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超小型ドローン+アプリで遊びながら操縦トレーニングできる「DRONE STAR」

 ORSO(オルソ)は、ドローンの操縦トレーニング用スマートフォンアプリ「DRONE STAR」と、専用の超小型ドローン「DRONE STAR 01」を4月17日より提供開始する。アプリは無料で、iOS/Android版を用意。DRONE STAR 01の価格(税込)は15,000円で、5日より直販サイトで先行予約受付を開始した。

DRONE STAR 01

 ドローン操縦の基礎を遊びながら覚えられるアプリと、室内専用の小型ドローンを組み合わせ、初心者でもゲーム感覚で簡単に学習できるようにしたのが特徴。主に、ドローン/UAV(無人航空機)事業を行なう企業・操縦者の教育や、ドローンパイロット養成スクールなどへの導入を想定しているが、個人購入もできる。対象年齢は15歳以上。

アプリ「DRONE STAR」のメイン画面

 スマホゲームも手がけるORSOがそのノウハウを活かしてアプリを開発。複数人とゲームスコアを競う感覚で楽しみながら継続的にドローン操縦を学べる。ドローン本体の製造・販売はエルが行なう。

手のひらに乗る「DRONE STAR 01」。撮影動画を見ながら操縦も

 DRONE STAR 01は外形寸法/重量が45×45×28mm(幅×奥行き×高さ/プロペラを含まず)/約18gと手のひらに乗るサイズ。操縦は付属の2.4GHz帯ラジオコントローラーから行ない、離着陸や上昇/下降、前後左右移動のほか、飛行中の宙返りも可能。飛行速度は3段階で切り替えられる。

 気圧センサーによる高度の自動調整機能を備え、一定の高さで飛行したり、安定したホバリングが行なえるようにするなど、ドローン入門者向けでも飛ばしやすい設計と調整を行なっている。

DRONE STAR 01の本体

 本体正面に約30万画素のカメラを搭載。DRONE STARアプリをインストールしたスマホをコントローラーに装着して、飛行中のドローンの視界をFPV(一人称視点)のライブビューで見ながら飛ばせる。動画撮影やスマホへの動画保存も可能で、後で再生して飛び方の確認も可能。静止画撮影には非対応。

前面にカメラを搭載
側面に電源スイッチ

 操作距離は約25m。内蔵のリチウムポリマーバッテリで約4〜5分の連続飛行が可能で、USB充電時間は約20〜30分。コントローラーの電源は単4電池2本(別売)で、飛ばし終わったドローンを収納するスペースも備える。付属品はプロペラガードや予備プロペラ、コントローラー用のスマホホルダーなど。

付属のコントローラー(スマートフォンは付属しない)
側面
ドローンを収納するスペースを備える

 今後のアプリ更新で、市販のVRゴーグルと組み合わせて飛ばすVR表示モードや、後述するアプリのミニゲームで稼いだスコアをランキング表示する機能などの追加を検討。また、アプリに対応する小型ドローンも追加していく予定。

DRONE STAR 01の仕様

アプリ画面でドローン操縦を学習。飛ぶアイスをよけるミニゲームも

 アプリはiOS/Android版を用意。段階を踏んでドローンの操縦の仕方を学べるよう、「チュートリアル」、「ベーシックモード」、「ミニゲーム」、「FPVモード」で構成。

 「チュートリアルモード」では、ドローンの基本手順をアプリ画面のガイドに沿って学習。周囲の安全確認や、機体とコントローラーの接続、操縦の基本を学ぶ。取扱説明書を読まないユーザーを想定し、アプリ内に「教本」というかたちで組み込んだという。

チュートリアルモード
画面のガイドに従ってドローンの組み立てなどを行なう

 「ベーシックモード」には、スマートフォンのカメラを使い、ドローンを指定した枠内に収まるように安定飛行させる「ホバリング検定」を用意。「5秒×3回以上枠内で滞空させる」などの課題に取り組み、ドローン操縦精度をスコア表示。設定した目標クリアを目指す。

ベーシックモード
ホバリング検定でドローンの操縦精度をスコア化

 ドローンを使ったミニゲームとして「ソフトクリームパニック」を用意。スマホカメラで捉えた機体を枠内で滞空させつつ、画面左から飛んでくるソフトクリームを避けるというもので、ドローンの写っている箇所とソフトクリームのアイコンがぶつかるとスコアが減点されていく。

ミニゲーム「ソフトクリームパニック」
デモの様子。ドローンのパッケージに付属の白い「ターゲットペーパー」を背景にして遊ぶ

 発表会では実際にDRONE STAR 01を飛ばしてデモが行なわれ、機体の位置や向きをコントロールしながらハイスコアを目指す様子が実演された。

大小さまざまなソフトクリームが画面左から一直線に飛んでくる。それをかわしていくことでスコアを稼ぐ

 ベーシックモードやミニゲームで習得した操縦テクニックを活かし、「FPVモード」ではドローンのカメラ映像を一人称視点のライブビューで見ながら飛ばせる。

FPVモード
接続ガイドに従って準備
飛行時間や録画のオン/オフも選べる

 ORSOの坂本義親 代表取締役社長は、「これまでスマホ向けのアプリなど、ITサービス開発などを手がけてきた。2014年からドローン事業を始め、会社で350台のドローンを所有し、総フライトは2,000回、飛行スポットは80カ所以上となった。ドローン事業での気付きとして、機体特性を把握するには何度もテスト飛行を実施して学ぶ必要があるが、ドローンの操縦トレーニングは主観的な練習方法に頼ることが多く、本人がどれだけ上達したか実感しにくい」と指摘。

ORSOの坂本義親 代表取締役社長

 そこで「得意分野であるスマホアプリの開発と、室内用小型ドローンの組み合わせで、楽しみながら継続的にドローン操縦を学ぶコンテンツはできないだろうか」と考え、“楽しみながら覚えて、体験できる”をコンセプトにしたDRONE STARを開発したという。今後、DRONE STARを皮切りに、ドローンとアプリの組み合わせによる教育・エンタメ分野での事業化を目指す。

右からORSOの坂本社長、デモフライトを行なったORSO ドローン事業推進部/ドローンレースパイロットの高宮悠太郎氏、ドローン販売を行なうエルの麻生忠明 代表取締役
ORSOドローン映像紹介