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三洋、薄さ27mm/重さ142gのフルHDビデオカメラ「Xacti」

−実売4万円。機能を絞った“200ドルモデル”も検討


2月19日発売

標準価格:オープンプライス


カラーはシルバー、ピンク、グリーン
 三洋電機は、ムービーカメラ「Xacti」シリーズの新製品として、フルHD(1,920×1,080ドット)記録対応で薄さ27mm/重さ約142gという薄型軽量モデル「DMX-CS1」を2月19日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。カラーは、シルバー(S)、ピンク(P)、グリーン(G)の3色。なお、2010 International CESで同時に発表された横型フルHDモデルの国内での発表は未定としている。

 1/5型、約340万画素CMOSセンサーを搭載し、最大1,920×1,080ドット/60iで動画撮影できるデジタルビデオカメラ。動画の有効画素数はフルHDが約280万画素、SDが約330万画素。


新開発レンズとCMOSモジュールで薄型化
 動画の記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(.MP4)。撮影モードは、1,920×1,080ドット/60iや30p、1,280×720ドット/60pなどのメニューを用意する。音声はAAC 2ch。JPEGの静止画記録も可能。記録メディアはSD/SDHCに加え、新規格のSDXCカード(最大64GB)にも対応した。

  外形寸法は26.8×62.5×123.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は142g(電池/SDカード込みで約159g)。従来のフルHD縦型モデル「DMX-HD2000」は54.5×90×112.6mm(同)、約311g(SDカード/電池含む)で、大幅に薄型化/軽量化。光学ズーム搭載の民生用フルHDビデオカメラにおいて世界最小、最薄、最軽量としている。新開発のスーパースリムレンズと薄型センサーモジュールの採用により全体のサイズダウンを実現しており、「ムービーカメラの利用シーンを飛躍的に拡大する」としている。


折り畳んで手に持つと、携帯電話のようなサイズ感

撮影モード

 レンズは9群12枚(非球面3枚6面)構成で、光学9倍ズーム(F2.8〜3.0)を搭載。35mm換算の焦点距離は38〜342mm。画素を有効利用して画像の劣化が無く10倍ズームできる「アドバンストズーム」も搭載し、同機能利用時の焦点距離は38〜380mm。手ブレ補正は動画が電子式で、静止画が加算式。顔検出/追尾機能も利用できる。

 動画の最低被写体照度は約15ルクス(オート、1/30秒)で、高感度/ランプモード(1/15秒)は約4ルクス。 なお、HD2000などで搭載していた動画のハイスピード撮影や、さかのぼり撮影の「リバース連写」機能は搭載しない。

 音声面では、新機能として「サウンドズーム」を搭載。チャンネルセパレーションの高い「ワイドモード」と、正面の音を強調する「ズームマイクモード」、映像のズーム情報に合わせて指向性や収音方法を自動で変更する「ズーム連動モード」の3種類から選べる。

新たにSDXCカードにも対応した レンズは小型化。右は付属のレンズキャップ装着時

HDMI端子とUSB/AV端子はレンズ下部に

 液晶モニタは2.7型/約23万画素。操作部は、撮影ボタンやズームレバーは従来モデル同様に本体背面に備えるが、十字ボタンやメニューボタンは液晶モニタの脇に配置している。そのほか、本体にHDMI(ミニ)端子を装備。また、USBとAV出力の兼用端子も搭載する。底面には三脚穴も備える。

 無線LAN搭載SDカードの「Eye-Fi」との連動機能も搭載。無線LANアクセスポイントの設定がカメラ本体のみで行なえるほか、動画/静止画をパソコンに転送する際、バッテリが完全に無くなるのを防ぐために電池残量に合わせて自動で電源OFFとなる設定が可能。


バッテリ収納部。AC駆動時は、右下のカバーを外してケーブルを通す
 Windows 7の「デバイスステージ」にも対応。対応パソコンに接続すると「DMX-CS1」のアイコンが表示される。また、Windows 7がMPEG-4 AVC/H.264を正式サポートしたことで、動画が静止画と同様にサムネイル表示されるほか、Windows Media Player(WMP)でのダイレクト再生も行なえる。

