パナソニック、三洋電機の子会社化を完了


12月21日発表


2008年11月7日の会見で、握手を交わすパナソニック大坪社長と、三洋佐野社長

 パナソニック株式会社は21日、9日に終了した三洋電機株式会社の子会社化に向けた株式公開買い付け(TOB)で取得した三洋電機のA種/B種優先株を普通株式に転換し、三洋電機の議決権株式の過半数を取得。これにより、三洋電機はパナソニックの連結子会社となった。

 子会社化完了を受けて、パナソニックグループとして、両社が培っていた技術やモノづくりの力を結集し、グローバル競争力の強化に向けたシナジー効率化の最大化と早期実現に取り組むという。

 特にエナジー分野においては、業界のリーディングカンパニーとして技術力、商品力など強固な事業基盤を活かし、「パナソニックの創業100周年となる2018年に向けて、エレクトロニクス業界で世界No.1の環境革新企業を目指す」としている。

 なお、三洋を加えた新たなパナソニックグループの事業戦略については、来年度に新中期計画を公表する予定としている。

 また、2010年1月31日付でパナソニックの小池進副社長が退任し、同社顧問に就任するとともに、2月1日付で三洋電機の上席副社長執行役員経営企画本部長に就任するなど、役員人事も発表している。


(2009年 12月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]