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64 Audio、ミュージシャン向けユニバーサルイヤフォン「Aspire」シリーズ

Aspire 3

ミックスウェーブは、64 AudioブランドのユニバーサルIEM「Aspire」シリーズ・3機種を5月30日より発売する。価格はオープン。市場想定価格は、「Aspire 1」が78,800円前後、「Aspire 2」が108,000円前後、「Aspire 3」が138,000円前後。

「Aspire」シリーズ
・「Aspire 1」 フルレンジDD×1 78,800円前後
・「Aspire 2」 Low(DD)×1,Mid/High×1 108,000円前後
・「Aspire 3」 Low(DD)×1,Mid×1,High×1 138,000円前後

プロミュージシャンとライブ音源向けのユニバーサルIEM。ライブ音楽を重視したチューニングを施しつつ、忠実で正確なスタジオモニターと音楽性を両立するサウンドにまとめているという。なお、シリーズ最上位の「Aspire 4」は昨年6月に発売済み。

全モデルで、ABSシェルと組み合わせたステンレススティール製ノズルを採用。これにより、継続的な使用とイヤーチップの取り外しに必要な耐久性を備えた。またフランジデザインとメッシュグリルにより、イヤーチップが誤って外れることがなく、サウンドボアにゴミが残らない構造になっているとのこと。

Aspire 3

イヤフォン本体にシームレスに結合される特許技術「apex core」を搭載。従来のApex Moduleでは、空気圧の相互作用を利用して作動させていたが、この圧力開放システムでは音響フィルターを通して制御。耳内の空気圧を適切に制御して逃し、長時間使用による耳への負荷を軽減する。

「Aspire 1」「Aspire 2」には、音響チャンバーに3Dプリントされたマイクロキャビネットを採用、空気を強制的に出し入れすることで動作し、内部の空気を特定の周波数で共鳴させている。キャビティとネックの寸法を緻密に計算することで、非常に狭い共鳴周波数をターゲットにして増幅、または減衰させている。

Aspire 1
Aspire 2

「Aspire 3」では、専用設計の音響ガイドを高域用バランスド・アーマチュアドライバーに結合。この形状と実装方法が独特なウェーブガイドにより、エネルギーを方向付けて集中させることでドライバー効率を高め、鮮明でクリアなサウンドを実現している。

また、Aspire 2、Aspire 3には、LID(Linear Impedance Design)と名付けられた非線形インピーダンスを補正する特許回路を内蔵。

アンプの出力インピーダンスが変化すると、抵抗値の増加に応じて、デバイス全体の周波数特性が変化する。LIDはアンプとの相互作用を適切にすることで、IEMの持つサウンドを維持し、様々な使用環境でも安定した信頼性の高いサウンドを実現。

これは、ハイレゾ対応のデジタルオーディオプレイヤーやスマートフォン、ポータブルアンプなど、出力インピーダンスが異なる様々なプレイヤー機器と接続した際でも、IEM側の音のバランスが影響を受けないよう考案された設計という。

周波数特性は、3モデル共通で20Hz~18kHz。インピーダンス/入力感度は、Aspire 1が30Ω/106dB@1kHz、Aspire 2が13Ω/103dB@1kHz、Aspire 3が12Ω/107dB@1kHz。

イヤフォン端子はIPX、入力端子は3.5mmステレオ。キャリングケース、Professional IPX Cable、イヤーチップ、クリーニングツールなどを付属する。