 付属バッテリ「DB-L80」(700mAh)での連続使用時間は、フルHD動画撮影が約60分で、実撮影は約30分。動画再生は約210分。静止画撮影は約200枚。

 なお、別売アダプタを利用することでAC駆動しながらの撮影も可能。その際はバッテリを外してケーブルを本体に接続する。


操作ボタンは、録画やズームが本体側に、メニューや十字ボタンなどが液晶モニタ側に配置 底面に三脚穴やストラップホールを装備



■ 2010年はグローバル200万台へ。モデルの長谷川潤さんも愛用

デジタルシステムカンパニー DI事業部の田渕潤一郎氏
 デジタルシステムカンパニー DI事業部の田渕潤一郎氏は、Xactiで掲げる3つのコンセプトを改めて説明。動画/静止画どちらも撮れて機会を逃さない“Chance”、小型軽量で気軽に持ち運べる“Casual”、PC/ネットで他の人とも共有できる“Communicate”により、「新たな価値をもたらし、市場を拡大できる」と述べた。

 今回の新製品は、米国やアジアを含めグローバルで展開。2010年度の販売目標は全体で200万台を目指すとした。また、同日に発表されたPCMレコーダについては、グローバル50万台、国内金額シェアNo.1にチャレンジするという。

 DI事業部 DI企画部の豊田秀樹部長は、両製品の市場について説明。ビデオカメラについては、フラッシュメモリ型の伸長と、ハイビジョンモデルの割合が増えていることに触れ、従来型の製品が伸びが鈍化しているのに対し、ポケットサイズの低価格カメラが急増していると指摘。

 同社ビデオカメラのユーザー調査では、約7割が「月に数回以上使う」という結果が出ており、一般的な数値(68%が2カ月に1回というC-NEWS編集部のインターネットユーザー調査)に比べ高いという。今回、フルHDながらスリムデザインの新製品を開発したことで、携帯性を高め、撮影機会を増やすことができるとしている。

 今回のモデルはラインナップの中ではハイグレード機種に相当するが、一方で、さらに低価格で機能を絞った“ポケットムービー”への参入についても視野に入れており、「200ドル近辺の製品を検討する必要がある」と述べた。

DI事業部 DI企画部の豊田秀樹部長 ICレコーダ市場の推移と予測 Xactiユーザーは、カメラの撮影頻度が高い傾向にあるという

同日に発表されたPCMレコーダもXactiブランドで展開する PCMレコーダについては、ICレコーダ全体のうちPCM録音対応モデルが2009年で45%(BCN調べ)となった。PCMレコーダの国内台数シェアでは同社が54%で首位を獲得している

 なお、同社がパナソニックグループとなってから初の発表会となったが、「環境エナジー先進メーカー」として活動することなど、目指す方向に変わりは無いとしている。また、パナソニックとのコラボレーション製品の開発予定などについては、パナソニックの中期経営計画が発表されていないことなどから明言はされなかった。

長谷川潤さんが来場
 発表会には、モデルやタレントなどで活躍する長谷川潤さんもゲストとして来場。新しいXactiの“イメージリーダー”となった長谷川さんは、事前にビデオカメラとPCMレコーダを試用。正月に、地元であるハワイ島で撮影などを行なったという。

 長谷川さんはビデオカメラなどを実生活でも活用しているとのことで、「自分で撮影したものをパソコンで編集してショートムービーを作り、CDに焼いて家族や友達に贈ったら喜ばれた」という。PCMレコーダについても「仕事のセリフ覚えに使いたい」と話していた。


 
子供の頃によく行ったというショッピングセンターなど、ハワイで思い出の場所を撮影 長谷川さんが録音した滝の音を再生するというデモも


(2010年 1月 15日)

[ AV Watch編集部 中林暁]



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