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プロジェクタ内蔵の自走式ロボ、Cerevo「Tipron」。Android搭載“サードスクリーン”

 Cerevoは、米国ラスベガスで現地時間の4日に行なわれたイベント「CES Unveiled」において、自走式のプロジェクタ内蔵ホームロボット「Tipron(ティップロン)」を披露した。'16年内に発売し、価格は10〜20万円を予定している。

Tipron

“サードスクリーン”になる自走式変形ロボット「Tipron」

 「Tipron」は、プロジェクタを内蔵したホームロボットで、家庭内の様々な場所に自走して、インターネットやローカルにあるコンテンツを壁などに投写することが可能。プロジェクタを使わない時は、本体内にヘッド部を収納する。

「Tipron」の投写イメージ
プロジェクタ部を収納できる
変形前(プロジェクタ部収納時)
変形後(プロジェクタ利用時)

 映画などを観るメインスクリーンではなく、スマホなどのセカンドスクリーンに次ぐ“サードスクリーン”として提案。自走式のため、使う時だけ、適した場所に本体が移動して投写することが可能。食事中に、今日の予定を確認するといった使い方もできる。本体にモノラルスピーカーも内蔵する。

プロジェクタ部を立ち上げて投写

 Twitterのハッシュタグやタイムライン、ニュースなどの情報を登録し、好みのタイミングで任意の場所に特定の情報を表示するネット連携機能も搭載。スポーツ中継のハッシュタグを登録しておくと、番組の放送時間にTipronがテレビの横まで移動し、そのハッシュタグで書き込まれたメッセージ群をテレビ横の壁に投写するという一連の動作を、毎週の放送時間に自動で行行なえる。ネット連携機能は今後も拡張し、様々な動画配信サービスに対応予定としている。

プロジェクタ部を収納した状態
プロジェクタ部を立ち上げた状態
床面に映像を投写することも可能

 プロジェクタは解像度1,280×720ドットのDLPで、TIの新チップを使用。3mの距離から80型の投写が可能で、台形補正やオートフォーカスも備える。輝度は最大250ルーメン。プロジェクタを備えたヘッド部は3軸の回転が可能で、可動範囲は上下が-65度〜+90度、左右/回転方向がそれぞれ±90度。天井を含む自由な向きに投写できる。

Tipronのプロジェクタ部

 HDCP対応のHDMI入力を備え、BDプレーヤーなどと接続して一般的なプロジェクタと同様の使い方も可能。Chromecastなどの機器と組み合わせることで、自由に移動できるTipronの特性を活かしつつ、室内の好きな場所でインターネット配信の動画を投写して視聴することもできる。

 OSはAndroidで、Wi-Fiによりスマートフォンなどと連携できる。ただし、本体にGoogle Playからアプリをインストール可能にするかどうかは未定。QualcommのSnapdragonを搭載する。最終組立はFoxconnの工場で行なう。

ヘッド部の内蔵チップなど

 SLAMモジュールの搭載も検討。これにより、ロボット掃除機などのように室内のマッピングや自己位置の推定を行なうことで、任意の場所へ移動して投写したり、充電ステーションまで戻るといったことも可能になるという。IR距離カメラや、超音波耐障害物センサー、9軸センサーなども内蔵。スケジュールを設定し、朝や夜などの決まった時間に指定した場所へ移動させることも可能。専用のスマホアプリをリモコンとして操作することもでき、本体に搭載した500万画素カメラの映像をスマートフォンでストリーミング再生しながら操縦可能。

スマホ用アプリの画面例

 バッテリ容量は5,800mAhで、約2時間の充電で約2時間の駆動が可能。外形寸法は、プロジェクタ収納時が300×340×400mm(幅×奥行き×高さ)、プロジェクタ利用時が300×330×800mm(同)。

主な特徴

 Cerevoは、米国時間の6日に開幕する「CES 2016」に出展。展示スペースは昨年の約3倍に拡大し、Tipronのほか、'16年春に発売する新製品として、通信機能や様々なセンサーを備えたオーダーメイドのロードバイク「ORBITREC(オービトレック)」も展示。音声認識で家電の操作などができる端末「Listnr(リスナー)」なども用意する。

CESで展示予定の「Listnr」

(中林暁)