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ITU、次世代コーデックのHEVC/H.265を承認

UHDTVやモバイルに。AVC/H.264相当を半分の帯域で

 ITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)は25日、次世代のビデオコーデックとして「H.265」(ISO/IEC 23008-2)を承認した。4KなどのUltra-High Difinition TV(UHDTV)放送やモバイルデバイス向けの高圧縮配信などでの利用を想定している。

 H.265は、HEVC(High Efficiency Video Coding)とも呼ばれるビデオコーデックで、ITUのVideo Coding Experts Group(VCEG)とISO/IECのMoving Picture Experts Group(MPEG)が共同で作業を進めている。MPEG-4 AVC/H.264の約半分の帯域で、同等のビデオ品質を実現できる見込み。

 今回承認されたのは、8bit、4:2:0に対応する「Main profile」、10bit対応の「Main 10 profile」、イントラフレームを利用する静止画用の「Main Still Picture profile」の3種類。ITU/ISO/IECにでは、今後もHEVCの対応範囲を拡大し、12bit 4:2:2/4:4:4信号への対応や、3Dビデオへの対応を進める。

(臼田勤哉)