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ヤマハ、新ツイータ搭載でハイレゾ対応のマルチチャンネル用スピーカー

 ヤマハは、マルチチャンネル用のハイレゾ対応トールボーイスピーカーと、ブックシェルフスピーカー+センタースピーカーのセットを12月下旬に発売する。価格はトールボーイの「NS-F350」が45,000円(1台)、ブックシェルフ(ペア)+センター(1台)セットの「NS-P350」が4万円。

NS-F350

 いずれのモデルも、11月下旬に発売するトールボーイ「NS-F330」と、ブックシェルフ「NS-B330」のデザインとユニットをベースにしながら、マルチチャンネル向けにチューニングをした製品となる。

 全モデル共通の特徴として、45kHz(-10dB)までの再生が可能な新開発ツイータを採用。振動板はアルミニウムで、独自のブラックアノダイズド処理(陽極酸化処理)を施す事でキンキンとした金属音を抑え、伸びやかな高域が再生できるという。口径は2.5cm。

 ツイータはウェーブガイドホーンと組み合わせて搭載。指向性を最適化し、直接音と間接音の比率を制御。左右方向に135度、上下には120度としている。

 さらに、ドーム型ツイータの低音側の特性をウェーブガイドホーンで改善する役割もあり、ミッドレンジとの繋がりが良くなるという。

NS-F350

 NS-F350は、3ウェイ4スピーカーのトールボーイ型。ツィーターは3mmドームとウェーブガイドホーンで構成。ミッドレンジは13cm径。長年ヤマハが改良を重ねて採用しているPMDをコーンに採用し、低域の分解能や抜けの良さ、小音量時にも躍動感を損なわないレスポンスの良さなどを追求。高域に負けないクリアな中低域を再生できるとする。

NS-F350

 ウーファは2基搭載しており、口径は16cm。こちらもPMDをコーンに採用している。本体バッフル(サブバッフル)上にアウターバッフルを取り付けて高剛性化する「Wバッフル構造」と、側面を湾曲させて剛性確保と定在波低減を図ったタンブルフォームデザインによる、高剛性/低共振エンクロージャーを採用する。

 再生周波数帯域は35Hz~45kHz(-1dB)、最大入力は100W、出力音圧レベルは88dB/2.83V,1m。インピーダンスは6Ω。カラーはウォルナット(MB)とブラック(B)の2色。

 黒鏡面ピアノフィニッシュで仕上げ、木目調のキャビネットのコントラストを高めている。スピーカーターミナルはバイワイヤ接続とバナナプラグに対応。外形寸法は220×339×1,157mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は25.9kg。

NS-P350

 ブックシェルフ2台とセンタースピーカー1台がセットになっている。前述のF350をフロントスピーカーとした場合、P350のブックシェルフはリアスピーカーとして使うことを想定している。

NS-P350(ウォルナット)
NS-P350(ブラック)

 ツイータやウェーブガイドホーンはF330と同じ。ウーファは、ブックシェルフが13cmのPMDを1基、センターは2基搭載する。ブックシェルフはバスレフ型、センターは密閉型となる。再生周波数帯域はブックシェルフが57Hz~45kHz、センターが58Hz~45kHz。

 外形寸法/重量はブックシェルフが186×208×320mm(幅×奥行き×高さ)/4.8kg、センターが500×174×202mm(同)/6.3kg。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応。

(山崎健太郎)