【CEATEC 2012】パナソニック、ミラーレス「GH3」を披露

動画も向上した最上位機。145型PDPや20型4K液晶など


パナソニックブースのメインステージ

 パナソニックは、10月2日から6日に幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2012」(一般公開は3日~)において、145型の8Kプラズマディスプレイや、20型の4K液晶、海外で発表されたデジタル一眼「DMC-GH3」などを展示している。

 パナソニックの出展テーマは「エコ&スマートなくらし」。AV関連では、前述のディスプレイ新技術などのほか、スマートフォン/タブレット連携などを紹介している。

 国内初披露となったのは、ドイツの「フォトキナ」で発表/展示されたマイクロフォーサーズの一眼デジタルカメラフラッグシップ機「DMC-GH3」。国内では2012年内の発売を目指しており、価格は欧州で発表された1,119ユーロと同等になる見込み。なお、展示機はショーケース内となっており、触れることはできなかったが、内部構造などを紹介する展示も行なわれている。


DMC-GH3を参考出展

 GH3の大きな特徴は、マグネシウム合金の採用により、ボディが防塵/防滴仕様になったこと。また、ローパスフィルタの変更により、高感度撮影時の画質が向上している。本体に無線LANも内蔵する。

 動画はAVCHD形式で、GH2からの改善点として、新たに60p記録にも対応した。MPEG-4 AVC/H.264の72Mbps記録も可能で、フレーム単位で圧縮する「ALL-I形式」記録も採用。高画質ながら、編集しやすいことが特徴で、海外でもALL-Iへの対応について高く評価されたという。

 GH3に合わせて発表された防塵防滴のXレンズ「LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 POWER O.I.S.」も展示。こちらは国内で10月26日からの発売が決まっている。価格は14万7,000円。ズーム全域F2.8を維持しながら、35mm換算の焦点距離70~200mm相当を実現している。


内部構造マグネシウム合金の外装を採用主な特徴
LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 POWER O.I.S.新モデルの投入で、Xレンズのラインナップが充実した
145型8Kのプラズマディスプレイ

 ブース内のシアターコーナーに出展された145型8Kのプラズマディスプレイは、IFA 2012やNHK技研公開でも展示されたもの。20型4K液晶も、IFAの展示と同様に、縦2枚×横2枚を並べた形になっており、日本、アメリカ、フランス、ブラジルの4カ国を案内するイメージ映像を表示。4枚で一つの世界地図を表したり、4枚それぞれに異なる映像を流すといったデモを行なっている。下部のパネルにある国旗が描かれたボタンを押すと、その国の映像が流れる。


20型4K液晶を使った展示下のボタンを押すとその映像に切り替わる博物館など様々な用途を提案する

 「スマートAV」のコーナーでは、スマートフォンやAV機器との連携で使いやすさを向上するという提案が行なわれている。具体例として、外出先で聴いていたスマートフォンの音楽を、家に着いた後はテレビで聴いたり、スマートフォンでレコーダのDIGAを操作して番組を視聴するといったことを紹介。自社のスマートフォン/タブレットに限らず、iOS端末を含め対応機器が幅広いこともアピールしている。

 そのほか、白物家電についてもネットにつながって利便性が向上する「スマートアプライアンス」や、エネルギーの“見える化”で節電などに貢献する「スマートエナジー」といったコーナーを設けてデモを行なっている。

AV機器の連携機能を紹介するコーナーAndroidスマートフォンの音楽をテレビで再生ビエラ・コネクトには、新たに「niconico」対応アプリが加わった
生活家電にもネットをつなぐ提案体組成計などとスマートフォンの連携をデモ家庭内の電力を“見える化”による節電を提案


(2012年 10月 2日)

[AV Watch編集部 中林暁]