ニュース

Olasonic、USB DAC搭載プリメインアンプをDSD対応させ、音質強化「NANO-UA1a」

 東和電子は、OlasonicブランドのNANOCOMPOシリーズ新モデルとして、DSD対応USB DAC機能を搭載したプリメインアンプ「NANO-UA1a」を11月下旬に発売する。価格は8万円。カラーはプラチナホワイト、シルキーブラック。

NANO-UA1a。プラチナホワイト。筐体に記された型番は「NANO-UA1」のままとなる

 NANOCOMPOの第1弾モデルとして、2013年4月に発売された「NANO-UA1」(7万円)をブラッシュアップし、USB DACをDSDにも対応させたモデル。それだけでなく、内部のパーツもゼロから見直し、SCDS(Super Charged Drive System)の強化や各種パーツのブラッシュアップなどで、低域の再生能力を中心に、音質も高めている。

NANO-UA1a。上段がプラチナホワイト、下段がシルキーブラック

NANO-UA1からの進化点

 USB DAC機能は、リニアPCMの192kHz/24bitに加え、新たにDSD 2.8/5.6MHzに対応する。アシンクロナス伝送を採用し、ジッタを低減。同軸/光デジタル入力も備えており、こちらも192kHz/24bitまでサポートする。

 さらに、USB入力の44.1kHz系、48kHz系それぞれに対して、TCXO(温度補償型水晶発振器)を新搭載。さらに、同軸/光デジタル入力を含めたすべての信号が通過するレートコンバータ用にもう1個、合計3個のTCXOを搭載し、ジッタを除去。

 ボリュームコントロールには、高音質のアナログ型アッテネーターであるバーブラウン「PGA2310」を使用した。

 DACは従来と同じバーブラウン「PCM1792」。最新のDACも比較検討したが、このDACが最適と判断し、改めて採用したという。

従来モデル「NANO-UA1」の内部基板
新モデル「NANO-UA1a」の基板。パーツ類が大きく変わり、密度もアップしているのがわかる
アナログ型ボリュームを搭載
SCDSのイメージ図

 デジタルアンプは、従来と同じTIの「TPA3118」を採用。小電力電源で大パワーを実現するSCDS(Super Charged Drive System)も引き続き搭載。搭載した大容量のキャパシタ(コンデンサ)に、音楽が静かな時に充電を行ない、大音量が必要な時に一気に放電して大パワーを得るものだが、低域の再生能力を高めるために、低インピーダンスのケミコンを採用。容量もUA1の22,000μFから、UA1aでは30,000μFの大容量に強化された。

「NANO-UA1」の基板、基板を切り欠いて搭載されているのが22,000μFのコンデンサ
「NANO-UA1a」の基板。複数のコンデンサを組み合わせて、筐体サイズを変えずに30,000μFの大容量を実現。異なるコンデンサを組み合わせる事で、1つのコンデンサのキャラクターに音が染まらず、フラットな音に調整できる利点もあるという

 ヘッドフォンアンプも強化。オペアンプの高精度と、ディスクリート回路のドライブ力を両立させたという、ハイブリッド構成のAB級アンプを採用。48mW(300Ω)まではA級動作、それ以上はAB級動作となる。

 さらに、各種コンデンサも音質を吟味して最適化。プリント基板は35μm厚銅箔4層基板を使い、その1層をアースラインとすることで、アースラインを強化している。

 出力は26W×2ch(4Ω)、13W×2ch(8Ω)。入力端子はUSB、光デジタル、同軸デジタル、ステレオミニのアナログ入力を各1系統装備。ヘッドフォン出力はステレオミニ。外形寸法は149×175×39mm(幅×奥行き×高さ/突起含まず)。重量は940g。リモコンも付属する。電源はACアダプタ。

内部基板は大きく変わったが、筐体サイズは従来のNANOCOMPOシリーズから変更無し
背面

音を聴いてみる

製品発表会の会場で試聴

 DSDに対応させたマイナーチェンジモデルととらえがちだが、「NANO-UA1」の音を聴き比べてみると、音質そのものが大幅に向上している。特に顕著なのが、低域の量感。迫力や沈み込みが、一聴しただけで進化している事がわかる。手のひらに乗るサイズのコンポが、大型スピーカーもドライブする驚きがNANOCOMPOの醍醐味だが、それに磨きがかかった印象だ。

 低域の分解能も向上し、それに合わせて中高域の見通しも良くなり、音場もより深く、立体的になった。DSDファイルを再生すると、DSDらしい、アナログライクな質感が丁寧に描写されており、DSDの良さも良く伝わってくる。非常に完成度の高いモデルに仕上がっている。

NANOCOMPO向けの短いケーブルも発売

 11月下旬には、コンパクトなNANOCOMPOの機器同士を接続する際に、スッキリと接続でき、音質劣化も抑えられるという短めの接続ケーブルが発売される。

 ラインナップは、同軸デジタル用「NA-DCC25」(25cm/3,000円)、ステレオラインケーブル「NA-STC25」(25cm/5,000円)、NANO-D1とスピーカーに近接設置したパワーアンプNANO-A1を接続するときに利用できる、2mのステレオラインケーブル「NA-STC200」(2m/12,000円)。

 いずれのケーブルも、直販サイトのみでの販売となる。

左から、同軸デジタル用「NA-DCC25」、ステレオラインケーブル「NA-STC25」、2mのステレオラインケーブル「NA-STC200」
同軸デジタル用「NA-DCC25」

11月4日から千鳥ヶ淵にショールーム開設

東和電子の山本喜則社長

 東和電子の山本喜則社長は、同社アンプの肝となり、小型コンポでも大型アンプに並みの音が出せるSCDS技術について、「ハイブリッドカーに使われている技術と非常に似ている。非常に小さなアンプでも、大型アンプに匹敵する音が出せる。長年、アンプは“大きいほど良い”とされてきたので、こんなに小さくても十分な音が出るという事がなかなか伝わらなかった」とし、特に低域の再生能力が向上した「NANO-UA1a」を紹介。そのサウンドに自信を見せた。

 さらに、誰もがそのサウンドを体験できるショールームを11月4日に開設する事も発表。場所は東京都千代田区三番町 1-13、千鳥ヶ淵近くのワールド・ワイド・センター1階(半蔵門線の半蔵門駅から徒歩7分)。多目的スペース「News Cafe」の中に半年間開設される。

 News Cafeは、ニュースサイト「The News」や「News Cafe」を展開するニュース・サービス・センターが、読者会員向けの無料サービスとして運営しているもの。展開しているニュースサイトのいずれかに会員登録(性別/生年月日/都道府県/メールアドレス等の基本情報)をすると、無料でコーヒーを飲み、くつろぐ事ができる。その際に、NANOCOMPOのサウンドも楽しめるというもの。

 開設は11月4日で、利用可能時間は平日の11時〜18時まで。

ワールド・ワイド・センターの1階
「News Cafe」入り口
発表会は「News Cafe」で行なわれた。写真の、製品が並んでいるテーブルも、オープン時からは利用者がコーヒーなどを楽しむスペースになる
ショールーム開設時のイメージ
会員は無料でコーヒーが楽しめる

(山崎健太郎)