SCE、29,980円の薄型「新PlayStation 3」を9月3日発売

-初代の2/3に薄型化。HDMI CEC対応で、HDDは120GB


9月1日より順次発売

標準価格:29,980円


 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、筺体のスリム化などを図り、低価格化した新型「PlayStation 3」(CECH-2000シリーズ)を9月1日から順次、世界各国で発売する。HDD容量は120GB。日本では9月3日より発売。価格は29,980円。

新型PS3「CECH-2000A」高さ65mmに薄型化した

 米国と欧州では9月1日から発売され、価格は米国が299ドル、欧州が299ユーロ。既発売モデルも、8月18日から米国で80GBモデルを299ドルに、160GBを399ドルに値下げ。欧州でも80GBモデルを299ユーロに値下げする。

 主要半導体の改良や、電源系、冷却システムの一新により、大幅な薄型化と軽量化を図ったPlayStation 3(PS3)新モデル。薄型化とともに、新たにHDMI連携機能の「BRAVIA Sync」を搭載するなどの機能強化も行なわれている。

 電源は本体内蔵で、消費電力は約250W。外形寸法は290×290×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.2kg。初代PS3(325×274×98mm/5kg)と比べると、厚みと重量が2/3に削減されたほか、ファンノイズも低減。デザインも従来のイメージを引き継ぎながら、カジュアルな印象のものに変更したという。

  また、新モデルの発売を機に、PS3の英語表記を“PLAYSTATION 3”から“PlayStation 3”へ変更、本体表面のロゴも新しい“PS3”のロゴを採用している。
PS3(CECHL00/左)と新PS3(CECH-2000/右)の比較


スロットローディングのBDドライブやUSBを装備
 PS3ゲームのほか、Blu-ray Discの再生、DVDやCDの再生も可能な点は従来のPS3と同様。SACDには対応しておらず、「プレイステーション 2」専用ソフトウェアとの互換性も有していない。
 
 ソフトウェアは最新のVer.3.00となり、XMB(クロスメディアバー)上に、最近プレイしたゲームやPLAYSTATION Storeの最新情報などを表示する「What's New」機能に対応するなどの機能強化が図られている。なお、今回のCECH-2000シリーズから、「他のシステムのインストール機能」が削除されている。同社では、その理由を、「ゲームをはじめとしたエンタテインメントコンテンツをお楽しみいただくことに特化するため」と説明している。

 HDMI出力も装備しており、Deep Colorやx.v.colorにも対応。さらに、新たにHDMI CEC機能のBRAVIA Syncのサポートにより、対応の薄型テレビのリモコンから、PS3のXMB操作や、BRAVIAとPS3の電源ON/OFF連動などが可能となった。リニアPCM 7.1chやドルビーTrueHD、DTS-HDなどの音声にも対応している。

 光デジタル音声出力や、AVマルチ出力も装備。Gigabit Ethernetを装備するほか、IEEE 802.11b/g無線LANやBluetoothにも対応する。コントローラはDUALSHOCK 3。

新デザインを採用背面底面

 縦置きスタンド「CECH-ZS1」もあわせて発売され、価格は2,000円。外形寸法は88×260×18mm(幅×奥行き×高さ)、重量は115g。

 なお、従来モデルに向けて、最新ファームウェアVer.3.00が9月1日より提供される予定。


(2009年 8月 19日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]