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DJI、ハッセルブラッドの株式を取得。空撮映像などで協力

 DJIは5日、ハッセルブラッドの少数株を取得し、パートナーシップを締結すると発表した。DJIがハッセルブラッドの役員に加わり、空撮映像などの分野で協力し、両社のシナジー創出を図る。

ドローンのDJIが、ハッセルブラッドと協力

 DJIは「今回の提携は、プロ用カメラ技術の分野におけるDJIのリーダシップを一層確立するものとなる」としている。また、中判カメラやレンズのメーカーとして知られるハッセルブラッドは近年、空撮分野へ積極的に投資し、 新製品の投入も発表しており、「今回のDJIとの提携は、 ビジネス的な観点から自然な流れ」としている。

 両社のマーケティングやブランディングなどは今後も独立して行なう。ハッセルブラッドのカメラなどは、スウェーデンでハンドメイドによる製造を継続。DJIは中国の深センで製品の製造を続ける。

ハッセルブラッドの「Hシステム」製品

 ハッセルブラッドのPerry Oosting CEOは、「DJIは空撮業界で先進的な技術力を誇り、またマーケットリーダーとしても圧倒的な地位を確立している。DJIとハッセルブラッドは、いずれも創造性と卓越性を重視している。私たちは技術的な専門知識を共有し、今後の技術革新のための道を切り開くことを楽しみにしている」とコメントしている。

 DJI創業者兼CEOのフランク・ワン氏は、「ハッセルブラッドとDJI は、クリエイティブな人々に最先端の革新的な技術を提供し、映像表現を新たなレベルへ引き上げる手助けをしたいという情熱を共有している。このパートナーシップにより、両社の強みを組み合わせて、映像業界の可能性の限界を押し広げていきたい」としている。

(中林暁)