用しているプロフォトグラファーに向けて、サービスを提供する会員向け施設。従来に比べて3倍規模の面積へと拡大。機材の点検や清掃、修理受付、レンズなど購入検討機材の貸し出しなどのサポートを行なう。αシリーズを動画撮影に利用するケースも増え、プロカメラマンも写真だけでなく、動画にも取り組むことが増えたことから、プロサポートでも動画対応を強化し、MacとPremiere Proなどを導入している。

ソニー・イメ ージング・プロ・サポート窓口。従来に比べて3倍規模の面積へと拡大
Macを導入して、動画作品のサポートも行なえるようにした
Surface Bookも貸し出しも行なう
機材の点検や清掃、修理受付のほか、レンズの貸し出しも行なう

 ソニーショールーム/ソニーストア銀座の尾澤正之店長は、「ソニー製品を体験してもらうショールーム機能と、その場で製品を購入してもらえるストア機能を融合し、新たなライフスタイルを提案する店舗にしたい。発売前の製品体験から、製品知識が豊富なスタイリスト、スペシャリストによるコンサルティング、プロカメラマンや開発者によるトークショーなど行なう。購入前から購入後まで、直営店ならではのサービスを、感動体験として届けたい。一人でも多くの人に来ていただき、ソニーファンになっていただきたい」とした。

ソニーショールーム/ソニーストア銀座の尾澤正之店長

 なお、オープニングイベントとして、「JUJUが選ぶ『東京・銀座』ハイレゾ特別試聴会」、「シンガーソングライター さかいゆう氏×開発者トークセッション」、写真家の鈴木心さんによる撮影イベント「鈴木心写真館」などが予定されている。

SAPの取り組みによる成果も展示している
予定されているオープニングイベント

GINZA PLACEが24日オープン

 GINZA PLACEは、「発信と交流の拠点」をコンセプトに、来訪者に様々な体験と多彩な交流を提供しながら継続的な情報発信を行ない、銀座の街のさらなる活性化と、にぎわいの創出に貢献。「明日の銀座を創るランドマーク」を目指すという。

 地上11階、地下2階。東京メトロの銀座駅と直結しており、地下1階および地下2階の「銀座ライオン GINZA PLACE店」は、すでに8月から先行営業をしている。

 1階、2階には、日産自動車が入居。「NISSAN CROSSING」として、ワクワクする未来のドライビング体験を届けるショールームおよびショップ、カフェとして展開。また、同じく1階には和装小物店であり、GINZA PLACEの共同事業者であるつゞ れ屋が入居する。

1階、2階は、日産自動車の「NISSAN CROSSING」。正面にはCRIPZを展示
コンセプトカーの「NISSAN IDS」を展示
GT-R NISMOも展示している
日産リーフと現代美術家の名和晃平氏とのコラボモデルも展示
1階には和装小物店のつゞ れ屋が入居

 3階は、イベントスペース&カフェの「common ginza」。サッポロ不動産開発が運営するスペースで、GINZA PLACEのコンセプトを最も端的に表したスペースと位置づける。カフェとイベントスペースを柔軟に使い分けることができるという。

3階のイベントスペース&カフェの「common ginza」
季節ごとに変わるフルーツプレートなども食べられる
テラスでは銀座の街を見ながらコーヒーを楽しめる

 7階は、パリの2つ星レストランの総料理長であるティエリー・マルクス氏監修の世界初出店レストラン「銀座 THIERRY MARX BISTRO MARX」が出店。また、9階はナチュラルビューティの芸術を世界に広げるショップ/ラウンジの「SPA CEYLON」(11月22日にオープン)、10階は日本最大級の金製品ギャラリーであるSGS銀座本店、11階は、神戸ビーフ鉄板焼レストラン「神戸プレジール銀座」が入居する。

7階の「銀座 THIERRY MARX BISTRO MARX」
パリの2つ星レストランの総料理長であるティエリー・マルクス氏監修の世界初出店レストラン
このフロアは和光の時計の高さと同じになるという。右側にもアップルストア銀座も見える

 GINZA PLACEの事業主は、サッポロ不動産開発およびつゞ れ屋。

 サッポロホールディングス 代表取締役社長兼グループCEOの上條努氏は、「当社と深い関わりのある銀座において、グループの大きな資産として新たな施設を、創業140年という節目にオープンできることを誇りに思う。伝統を守りながら新たなものを取り込む銀座の良さを発信する役割を担いたい」と挨拶。また、サッポロ不動産開発 代表取締役社長の生駒俊行氏は、「発信と交流の拠点がGINZA PLACEのコンセプト。単にモノを並べて、販売するのではなく、ここから日本の良い文化や日本の先端技術を発信し、それに共感する多様な人々が集まり、交流をする場でありたい」と語った。

サッポロールディングス 代表取締役社長兼グループCEOの上條努氏
サッポロ不動産開発 代表取締役社長の生駒俊行氏
日産自動車 専務執行役員の星野朝子氏

 また、日産自動車 専務執行役員の星野朝子氏は、「1963年8月に、この場所に、日産銀座ギャラリーをオープンして以来、50年以上親しまれてきた。今回のリニューアルは、面積を2倍にし、銀座を訪れるすべての人に日産ブランドの魅力を発信する場所に生まれ変わりたい。コンセプトは、The Gateway to NISSAN INTELLIGENT MOBILTY。クルマと人、社会の新たな関係を体感でき、電動化、知能化などによる日産の技術を発信することになる」とした。