日立、地デジ3チューナで録画強化した新「Wooo XP07」
-液晶/プラズマで32~50型の5モデル。ネット強化も
Wooo XP07シリーズ |
日立コンシューマエレクトロニクスは、薄型テレビ「Wooo」の新モデル「Wooo XP07シリーズ」を5月中旬より発売する。
プラズマテレビは、50型の「P50-XP07」、46型「P46-XP07」、42型「P42-XP07」の3モデル、液晶テレビは42型「L42-XP07」、37型「L37-XP07」、32型「L32-XP07」の3モデルで、合計6モデルをラインナップする。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15~29万円前後。
型番 | タイプ | 解像度 | 特徴 | 店頭予想価格 |
P50-XP07 | プラズマ | 1,920×1,080ドット | 地デジ×3 320GB AVネットワーク | 29万円前後 |
P46-XP07 | 24万円前後 | |||
P42-XP07 | 19万円前後 | |||
L42-XP07 | 液晶 | 1,920×1,080ドット | 19万円前後 | |
L37-XP07 | 17万円前後 | |||
L32-XP07 | 1,366×768ドット | 15万円前後 |
地上デジタル3チューナを搭載し、2番組の同時録画に加えて、2番組同時録画中の裏番組視聴にも対応。さらに、G-GUIDEの注目番組表や簡単検索/キーワード自動録画などの新機能も追加するなど、録画機能を大幅に強化している。なお、3D表示には対応しない。
P50-XP07 | P46-XP07 | P42-XP07 |
L42-XP07 | L37-XP07 | L32-XP07 |
■ プラズマ/液晶ともに画質向上
プラズマは、50/46/42型のいずれも1,920×1,080ドットフルHD「ダイナミック・ブラックパネル」を採用。前面フィルターと一体化し、内部反射を抑えることで、黒の表現力を向上している。コントラストは500万:1。
液晶は、42/37型が1,920×1,080ドット、32型は1,366×768ドットのIPS系「クリアLEDパネル」を採用する。表面には光沢処理を施し、コントラスト感を高めている。なおパネルはIPS系だが、パナソニック液晶ディスプレイ(旧IPSアルファテクノロジ)製ではない。
バックライトにはLEDを採用し、「液晶倍速120コマ」に加え、映像信号に合わせてバックライトを上下方向に点滅させるバックライトスキャニングに対応。残像を効果的に低減する。
Wooo XP07シリーズ | P50-XP07 | L42-XP07。従来モデル比で黒表現やコントラストを改善 |
高画質画像処理技術「Picture Master3」を搭載する。映像シーンのヒストグラム検出精度をXP05シリーズ比2倍とし、細かな輝度分布検出が可能になった「アドバンスドダイナミックコントラスト2」を採用。このヒストグラム検出結果をもとに、輝度や色信号を適応的に処理することで階調の滑らかさや、暗部の階調表現力を向上させている。
3次元デジタルカラーマネージメントも、新たに特定の4色の再度や明度、色相補正機能を追加し、適切な調整を実施。より鮮明で豊かな色彩再現を可能にした。加えて、アドバンスドデジタル3次元リダクションでは、静止部分と動いている部分のそれぞれに最適なノイズ低減処理を行なうことで、ボケ感を減らし、くっきりした動画再生を可能にしたという。
超解像技術のピクセルマネージャーも引き続き搭載。独自の信号処理回路により、入力された信号を各画素の情報から映像部分ごとに分析し、データ圧縮の過程で有効な信号成分として認識されなくなったデータを元の解像度ごとに適した状態に復元する。さらに、映像の部分ごとに最適な精細度の向上処理をすることで、奥行き感ある映像を再現する。
テレビの前面に内蔵したセンサーも「インテリジェント・センサー3」に機能向上。蛍光灯や白熱灯、LED照明などの様々な室内照明環境を緻密に判定するほか、番組のジャンルや映像シーンの情報により、視聴環境に最適な画質に調整する「インテリジェント・オート高画質3」に強化した。センサーオート時にSDカードやHDMI端子から写真データが入力された場合、写真をより自然な階調や色彩で再現する「クリエイティブ・フォト」も新搭載した。
スピーカーも開口部を広く取っているほか、音響パワー補正技術「CONEQ」を搭載。筐体などに起因する音響的なズレを低減し、理想的な周波数特性に補正するとともに、音のトランジェントを改善し、広がり感があり定位のよい明瞭な音声を再現する。また、セリフ等の音声が聞き取りづらい人のために、聴覚補助モードも搭載している。
デザインは、シンプルなベゼルフレームに、薄型スタンドと円錐状のスタンド支柱を採用することで、軽快感あるスタイルを実現。スピーカー部は陰影によって表情を変え、スリムに見えるデザインを採用している。液晶モデルでは深い青色をスピーカーネットに採用し、上品なたたずまいを実現した。
■ 2番組同時長時間録画に対応。番組の「見つけ方」を改善
録画機能も強化。地上デジタルチューナを3系統、BS/110度CSデジタルチューナを各2系統搭載し、2番組の同時録画と2番組録画中の地デジ裏番組視聴に対応する。なお、アナログチューナは搭載しない。
HDD容量は320GB。「XCode HD」によるHDトランスコード技術も搭載し、2番組同時に最高8倍の長時間録画が可能となっている。録画モードは、TS(ストリーム記録)のほか、HD画質が、TSE(2倍/MPEG-2)/TSX4(4倍/AVC)/TSX8(8倍/AVC)の3モード。SD解像度のMPEG-2がXP/SP/LPとAVC記録のTSX24を用意する。ダビング10に対応する。iVDRスロットも備えており、iVDR-Sへの録画に対応。ダビング10に対応する。
