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パナソニック、4K/60pのHEVC再生用システムLSI。10bitカラー/HDCP 2.2対応

 パナソニックは10日、4K/60p映像と著作権保護のHDCP 2.2に対応するHEVC/H.265再生用システムLSIを開発したと発表した。これを使用することで、デジタルサイネージなどの大型ディスプレイにおいて、濃淡が滑らかで動きの速い映像を再生可能になるとしている。量産出荷時期は10月を予定している。

HEVC再生用システムLSI

 HEVC/H.265 Main10 Profileに準拠し、4K(3,840×2,160ドット)/60p(YCbCr 4:4:4)、10bitカラーの映像をリアルタイムにデコード可能なほか、著作権保護のHDCP 2.2やHDMI 2.0出力などの機能も1チップに収めたシステムLSI。デコード性能を同社の従来品に比べ2倍に強化したデコード専用ハードウェアを採用している。最大160Mbpsの入力に対応。さらに、フルHD(1,920×1,080ドット)/30p映像の場合は最大8chの同時デコードも行なえる。HEVCだけでなく、MPEG-2やMPEG-4 AVC/H.264もサポートする。

 著作権保護規格のHDCP 2.2に対応し、HDMI 2.0とeDP 1.3もサポート。4K/60p、10bitカラーの映像を1ケーブルで出力できる。2K→4Kアップコンバータも備え、既存のフルHD映像コンテンツを4K化して出画できる。4K/60p映像のデコード/出力処理に必要な高いメモリ帯域を少ない消費電力で実現するため、最大17GB/sの高いバンド幅を持ち、350mWの低電力なJEDEC準拠のWide IOメモリを用いたバス・メモリアーキテクチャで構築。独自のエンジンとメモリを効率的に結ぶ高速システムバス技術、利用効率改善技術、広帯域バスをチップ・オン・チップで実装する回路レイアウト技術を開発。外付けDDRメモリなしで、HEVC 4K/60p映像のデコード/再生を可能にした。

 PCI Expressインターフェースを4レーン搭載。最大2GB/sの転送能力を持つ。HEVC圧縮された4K/60p映像をパソコンからリアルタイムに供給。デコード結果をパソコンにリアルタイムに書き戻すことが可能。パソコンにHEVCのリアルタイムデコード機能を追加可能なPCIアドインカードを実現できるとしている。

 開発された新LSIは、6月11日〜13日に幕張メッセで行なわれる「デジタルサイネージジャパン2014」に出展される。

(中林暁)