Blu-rayソフトの上半期市場は前年同期比45%増。GfK発表

-国内アニメが53%。BD/DVD市場は通年で1.4倍へ


 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は25日、Blu-ray/DVDなどセル映像ソフトの2011年上半期の販売動向を発表した。数量は前年同期比4%減、金額は同2%減となった。

 BDソフト市場は数量/金額ともに前年同期比45%増の成長で、市場規模は242億円。販売チャネル別ではEコマースが構成比を伸ばし、数量/金額ともに最大となった。

 セル映像ソフト市場全体は2,795万枚/1,126億円で、前年比で数量が4%減、金額が2%減。GfKは「震災の影響は軽微とみられ、前年からの市場の落ち込みは小幅に留まった」と分析している。販売チャネル別では、Eコマースが金額構成比45%と最大チャネル、その他はメディアストアが34%、家電量販店が11%だった。数量構成比でもEコマースは39%で首位。

 ジャンル別の数量構成比では、前年上半期に「マイケルジャクソンTHIS IS IT」や「アバター」など大ヒット作があった洋画が数量構成比29%(前年比3%ポイント減)と前年に続き最大ジャンルを維持。続いて音楽が25%、邦アニメが16%を占めた。一方、金額構成比では嵐とAKB48の新作に支えられた音楽ジャンルが30%を占め、2009年、2010年に続き最大ジャンルとなっている。

 メーカー(発売元)別シェアは、数量ではワーナー・ホーム・ビデオ、金額では嵐の新作2作品を持つジェイ・ストームが首位。ディストリビューター(販売元)シェアでは、数量/金額ともにソニーミュージックが首位を維持した。

 Blu-rayソフト市場は数量/金額ともに前年比45%増の486万枚、242億円と大きく成長。映像ソフト全体に占める割合は、金額ベースで前年上半期から7%ポイント増の21%。作品ジャンル別では、これまでの邦アニメ・洋画の2大ジャンルに加え、音楽/邦画も構成比を拡大し、金額構成比で邦アニメ53%、洋画22%、音楽10%、邦画7%となった。チャネル別金額構成比は、Eコマースが60%。メディアストアは17.5%、家電量販店は17.1%だった。

 GfKは通年の見通しについて「映像ソフト市場の漸減傾向は続くものの、数量・金額ともに微減にとどまると予想される。Blu-rayソフト市場は音楽・邦画ジャンルも含め、下半期はさらなる活性化が期待され、通年では金額ベースで昨年の市場規模の約1.4倍に達する」としている。



(2011年 8月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]