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アイ・オー、TV買い替え後も録画番組を引き継げるSeeQVault対応USB HDD

 アイ・オー・データ機器は、接続機器が変わっても録画番組を引き継げる著作権保護技術「SeeQVault」対応のUSB HDD「AVHD-USQシリーズ」2モデルを10月末に発売する。価格は、容量2TBの「AVHD-USQ2.0」が21,000円、3TBの「AVHD-USQ3.0」が25,500円。対応機器は25日に発表されたパナソニックのVIERA新モデル。

AVHD-USQシリーズ

 SeeQVault(SQV)は、東芝やパナソニック、サムスン電子、ソニーらが共同開発した次世代著作権保護技術。HDDや、SDメモリーカードなど様々なストレージデバイスで利用でき、デジタル放送の番組をHDのままメモリーカードに保存して持ち出せることなどが特徴。

 AVHD-USQ2.0/3.0は、パナソニックが10月17日に発売する4K対応VIERAの新モデル「AX900シリーズ」の85型「TH-85AX900」、65型「TH-65AX900」、55型「TH-55AX900」、「TH-55AX900F」と、「AX700シリーズ」の40型「TH-40AX700」、48型「TH-48AX700」、55型「TH-55AX700」と接続することで、SQV対応の録画用USB 2.0 HDDとして利用可能。対応機器については、アイ・オーのサイトで案内している

 これまでのテレビやレコーダの録画用USB HDDは、機器と紐付いて暗号化されるため、録画したデジタル放送番組はそのテレビ/レコーダでしか再生できなかった。そのため、レコーダやテレビを買い替えたり、故障すると録画番組が見られなくなるという問題が発生した。

 SQVでは、対応機器と対応HDDの組み合わせであれば、録画番組は引き続き再生可能。また、家庭内の別のSQV対応DIGAで録画した番組をUSB HDDにダビングし、他の部屋のDIGAに接続して視聴するといった使い方も可能となる。

 なお、アイ・オーが22日に発表を予告した「AVHD-AUSQシリーズ」とは別のモデルとなる。AVHD-AUSQは22日発表の新DIGA(10月20日発売)にも対応した“VIERA & DIGA推奨HDD”だが、今回発表されたAVHD-USQシリーズはテレビ向けのモデルで、DIGAなどの「AVコマンド」には対応しないといった違いがある。

 SQV非対応のテレビに接続して録画することは保証サポート外となる。パソコン接続時の対応OSはWindows 7/8/8.1。電源はACアダプタを使用する。外形寸法は196×124×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.1kgで2TB/3TBモデル共通。

【9月26日訂正】記事初出時、「SQV非対応のテレビに接続して録画することも可能」としていましたが、正しくは保証サポート外のため、訂正しました

(中林暁)