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Fyne Audio、5インチドライバーのシリーズ最小「Vintage Five」
2025年5月23日 16:00
アクシス(AXISS)は、スコットランドのスピーカーブランド「Fyne Audio」の新製品として、5インチドライバー搭載のブックシェルフ型「Vintage Five」を発売する。価格は78万円(ペア/税別)。
同社人気シリーズ“Fyne Vintage”の新モデル。基本構成はそのままに、5インチドライバーの搭載により、シリーズ最小サイズを実現した。
搭載のIsoFlareドライバーは、125mm口径のBASS/MIDドライバーと19mm口径のツイーターを組み合わせた2ウェイ構成。BASS/MIDドライバーのダイヤフラムは、定評のマルチファイバーコーンにFYNEFLUTEのエッジを組み込んだもの。ツイーターは、ドーム型のマグネシウム・ダイヤフラムによるコンプレッション・ホーン構成とし、強力なネオジウムマグネット磁気回路によって駆動させている。
ウーファー・コーンのサラウンド(エッジ)の固有共振を排除する、独自技術FYNEFLUTEを搭載。一般的なロールエッジでは均一素材に起因する共振が反作用としてコーンに跳ね返ることで音の変調(色付け)を起こすが、FYNEFLUTEではコンピューター解析による特殊な溝(フルート)をエッジに刻むことで固有共振を分散排除。クリーンなトランジェント能力を極限まで解放し、極めて自然で闊達なミッド/バスの響きを再現した。
低域ポートをエンクロージャーの底に下向きに配し、その開口部に亜円錐状のディフューザーを設けた特許技術、BassTrax Tractrixポート・ディフューザーシステムを採用。ポートから発する垂直プレーン波エネルギーを、90度向きを変えて360度の水平波に変換。低域の放射特性を圧倒的に改善し、クリアで力強い低域再生を、設置場所の制約を受けることなく実現している。
クロスオーバーには、コンピューター・モデリングと測定、そして何時間にもおよぶ試聴の繰り返しによって選定された最高級コンポーネントを使用。制振ファイバーボード上に配置し、銀メッキコーティングのマッチド・クリスタルOFCで配線し組立てている。
組み立て後は、超低温のディープ・クライオジェニック処理を施し、コンポーネントや配線、はんだ接合部などの物性を整えることで、信号の伝達精度を最大化し、サウンドの透明度を向上させている。
クロスオーバー回路には、プレゼンス調整機能も装備。2.5kH~5kHzの中高域を±3dB連続可変することができ、部屋の音響特性やソースに応じて音場感やボーカルの張り出し感など、プレゼンスの微妙な調整が行なえる。
外観は、往年の高級ラウドスピーカーを彷彿とさせる、豪華でラグジュアリーなデザイン。ウォ―ルナット材の突き板、バーウォールナット材のインレイ(象嵌)、ゴールドアルマイト加工を施したメタルワークのトリム、台座スタイルのトップパネルなどを使用。キャビネット側面は、機械的強度と定在波防止のために可変半径のカーブを設けた。
推奨アンプ出力は30~100Wで、許容入力は200W(Peak)/50W(RMS)。感度は87dBで、インピーダンスは8Ω。周波数特性は46Hz~38kHz。クロスオーバー周波数は1.9kHz。
外形寸法は219×260×350mm(幅×奥行き×高さ)で、質量は6.2kg。