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'15年DEGブルーレイ大賞は「マッドマックス 怒りのデスロード」

 映像コンテンツメーカーや機器メーカーが加盟するデジタル・エンターテイメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)は17日、優れたBlu-rayソフトを表彰する第8回「DEGジャパン・アワード/ブルーレイ大賞」の授賞式を都内で開催。「マッドマックス 怒りのデスロード」がグランプリを受賞した。

第8回グランプリは「マッドマックス 怒りのデスロード」
グランプリの表彰を行なうDEGアワード アンバサダーの前田敦子さん

 今年で8回目となるアワード。'15年1月1日〜12月31日の間に国内で発売されたBDから、63作品がエントリー。高画質・高音質・高機能といったBDならではのクオリティを審査基準とした「ベスト高画質賞」、「ベスト高音質賞」、「ベストインタラクティビティ賞」、「ベストレストア/名作リバイバル賞」、「ベストBlu-ray3D賞」などが決定した。

受賞者とプレゼンター、ゲスト一同

 「マッドマックス 怒りのデスロード」について、審査委員長のAV評論家・麻倉怜士氏は本作を「もう100回位見ている」とコメント。見どころのチャプターなどを紹介しながら作品の魅力について語った。また、DEGアワード アンバサダーを務める女優の前田敦子さんも「こういう映画で興奮したのは初めて。映像、音楽も素晴らしく、キャラクターも個性的。ストーリーもシンプルなのに感動した。BDでも何度も見ている」と話した。

 発売・販売元のワーナー エンターテイメントジャパンの担当者は、受賞コメントの中で「エンタメやゲームの業界人に非常にウケている」と明かし、劇場公開中に何度も足を運ぶ人が多く、BDソフトの人気に繋がったという。

「マッドマックス 怒りのデスロード」の魅力を語る前田敦子さん
会場では米国で今年発売予定のUHD BD「Mad Max: Fury Road(マッドマックス 怒りのデスロード)」を流していた

 このほか、一般ユーザーからの投票のみで決定される「ユーザー大賞」も発表。過去最多の投票数となる23,526票中、最も支持を集めた「ももいろクローバーZ 桃神祭2015 エコパスタジアム大会 LIVE Blu-ray BOX」が選ばれた。さらに、BDのレンタル作品数が増えている現状を踏まえ、今回から新設された「レンタルユーザー特別賞」には「ミニオンズ」が選ばれている。

ユーザー大賞の「ももいろクローバーZ 桃神祭2015 エコパスタジアム大会 LIVE Blu-ray BOX」
レンタルユーザーが選ぶ特別賞「ミニオンズ」

IMAGICA TVの「黒いチューリップ」がレストア賞。「山賊の娘 ローニャ」も

 グランプリに輝いた「初回限定生産 マッドマックス 怒りのデスロード」は、ベスト高画質賞の洋画部門も受賞。選出のポイントについては「画質、音質、音響、3D表現の全てが群を抜いている。家庭に最高のエンターテインメントを提供するBDの総合力が凝縮され、まさにグランプリ。Dolby Atmosによるサラウンド効果の迫力も抜群」としている。

 ベスト高画質賞の映画部門(邦画)は、「くちびるに歌を」。丁寧な絵作りが受賞の決め手になったとしており、「画質やフォーカシングのバランスが素晴らしく、繊細。日本の良さが出ている」(麻倉氏)。

グランプリとベスト高画質賞 洋画部門の「マッドマックス 怒りのデス・ロード ブルーレイ&DVDセット」
ベスト高画質賞 映画部門(邦画)「くちびるに歌を」

 ベストBlu-ray 3D賞は「初回限定生産 ホビット 決戦のゆくえ 3D&2D ブルーレイセット」。「3D効果を活かした構図や、俯瞰のシーンも交えつつ意図的にメリハリを付けている点に3Dによるストーリーテリングのうまさを感じる」と評価している。

 BDプレーヤーの機能を活かして様々な楽しみ方ができる作品に贈られる「ベストインタラクティビティ賞」は、「エクソダス:神と王 4枚組コレクターズ・エディション」。特典映像の再生中に登場人物の解説を閲覧できるなど、必要に応じて情報を引き出せることから「映画の百科事典」として評価した。

ベストBlu-ray 3D賞「ホビット 決戦のゆくえ 3D&2D ブルーレイセット」
ベストインタラクティビティ賞「エクソダス:神と王 4枚組コレクターズ・エディション」

 ベストレストア/名作リバイバル賞は「黒いチューリップ」。発売元であるIMAGICA TVは、第4回DEGジャパンアワードでグランプリに選出された「山猫」(ルキーノ・ヴィスコンティ監督の作品)も手がけている。担当者は「今回、黒いチューリップのレストア作業にあたっていた会社が途中で潰れるなど紆余曲折を経た」と明かし、「昔の作品のレストアがいかにビジネスとして難しいかを感じた。この受賞で(当時の担当者に)“あんたがやってたことは間違ってなかった”と伝えられる」と話していた。

