ニュース

月額980円のスポーツ配信「DAZN for docomo」。ドコモ契約者は割安にJリーグ見放題

 NTTドコモと、スポーツライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」は、共同で、スポーツライブ配信サービス「DAZN for docomo」を2月15日よりスタートする。通常のDAZNの月額料金は1,750円だが、ドコモ契約者であれば月額980円でDAZNが利用可能になる(770円割安)。dTV契約者向けの値引きも行なわれる。初回31日間は無料。

 ドコモを利用中のユーザーは月額980円で、DAZN for docomoが利用可能。また、「dTV」(月額500円)をセットで利用する場合は、毎月の料金の合計額(1,480円)から200円を割引し、月額1,280円で「DAZN for docomo」と「dTV」を楽しめるようになる。

 なお、ドコモ契約者でなくても、dTVを契約している場合は、DAZNとdTVの合計料金(2,250円)から200円値引き。2,050円で両サービスを利用可能となる。

 支払い方法は、ドコモを利用中のユーザーが、携帯電話料金との合算払い。ドコモ以外のユーザーは「dアカウント」に設定したクレジットカード払いとなる。

 なお、従来のDAZNとDAZN for docomoの違いは、dアカウントを用いることと支払い方法のみで、コンテンツは同一。NTTドコモの吉澤 和弘 代表取締役社長は「大台である100万契約を早期に達成したい」と語った。

利用イメージ。左がPC版Webサイト、右はアプリ

 対応環境は、スマートフォン、タブレットがAndroid 4.4以上、iOS 8.0以上。パソコンはWindows 8.1/10、Mac OS X以上で、ブラウザは最新版のGoogle Chrome、Firefox、Safari、Internet Explorerに対応。テレビはソニーのAndroidTV、LG Smart TV webOS、LG Smart TV(2013年製造モデル以降)、パナソニックのスマートTV(2014年製造モデル以降)、パナソニックのFirefox OS搭載機などに対応。Amazon Fire TV/Fire TV Stick、Xbox Oneもサポート。Chromecast、ひかりTVチューナにも対応予定。同時視聴台数は2台まで。

 PlayStation 4/3やApple TV(tvOS)、Chromecast、東芝のテレビ、ひかりTVチューナ対応は2月中を予定。3月にはiOSアプリのネイティブ化を予定している。

 DAZNは、スポーツ関連のメディアやサービスを展開するデジタル・スポーツコンテンツ&メディア企業Perform Groupによるスポーツライブストリーミングサービス。「DAZN for docomo」は、DAZNが提供するサッカー(Jリーグのリーグ戦全試合、ブンデスリーガ全試合、セリエA等)、野球(広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズ、MLB等)、バレーボール(Vリーグ等)、モータースポーツ(F1等)など、国内外130以上、年間6,000試合以上の主要スポーツ映像を視聴できる。ライブ配信だけでなく、見逃し配信(視聴期限あり)も行なう。

早期に100万の大台を目指す。「ビジネスとして成算あり」

 NTTドコモの吉澤和弘社長は、「2020年、世界最大のスポーツイベントが日本に来る。これまでも映像、音楽、雑誌の楽しみ方を多様化してきたが、次はスポーツ観戦。テレビ中継は時間が決められているが、会場に行かずにもライブで楽しめ、さらにタブレットやスマートフォンでいつでも楽しめる。見たい試合はもちろん、いままで一度も見たこともないスポーツも見ることになるかもしれない。いままで以上にスポーツを楽しめる」とDAZN for docomoをアピール。「将来的は、スタジアムにいてもいろいろなアングルを楽しめるようにしたい」と語った。

NTTドコモ 吉澤和弘社長

 DAZNのジェームズ・ラシュトンCEOは、「昨年NTTとのパートナーシップを発表したがその際にも、ジャーナリストからは『ドコモと組むのか?』と聞かれていた。今回素晴らしいパートナーシップを発表でき、スポーツ放送の未来をお届けできることを喜んでいる。DAZNの目標は、スポーツファンに、スポーツの楽しさをよりよい形で届けること。様々なデバイスで、忙しい中でもプレミアムなスポーツ視聴が楽しめる」とアピールした。

DAZN ジェームズ・ラシュトンCEO

 さらに、「スタート後の6カ月で予想を超える実績を上げており、この3カ月は毎月視聴者数が300%ずつ伸びている」と説明。日本での視聴動向について、平均視聴時間は6.7時間とグローバルの5.2より長いことや、71%はテレビやSTBなどの「リビングルームデバイス」で視聴されていることを紹介した。

DAZN日本展開後の実績

 また、対応機器の拡充により、2月末には95%のリビングルームデバイス対応することや、70%以上が国内のスポーツを視聴していると紹介。ドコモが抱える顧客網やドコモショップの販売力を活かして、DAZNのユーザー獲得を強化していく方針を示した。

 なお、DAZNはこれまで契約者数について明らかにしていないが、ドコモ吉澤社長は、「大台である100万契約は早期に達成したい」と言及。ドコモショップでのひかりTVチューナの取扱などを含め、ドコモの販売網を活かして、大台を目指す方針を明らかにした。

パートナーシップの意義

 通常の1,750円を980円まで割引くが、ドコモ吉澤社長は「ビジネスとして成算ある」と説明。「収入は(DAZN側と)シェアするが、ある程度ビジネスとして対応できるようシミュレーションしている。セットの別料金を想定したものではない」と語った。

 発表会には、日本プロサッカーリーグの村井 満チェアマンや、日本バレーボールリーグ機構の嶋岡 健治代表理事会長、日本サッカー協会(JFA)の北澤 豪理事、バレーボール パナソニックパンサーズの清水 邦広 選手、サントリーサンバーズ 柳田 将洋 選手、岡山シーガルズ 山口舞選手、PFUブルーキャッツ 江畑 幸子選手も参加し、DAZN for docomoへの期待を語った。

 Jリーグの村井チェアマンは、「1,750円でも安いと思ったが、ドコモユーザーはさらに安くなった。『配信なのでどうやって見られるのか、わからない』という声もまだ良く聞くが、期待しているのは全国にドコモショップがあること。困ったときにドコモショップで聞けるということで、スポーツ愛好家の駆け込み寺になってほしい」と、ドコモへの期待を述べた。

「スポーツ観るなら ダ・ゾーン だぞーん。」とのこと