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リビングに147型の4K映像空間創出。ソニー超短焦点プロジェクタ「LSPX-W1S」は500万円

 ソニーは、約17cmの距離から最大147インチの映像投写ができる、超短焦点の4K SXRDレーザー光源プロジェクタ「LSPX-W1S」を1月29日より発売する。ソニーの新コンセプト製品「Life Space UX」の第1弾で、ソニーストア銀座における完全受注生産となる。価格は500万円(下見、設置費用込み)。

LSPX-W1S

 大型映像を使った新たな空間創造を目指した4Kプロジェクタで、リビングなどの大きな壁に4K映像を投写できる。「存在を主張しない佇まい」のデザインを目指し、スピーカーやキャビネットを組み合わせた横長のボディを採用。映画やテレビなどのエンターテインメントコンテンツだけでなく、風景写真/映像や美術品などを生活空間を邪魔せずに楽しめる。

空間創造型4Kプロジェクタ

 ソニー独自の光学系システムにより、約17cmの至近距離から最大147インチの4K映像の投写が行なえるプロジェクタ。超短焦点プロジェクタでは難しいとされていたズーム機能も搭載し、約1.6倍の電動ズームに対応。フォーカスやコーナーセレクションも電動で調整可能。投写画面サイズは66〜147型。

LSPX-W1Sの利用イメージ
電源ONで投射のために天板カバーが立ち上がる
下からの投射光をミラーを反射させて壁に投写する

 超短焦点投写により、スクリーンのほぼ真下から投写できるため、狭い空間や人がスクリーン前を歩くような環境でも制約が少なく、生活空間を邪魔せずに大画面を楽しめる。スクリーンサイズ147型は本体を壁から17cm離した時の投写サイズだが、本体を壁に密着させた場合は106インチとなる。

スクリーンから1m程度の真正面に立っても画面表示を妨げずに、大画面映像体験できる

 映像デバイスは独自の4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)で、解像度は4,096×2,160ドット。光源にレーザーダイオードを採用することで、ランプ交換が不要で、長期間メンテナンスの必要がないという。輝度半減時間の目安は約2万時間。光出力は2,000ルーメン。

 また、レーザー光源のため、起動時のウォームアップの時間がかからず、電源オンボタンを押してから、ピーク輝度に到達するまでは約13秒。通常の光源ランプより大幅に高速となっている。

LSPX-W1S
レーザー出力によるコントラスト制御に対応

 電源を投入すると、前面のLEDが点灯するとともに、本体上部の蓋が開いて、投写を開始。電源OFFで自動的に蓋が閉じて、ローボードのようなスッキリとしたデザインに戻る。

パリの町並みを投写。その場にいるようにな映像空間に
美術品の展示にも

 電動フォーカス/ズームに対応し、リモコンで調整可能。広色域「トリルミナスディスプレイ」対応やデータベース型超解像処理LSI「リアリティクリエーション」など、映像処理系は、4Kプロジェクタ「VPL-VW500ES」相当のものを、超短焦投写に最適化して搭載している。

リモコン
LEDライトで暗部でも利用できる
ピクチャーポジションでレンズやフォーカス位置を保存できる
フォーカス調整

 3D表示にも対応し、別売の3Dメガネ「TDG-BT500A」を使った、フレームシーケンシャル方式のフルHD 3D表示が可能。別売の4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」と接続すれば、4K放送や4K配信などのコンテンツを楽しめる。

2.7mのローボード調デザイン。キャビネットも

 中央の1,100mm幅のプロジェクタ部の左右にスピーカーボックス、その左右がキャビネットと、ボックスをつなぎあわせて一つのローボードに見えるようなデザインを採用。前面はアルミを採用し、高級感を高めている。プロジェクタ、スピーカー、キャビネットを全て組み合わせた際の外形寸法は2,700×535×265mm(幅×奥行き×高さ)。

プロジェクタ左右にスピーカー部、その左右にキャビネットを備えている

 プロジェクタ部には、入出力端子などのインターフェイスを集約。HDMI入力×4や、Ethernet、IR IN(ミニジャック)、USB、リモート端子(RS-232C、D-Sub9ピン)、スピーカー端子などを備えている。消費電力は520W(待機時0.5W)。外形寸法は1,100×535×265mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約51.5kg。

背面の入出力端子
前面のHDMIも

 スピーカー部の出力は40W×2ch(8Ω)で、周波数特性は40Hz〜20kHz。入力はステレオ(リニアPCM48kHzまで)に対応する。ウーファは130mmコーン型ユニット、ツィータは19mmドーム型ユニットを備えたバスレフ方式。外形寸法は200×535×265mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.7kg。

 キャビネットは、アルミと木材を組み合わせ、BDプレーヤー/レコーダや、4Kチューナなどを内蔵できる。左右のキャビネットにそれぞれ2段ずつ機器を収納可能で、内寸法は573×496×190mm(幅×奥行き×高さ)。耐加重は天板が10kg、センターボードが7kg、底板が25kg。外形寸法は600×535×265mm、重量は約21.5kg。

左右の端はキャビネットで、チューナなどを内蔵できる
キャビネットのダンパーでなめらかな開閉動作を実現
前面にLED

 ソニーでは、業務用に投写部などが類似した「VPL-GTZ1」を発売している(550万円)が、LSPX-W1SとVPL-GTZ1の違いは、ボディカラーのほか、キャビネットが付属すること。また、VPL-GTZ1では、天吊設置などを想定した機能などを備えているが、民生用のLSPX-W1Sでは省略されている。

販売はソニーストア銀座のみ。2回の下見も

利用イメージ

 4K SXRDや、超短焦点投写を実現するための高精度な製造技術、青色レーザーや、視聴シーンに応じたレーザー光量の最適化を「ダイナミックコントロール」などの基幹技術により、4Kの大画面超短焦点投写を実現した。

 なお、販売はソニーストア銀座のみで、Webサイトやソニーストア大阪、名古屋では販売しない。1月30日にソニーショールーム「3D」で常設展示し、受注を開始。全額前受による受注生産で、まずソニーストア銀座で、「商品体感(視聴)」を行なった後、購入者宅の下見(標準想定2回)を経て正式受注となる。受注から出荷/設置までは最長で90日間という。

 なお、500万円という価格には、下見や送料、基本設置料が含まれている。ただし、ソニーストアのクーポンなどの各種割引キャンペーンの対象外となる。

 米国では、昨秋から販売開始し、すでに納入事例もあるが、「居住空間にこだわりをもった資産家」からの注文が多いという。米国では高級家具のDCCなどと協力して販売しており、既存プロジェクターの利用者よりは、新しい空間体験に興味を持つ人が多いという。

 なお、投射する壁は、平面かつできれば「ホワイトの塗り壁」が望ましいとのこと。カラーについてはグレーなど、やや色がついていても問題はなく、「お客様の住空間ありき」とのこと。受注前の下見において、壁の平面性やカラーなどに問題が無いかチェックするという。

(臼田勤哉)