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クリプトン、本格スピーカーケーブルをベースとしたジャンパーケーブル単品販売

SC-JP1500

クリプトンは、同社スピーカーのKXシリーズで使っているジャンパーケーブルをアクセサリーとして単品販売する。型番は「SC-JP1500」で、価格は4本セットで税抜き38,000円。6月中旬に発売する。スピーカーケーブル「SC-HR1500」をベースとしている。

ポリエチレン芯に、PC-Triple C 0.33mm×7本を6束にしてロープ撚り。ポリエチレンの絶縁被膜で構成2線に、絹の介在と、紙テープを合わせ、耐熱ポリオレフィン樹脂のシースで覆っている。外径は9.8mm。コネクターを含む長さは175mm。

音を聴いてみる

一般的に、バイワイヤリング接続対応のスピーカーには、金属板のジャンパープレートが付属している。シングルワイヤリングで接続する時は、そのジャンパープレートを使う事が多いが、クリプトンによれば、「プレート固有の共振が発生し、異音が出る可能性がある」という。

そこで、SC-JP1500を使うことでその共振を排除。さらに、SC-JP1500による音質改善効果も加わるという。

KX-5PX

クリプトンのブックシェルフスピーカー「KX-5PX」に、SC-JP1500を使って「ジェニファー・ウォーンズ/Rock You Gently」を聴くと、非常に情報量の多い、高解像度なサウンドが楽しめた。一般的に、ジャンパープレートを使うと、解像度が低下し、音像のフォーカスも甘くなるものだが、そうしたプレートからSC-JP1500に交換すると、大きな改善が期待できそうだ。

SC-JP1500を使ってシングルワイヤー接続したところ

なお、バイワイヤリング接続したサウンドと、SC-JP1500を使ったシングルワイヤリングの音を比較すると、バイワイヤリングの方が空間表現がさらに良くなり、上下のレンジ感もより拡大する。しかし、情報量の面ではSC-JP1500のシングルワイヤリング接続もかなり肉薄していると感じた。

バイワイヤリング接続とも比較した