 ベスト高画質賞の企画映像部門は「エクストリームスポーツ:自由への探求 ブルーレイ+DVDセット」。特殊スーツを着用して空から滑空するスポーツ「ウイングスーツ・フライング」で、ウエアラブルカメラを付けて飛んだ映像をソフト化。自分が飛んでいるかのようなスリリングさを味わえるという。NBCユニバーサル・エンターテインメントジャパンの担当者は「ウェアラブルカメラの画質などの技術向上が制作に一役買った」とコメントした。

ベストレストア/名作リバイバル賞「黒いチューリップ」
ベスト高画質賞 企画映像部門「エクストリームスポーツ:自由への探求 ブルーレイ+DVDセット」

 審査員特別賞は2作品が受賞。「山賊の娘 ローニャ 1」は、手書きの風合いを背景などに活かしながらキャラを3D制作で動かし、セルアニメ調に仕上げている点を評価。また、豪華なパッケージ仕様や特典が特徴で、吹き替えも全て新規に録り直すなどコレクターズ性を高めた「サウンド・オブ・ミュージック 製作50周年記念版 ブルーレイ・コレクターズBOX<5枚組>[5,000セット完全数量限定]」も選ばれた。

部門 受賞作品
グランプリ - 【初回限定生産】
マッドマックス 怒りのデス・ロード
ブルーレイ&DVDセット
(2枚組/デジタルコピー付)
ベストBlu-ray 3D賞 - 【初回限定生産】
ホビット 決戦のゆくえ
3D&2D ブルーレイセット
(4枚組/デジタルコピー付)
ベスト高画質賞 映画部門(洋画) 【初回限定生産】
マッドマックス 怒りのデス・ロード
ブルーレイ&DVDセット
(2枚組/デジタルコピー付)
映画部門(邦画) くちびるに歌を
TVドラマ部門 ストレイン 沈黙のエクリプス
企画映像部門 エクストリームスポーツ:
自由への探求
ブルーレイ+DVDセット
ライブエンターテイメント部門 A FLIGHT THROUGH THE ORCHESTRA
アニメ部門(洋) ヒックとドラゴン2
2枚組ブルーレイ&DVD
アニメ部門(邦) 花とアリス殺人事件
アニメ部門(TV・その他) Fate/stay night
[Unlimited Blade Works]
Blu-ray Disc Box T
ベスト高音質賞 音楽部門(クラシック) シベリウス:交響曲全集/
ラトル&ベルリン・フィル
音楽部門(ポップス他) ザ・ビートルズ 1
音響効果部門 バードマン あるいは
(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
ベストレストア/名作リバイバル賞 - 黒いチューリップ
ベストインタラクティビティ賞 - エクソダス:神と王
4枚組コレクターズ・エディション
審査員特別賞 - 山賊の娘 ローニャ 1
- サウンド・オブ・ミュージック
製作50周年記念版
ブルーレイ・コレクターズBOX
<5枚組>[5,000セット完全数量限定]
ユーザー大賞 - ももいろクローバーZ
桃神祭2015 エコパスタジアム大会
LIVE Blu-ray BOX
【初回限定版】
レンタルユーザーが選ぶ特別賞 ミニオンズ

「マッドマックス凄い」。'16年はUHD BDアワードも?

講評を行なう審査委員長の麻倉怜士氏

 麻倉氏は講評で「8回目になって全体の完成度が上がってきていて、いずれもクオリティが高い。画質の良さは当たり前で、映画の作品性・世界観を映像でいかに表現できているかが大事」とコメント。

 グランプリについては「マッドマックス凄い」と一言で表し、「荒涼とした雰囲気を映像の解像度の高さで、世界観を表現できている」と評価。音響面ではDolby Atmosが作品内で効果的に使われているポイントについて「(チャプター6の)崖の上から岩が落ちてくる感じがリアル」と熱弁した。

 今年は4Kブルーレイ(UHD BD)がまず米国で登場。既報の通り、米Warner Bros. Home Entertainmentが「Mad Max: Fury Road(邦題:マッドマックス 怒りのデス・ ロード)」を皮切りに35作品を順次発売する。麻倉氏は「BDはSDR(通常ダイナミックレンジ)の世界だったが、UHD BDの登場で4K/HDRの時代となることを期待している。業界全体で成功させたい」と話した。

 また、DEG会長を務めるウォルト・ディズニー・ジャパンのゼネラルマネージャー、塚越隆行氏は「UHD BDタイトルで、より豊かな映像と音楽を楽しむ生活を提案していく」と述べ、授賞式に登場した米DEG エグゼクティブ・ディレクターのエイミー・ジョー・スミス氏も「来年にはUHD BDアワードを新設したい」と話した。

DEGジャパン会長の塚越隆行氏
米DEGのエグゼクティブ・ディレクター、エイミー・ジョー・スミス氏も来日
本誌でおなじみの本田雅一氏も審査員を務めている

(庄司亮一)