電子番組表(EPG)は、新たにリモコンの録画ボタンを押すだけで録画開始する「一発録画予約」に対応。録画した番組は赤丸表示でわかりやすく表示する。番組ジャンル別(映画、スポーツ、ドラマ、アニメ、音楽)の色分けを採用。かんたん検索/キーワード自動録画機能も搭載している。録画番組を自動的に整理する「ワケ録」機能を搭載し、番組名やジャンル別、自動録画した番組をフォルダ分類して表示できる。録画番組に自動的にチャプタを設定し、頭出しなどができる「いいとこジャンプ」にも対応する。
番組の「見つけ方」を改善した点が新Woooの録画機能の特徴。録画予約した番組や録画番組の情報(番組名、出演者、ジャンル、放送時間帯)からユーザーの好みを解析し、将来視聴する可能性の高い番組を一週間先まで自動で推薦する「Woooおすすめ番組」を搭載。「すべて」のほか、映画、ドラマ、バラエティ、アニメ、スポーツなどのジャンル別表示にも対応し、おすすめ番組画面から視聴予約や録画予約を行なうことも可能となっている。また、よく録画する出演者のリスト表示やジャンル/時間帯のグラフ表示によって視覚的に録画傾向を確認できる。
Gガイドが提供する放送局の注目番組情報を一覧表示する「注目番組情報」にも対応。最大1カ月先までのおすすめ番組のタイトルや内容を確認しながら、視聴予約や録画予約が行なえる。また、コンポジットビデオ入力からの外部入力録画にも対応する。
おすすめ番組 | キーワード自動録画にも対応 |
注目番組情報 | 2番組同時の長時間録画に対応する |
HDMI入力は全モデルで4系統搭載し、ARCにも対応。D4入力やS2入力なども備えている。SDカードスロットを装備し、AVCHD動画や写真を再生できるほか、写真をHDD内に取り込むこともできる。
ネットワーク機能も搭載。DLNA/DTCP-IPサーバー/クライアント機能を搭載する。また、AVネットワークコンテンツも新たに「見る」画面からAVネットワーク画面を表示してコンテンツ再生できるようにした。
Wooo専用のポータルサイト「Wooonet」を搭載。インターネット閲覧時にリモコンのチャンネルアップ/ダウンボタンで表示ページをスクロールできる。またニコンによるNikon my PictureTown on TVに対応する。そのほか、アクトビラ ビデオ・フルやテレビ版Yahoo! Japanの動画チャンネル、TSUTAYA TVに対応。携帯電話で撮影した写真やビデオカメラやデジタルカメラで撮影した動画や写真を、携帯電話やPCからサーバーにアップロードし、テレビの画面で見ることができる。
リモコン |
リモコンは、新デザインのもので、2011年秋より放送開始する新BS放送に対応。[BS+]ボタンを新たに用意し、新しく放送開始されるBS放送もチャンネルボタンからダイレクトに選局可能になる。
なお、同社では2010年度中の3Dテレビ発売を、決算会見の場などで予告していたが、「自社開発でないが日立のブランドのものを、3月中に地域店向けに展開していく。自社開発のものは鋭意やっていく」とのこと。
また、42型は液晶とプラズマがほぼ同機能、同価格で設定されることになるが、「42型はボリュームゾーンで、プラズマの良さを確認いただいている人もいる。お客様の好みで選んでもらえるように用意した」としている。
【液晶】
型番 | L42-XP07 | L37-XP07 | L32-XP07 |
サイズ | 42型 | 37型 | 32型 |
解像度 | 1,920×1,080ドット | 1,366×768ドット | |
パネル | IPSパネル(LEDバックライト) | ||
輝度 | 450cd/m2 | 500cd/m2 | |
チューナ | 地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×2 | ||
HDD | 320GB | ||
DeepColor | ○ | - | |
AVネットワーク | ○(DLNAクライアント・サーバー対応) | ||
出力 | 10W×2ch | ||
入力端子 | HDMI×4、D4×1、S2×1、コンポジット×3、アナログ音声×3 | ||
出力端子 | 光デジタル×1、ヘッドフォン出力×1 | ||
消費電力 | 146W | 131W | 79W |
年間消費電力量 | 101kWh/年 | 92kWh/年 | 64kWh/年 |
外形寸法 (スタンド含む) (幅×奥行き×高さ) | 101×28.4×68.8cm | 89.9×28.4×62.5cm | 77.8×24.2×55.5cm |
重量 (スタンド含む) | 17.2kg | 14.5kg | 12.3kg |
【プラズマ】
型番 | P50-XP07 | P46-XP07 | P42-XP07 | |
サイズ | 50型 | 46型 | 42型 | |
解像度 | 1,920×1,080ドット | |||
コントラスト | 500万:1 | |||
チューナー | 地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×2 | |||
HDD | 320GB | |||
DeepColor | ○ | |||
AVネットワーク | ○(DLNAクライアント・サーバー対応) | |||
出力 | 10W×2ch | |||
入力端子 | HDMI×4、D4×1、S2×1、コンポジット×3、アナログ音声×3 | |||
出力端子 | 光デジタル×1、ヘッドフォン出力×1 | |||
消費電力 | 425W | 390W | 345W | |
年間消費電力量 | 205kWh/年 | 185kWh/年 | 163kWh/年 | |
外形寸法 (スタンド含む) (幅×奥行き×高さ) | 123.3×34.7×84.2cm | 115.3×34.7×79.7cm | 104.4.8×34.7×71.4cm | |
重量 (スタンド含む) | 34.4kg | 31.4kg | 28kg |
(2011年 3月 16日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]