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'15年上半期のBD/DVD売上は邦楽がアニメを抜きトップに。全体は前年割れ続く

 日本映像ソフト協会(JVA)は14日、2015年上半期(1~6月)のJVA統計調査結果を発表。ビデオソフトの総売上金額は1,019億5,700万円で、前年同期比で97.4%となった。

 このうち、DVDの売上金額は599億5,400万円で前年同期比90.2%と割り込んだが、Blu-ray Discは420億300万円で同109.9%と伸長。売上金額に占めるBDの割合(構成比)は41.2%で、前年同期の36.5%から拡大した。JVAでは「BDは好調に推移したが、DVDの減少が売上全体に影響した」とコメントしている。

 ビデオソフト全体の売上金額を販売用、レンタル店用、業務用の流通チャネル別にみると、販売用は756億7,700万円(前年同期比101.3%)で伸長。レンタル店用は256億6,200万円(同86.9%)と割り込んだ。業務用は6億1,800万円(同124.8%)。

 販売用DVDの売上金額は356億300万円で、前年同期比91.7%。前年に引き続き減少傾向が続いている。一方、販売用BDの売上は400億7,400万円(同111.8%)と二桁の伸長を記録した。販売用全体に占めるBDの割合は53%。

 販売用全体の売上金額をジャンル別に見ると、1位は「音楽(邦楽)」で構成比35.6%。'14年は2位だったが「前年同期比133.9%と大きく伸長し、盛り返してきている」という。2位は前年1位だった「日本のアニメーション(一般向け)」で構成比29.5%、3位「洋画」は同8.2%。前年同期比は、日本のアニメが84.5%、洋画が97%で、両ジャンルとも前年同期割れが続いている。4位「邦画」(構成比5.7%)は前年同期比で113%と大きく伸長し、2期連続で前年同期を上回っている。

 販売用の売上金額におけるBDの割合は「日本のアニメーション(一般向け)」が前年同期の76.6%から79.9%に、「洋画」は49.3%から56.6%で、BDが主流となっている。「邦画」は38.8%から44.9%とほぼ半分を占めた。「音楽(邦楽)」も32.5%から39.7%と、BDの拡大傾向が継続している。

 レンタル店用の売上金額は、BDが17億9,700万円で前年同期比77.4%、DVDは238億6,500万円(同87.7%)と共に落ち込み、レンタル店用全体も前年同期を下回ったが、数量では106.2%と伸長している。レンタル店用の売上におけるDVDとBDの構成比は93対7。

(庄司亮一)