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光城精工、ポータブルアンプに漆塗りモデルを追加

光で見え方が変化。予価98,700円。クリーン電源も

「KM01-TSUGARU」に強い光を当てたところ

 光城精工は、ポータブルヘッドフォンアンプ「KM01-BRASS」をベースにしながら、筐体に漆塗りを施した「KM01-TSUGARU」を発売する。受注生産となっており、3月11日から受注を開始。納期は3カ月で、予価は98,700円。

 また、ハイブリッド型のクリーン電源「KATANA25」も受注生産で販売する。価格は131万2,500円で、受注は3月11日から開始。納期は1.5カ月。

KM01-TSUGARU

蛍光灯の下では落ち着いた色調

 KM01-BRASS(59,955円)をベースとしながら、筐体に漆塗りを施したバージョン。青森県平川市の津軽塗り作家である長尾氏が手掛けており、青森県平川市商工観光課の協力により実現したという。

 長尾氏の塗りは、独特な模様を用いた津軽塗りの中でも珍しい、「漆華(はな)つがる」と呼ばれるもので、泡を使って華のような模様を生み出すオリジナルの技法だという。

 蛍光灯などの下では落ち着きのある色調で、様々な模様が見える伝統的な趣だが、強い光を当てると奥行きのある立体的な模様がキラキラと浮かび上がり、暗がりや薄明かりの中では漆黒のボディ表面に、クロコダイル革のような模様が見えてくるという。

左の写真は、筐体の一部に強い光を当てたところ。右の写真は暗がりのもので、クロコダイル革のように見える

 アンプとしてのスペックはKM01-BRASSと同じ。ステレオミニのアナログ入力と、ヘッドフォン出力を各1系統備えたポータブルヘッドフォンアンプで、真鍮の塊から削り出した高品位な重量級筐体を採用しているのが特徴。

 ボリュームつまみは直径16mmの大型タイプ。アンティークカメラのようなローレット加工を施している。アンプの電源部では、電解コンデンサをデュアルドライブさせる事で、中低域の音像を明瞭化。前段に低電圧駆動オペアンプ、後段にはダイアモンドバッファ回路を採用。クリアで臨場感のある音像を実現したという。

 接続するヘッドフォンの推奨負荷インピーダンスは16~300Ω、周波数特性は10Hz~100kHz。定格出力は20mW×2ch(32Ω時)。電源は単4電池1本で、連続動作時間は約14時間。外形寸法は57×83×19mm(幅×奥行き×高さ)。

KATANA25

 一台でシステム全てをまかなえるよう、2,500VAの大出力を実現した電源。リジェネレータ出力とトランス出力のハイブリッド型となっており、出力1はPWMインバータによるリジェネレータ出力500VA、出力2はアイソレーショントランス出力の1,000VA、出力3はアイソレーショントランス出力1,000VA(出力2と3は並列駆動により2,000VAの単出力も可能)。

 出力コンセントは12個。使いこなしとして同社では、CDプレーヤーやプリアンプなどの小信号系を、リジェネレータ出力に接続。パワーアンプなどは大容量アイソレーショントランスに接続したり、デジタル機器とアナログ機器でリジェネレータ/アイソレーショントランスを分けるといった使い方を提案している。

KATANA25
背面

(山崎健太郎)