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ARから新製品多数。4.4mmバランス出力のハイレゾプレーヤー、平面駆動型ヘッドフォンも

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「春のヘッドフォン祭 2017」が、4月29日と30日の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催されている。入場は無料。フロンティアファクトリーのブースでは、Acoustic Research(AR)の新製品が多数登場した。

4.4mm 5極バランス出力搭載、aptX HD対応のプレーヤー「AR-M200」

4.4mm 5極バランス出力搭載、aptX HD対応プレーヤー

 ARはハイレゾプレーヤーとして、Android OSを採用した「AR-M2」、「AR-M20」を展開しているが、それに加わるラインナップとして「AR-M200」が参考展示された。このモデルはAndroid OSではなく、独自のOSを採用。大画面液晶を搭載したAR-M2/M20とは異なり、よりコンパクトなプレーヤーとなっている。

 最大の特徴は、イヤフォン出力として3.5mmのステレオミニアンバランスに加え、4.4mm 5極のバランス出力(日本ディックスのPentaconn)を備えている事。さらに、Bluetoothの送受信機能も備え、コーデックとしてaptX HDをサポート。対応するヘッドフォンやスマートフォンなどを組み合わせ、高音質なワイヤレス環境を構築できる。

左端に4.4mm 5極のバランス出力端子を備えている。なお、外観は最終ではなく、左のネジなども見えなくなるという

 ハイレゾプレーヤーとしては、FLAC/Apple Lossless/WAV/AIFF/DSDの再生に対応。DACは旭化成エレクトロニクスの「AK4490EQ」を採用する。ヘッドフォンアンプはクラスA(1Vrms)。秋頃の発売を予定しており、価格は4万円程度のイメージだという。

ハイブリッド・ハイレゾイヤフォン「AR-E10」

 前述の「AR-M200」とマッチしそうなハイレゾイヤフォン「AR-E10」も参考展示。8mmのダイナミック型ドライバと、バランスド・アーマチュアユニットを各1基搭載したハイブリッドタイプとなる。

ハイブリッド・ハイレゾイヤフォン「AR-E10」

 インピーダンスは25Ω、感度は95dB/mV at 1kHz。再生周波数帯域は20Hz~40kHz。ケーブル着脱が可能で、2ピン端子を採用。1.2mの3.5mmアンバランスケーブルが付属するほか、4.4mm 5極のバランスケーブルも別売で発売予定。

 この製品も秋発売の予定で、価格は2万円程度を予定。

平面駆動型ヘッドフォン「AR-H1」

 オープンエアのハウジングを採用した、平面駆動型ヘッドフォン「AR-H1」も参考展示。86mmのドライバを採用し、NdFeBマグネットを磁気回路に採用。再生周波数帯域は10Hz~60kHzでハイレゾ再生に対応する。感度は99dB/V。インピーダンスは33Ω。ケーブルは着脱可能となっている。

平面駆動型ヘッドフォン「AR-H1」

 このモデルも秋頃の発売で、価格は6~7万円程度のイメージだという。

ドライバ部分
ケーブル着脱も可能