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オーディオテクニカ“真の開放型”最上位「ATH-ADX7000」試聴展示、中身も見える
2025年11月1日 15:30
「秋のヘッドフォン祭 2025」が11月1日に東京・丸の内のステーションコンファレンス東京で開催。ここでは、オーディオテクニカや飯田ピアノブースをレポートする。
オーディオテクニカ
オーディオテクニカブースでは、今回の同イベントバナーにも採用されている開放型ヘッドフォンのフラッグシップモデル「ATH-ADX7000」の試聴を実施。独自に定義した“真の開放型”「トゥルーオープンエアーオーディオ(TOA)」を具現化したという開放型ヘッドフォンのフラッグシップモデルで、10月31日発売。価格はオープンで、直販価格は558,800円。
TOAは、空気の流れをコントロールし、より自然な振動板の動きによって原音を忠実に再生する「開放型の極限を突き詰めたヘッドフォンの新たな形」とのこと。「ヘッドフォンで発した音を耳元に閉じ込めるのではなく、空気に乗せて空間へと広げることで、まるで風に乗って届く虫の音のように、音が身体に心地よく溶け込んでいく」という。
それを駆動するアンプとして、SPL「Phonitor X」、Benchmark「HPA4」、GOLD NOTE「HP-10 Deluxe」、TEAC「HA-507」のヘッドフォンアンプが異なる試聴ブースのほか、同社のターンテーブル「AT-LPA2」とTEAC「HA-507」を組み合わせてレコードが楽しめるブースも用意。「ATH-ADX5000」との比較試聴にも対応していた。
ブースには、ATH-ADX7000、ATH-ADX5000、ATH-ADX3000の展示もあるほか、ATH-ADX7000を分解した様子も見ることができる。
飯田ピアノ
飯田ピアノブースでは、ハンガリー soltanus acousticsの静電型ヘッドフォン「Euridiche SX」を参考展示。年内の発売を予定している。
Euridiche SXとの接続を推奨している同ブランドのヘッドフォンアンプ「mezzoforte 2」も参考展示しているが、こちらは発売時期がまだ未定。静電駆動型向けのヘッドフォンアンプでありながら、通常のヘッドフォンも駆動できる6.3mmステレオ標準やXLRバランスなどの端子も備えている。また、グランド端子を備えており、本体内部で処理するか、端子で処理するか切り替えられるスイッチが付いていることも特徴としている。
イタリア NTS AUDIOのイヤフォン「ONE」「TWO」「THREE」も参考展示。それぞれ年内での発売を予定しているが、予価はONEが149ユーロ、TWOが249ユーロ、THREEが349ユーロ。
ONEはデュアルダイヤフラム構造のダイナミックドライバー1基、TWOはBA×2基、THREEはBA×3基とドライバー構成がそれぞれ異なっている。3機種とも筐体の形状は同一で、薄く、耳に収まりが良いのが特徴としている。
新製品ではないが、TADブランド製品を取り入れた試聴環境も今回の注目ポイントだという。Euridiche SXとmezzoforte 2のエリアではTAD「DA1000TX」をDACとして使用しているほか、CAMERTON「Binom-ER」やKuraDa「KD-Q1」の試聴には、プレーヤーにaurender「W20SE」、DACにSACDプレーヤーのTAD「D700」、プリアンプにTAD「C700」、パワーアンプにDVAS「Model2」で構成されたシステムを用意している。
Green Fundingにスカルキャンディの振動するゲーミングヘッドフォン
Green Fundingのブースには、スカルキャンディの振動するゲーミングヘッドフォン「Crusher PLYR 720」が試聴展示。低音に合わせてイヤーカップが振動することで、定位が分かりやすいのが特徴で、FPSゲームなどの銃声や爆発音がどこから鳴っているのかを瞬時に判断できる。
実際に体験してみると、自分が攻撃されているような背後からの敵の攻撃や、自分が投げた爆弾が爆発した位置なども音で状況が判断できる。
ブームマイクは取り外し可能で、振動の強さや、振動する帯域はアプリから調整できる。ライティングの変更なども可能。立体オーディオやヘッドトラッキングにも対応している。














