「フジテレビ On Demand」、Flash形式の動画配信開始
-Macでも利用可能に。1,280×720ドット全画面表示も
株式会社フジテレビジョンは、運営しているPC向け動画配信サービス「フジテレビ On Demand」において、従来のWMV形式の配信に加え、Flash形式の配信を6月15日から開始。これによりMacユーザーも視聴可能になる。有料コンテンツであっても、追加料金無しで、WMVとFlashの両方の視聴が可能。Flash配信は放送局の動画配信サービスでは初だという。
サービス開始の15日時点でFlash形式に対応する番組は、見逃し配信で「アタシんちの男子」「BOSS配信バージョン」「爆笑レッドカーペット」など5番組。アーカイブ配信で「リストランテ・パラディーゾ」など3番組のほか、地上波番組連動企画の「アタ男!オトコ魂」など全13番組。2009年内にはラインナップする全番組をFlash形式で配信する予定。
「フジテレビ On Demand」ではこれまで、Windows Media DRMを用いて、WMV配信を行なっていたが、新たにアドビの動画配信システム「Flash Media Server 3」を導入。Flash動画で著作権保護対策が可能になったため、Flash配信サービスの開始を決定した。スキルアップジャパンが開発した「ULIZA」に組み込んでの採用となり、独自の認証方式で著作権保護をより強固にしているという。
また、Flash動画では圧縮フォーマットにH.264/MPEG-4 AVCが使われており、「現行のWMVと比べ、より鮮明な動画画質を提供することが可能となった」という。現在のWMVは低速用に500kbps、標準画質で1.5Mbps~2Mbpsであるのに対し、Flashのビットレートは2Mbps。解像度は標準で816×459ドットの16:9。1,280×720ドットの全画面表示も行なえる。
ほかにも、Flash動画再生プレーヤーにインタラクティブ性を盛り込み、インターフェイスを強化。再生中に番組の詳細情報を閲覧したり、リコメンドメールを送信するといった機能もサポートしている。
(2009年 6月 12日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]