JVA、2009年度事業計画を発表。東宝・高井氏が会長再任
-BD市場を盛り上げ。「業界一丸となって努力する1年」
社団法人日本映像ソフト協会(JVA)は28日、2009年度事業計画の発表を行なった。また、同日開会した理事会において、役員を選任。会長には、株式会社東宝 代表取締役社長の高井英幸氏が再任した。新任として、専務理事に株式会社角川エンタテインメント 代表取締役社長の椎名保氏が就任した。
2008年度のビデオソフト出荷実績は、洋画のヒットタイトルが少なかったことなどが影響し、対前年比90%程度と約1割の減少となった。ビデオソフト業界が上昇に転じるため、同協会では「多くの人々に本当に楽しんでもらえる良質な作品を生み出すことが必要」とし、2009年を「業界一丸となって努力する1年」と位置づけている。
2009年の事業計画としては、既存DVDソフト市場の底上げ、活性化のための施策を行なっていくと同時に、Blu-ray Disc(BD)市場の本格的な立ち上げに向けてマーケットを一層盛り上げていくとしている。
また、映像配信を含む新しい流通形態と既存マーケットとの共存を模索し、そのための研究も推進。それと同時に、マーケットの状況やユーザーニーズを迅速、的確に把握し、そのためのデータ収集や情報開示にも注力していくという。
知的財産権の擁護確立に向けた施策も実施。著作権保護に関る広報活動や、海賊版識別のための「識別シール」の発行、私的録画補償金の分配、インターネット上での映像著作物の無許諾利用防止などを掲げ、著作権権利保護のため各関係省庁に働きかけを行なっていくとしている。併せて、グローバル化する違法行為の排除や啓発活動にも取り組んでいくとする。
そのほか、映像ソフト売上統計調査などの映像ソフトに関する調査/研究、BDライセンスなどの映像商品制作に関する調査/研究、内外関係機関などとの交流/協力、会員社間の交流の緊密化を図る催事の実施などを行なっていくとしている。
(2009年 5月 28日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]