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オーテク、プロ用モニター初のオープン「R70x」など、モニターヘッドフォン3機種

 オーディオテクニカは、プロ用モニターヘッドフォンの新ラインナップ3機種を発表した。いずれも楽器店を主な販路としている。価格は全てオープンプライスで、発売日と店頭予想価格は、プロ向けモニターとして初のオープンエア型となる「ATH-R70x」が3月20日で36,000円前後、密閉型のフラッグシップ「ATH-M70x」が2月20日発売で31,000円前後、「ATH-M50」の限定カラーとなるグリーン×ブラウンモデル「ATH-M50xDG」が2月20日発売で20,000円前後。

プロ向けモニターとして初のオープンエア型となる「ATH-R70x」

 いずれのモデルも、米国で現地時間の1月22日から開幕した楽器展示会「The NAMM Show 2015」に合わせて発表されたもの。

初のオープン型モニター「ATH-R70x」

 同社プロ用モニターヘッドフォンとして初めて、オープンエア型を採用したモデルで、オープン型のリファレンスモデルと位置付けられている。

 ユニットは45mm径で、高磁力マグネットと純鉄製磁気回路を採用。オープン型専用に新たに開発されたドライバで、「40年に渡る独自ヘッドホン技術で到達した音響回路により、 プロ用途に最適な歪みのないリファレンスサウンドを実現した」とする。

 カーボン繊維入り合成樹脂材を採用し、剛性を向上。ハウジングにはハニカムアルミニウムパンチングメッシュを採用している。

 出力音圧レベルは98dB/mW、再生周波数帯域は5Hz~40kHz、最大入力は1,000mW。インピーダンス470Ω。

ケーブルは着脱可能

 装着性を高めるために、通気性の良いイヤーパッドと、新3D方式ウイングサポートを採用。ケーブルを除いた重量は約210g。

 ケーブルは着脱可能で、左右の区別なく取り付けできる独自のデュアルサイド着脱式ケーブルを採用。バヨネット式のロック機構も備えている。ケーブルはストレートで、長さは3m。標準プラグへの変換プラグと、ポーチを同梱する。

密閉型のプロ向けフラッグシップ「ATH-M70x」

 プロ向けモニター「Mシリーズ」のフラッグシップモデル。ハウジングは密閉型。ユニットは45mm径で、CCAWボイスコイルを採用。「定位感に優れた超高解像度再生を実現する」という。

プロ向けモニター、密閉型のフラッグシップ「ATH-M70x」

 ハウジングは遮音性を高めるため、楕円形状を採用。新設計のイヤーパッド、ヘッドパッドにより、高耐久性と快適な装着感を両立したとする。ハウジング、アーム、スライダーには不要な振動を抑制するため、堅牢なアルミニウムを採用。

ハウジングは平らに折りたためる
ケーブルは3本同梱

 出力音圧レベルは97dB/mW、再生周波数帯域は5Hz~40kHz、最大入力は2,000mW。インピーダンスは35Ω。ケーブルを省いた重量は280g。

 ケーブルは着脱可能で、バヨネット式ロック機構を採用。1.2mのカールタイプ、3mストレート、1.2mストレートの3本のケーブルを同梱。用途に合わせて付け替えられる。ヘッドフォンとケーブルの収納に利用できるハードケースとポーチも付属する。

ATH-M50xDG

 既発売「ATH-M50x」の限定カラーで、深みのあるグリーンとブラウンを組み合わせている。

限定カラーの「ATH-M50xDG」

 密閉ダイナミック型で、CCAWボイスコイル搭載の45mm径ドライバを採用。楕円形状のハウジングを備え、片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構も採用。

 ケーブルは着脱可能で、バヨネット式ロック機構を採用。1.2mカール、3mストレート、1.2mストレートの3本のケーブルを同梱する。

 出力音圧レベルは99dB/mW、再生周波数帯域は15Hz~28kHz。最大入力は1,600mW。インピーダンスは38Ω。ケーブルを省いた重量は285g。

ハウジングは内側に収納したり、平らに折りたためる
ケーブルは3本同梱

(山崎健太郎)