春のヘッドフォン祭 2010【beyer/タイムロードなど】

-高級ポータブル「T50p」。「edition8」特別モデル


会場の中野サンプラザ

開催日:5月8日 

開催場所:中野サンプラザ 15階

入場料:無料

 
今回のヘッドフォン娘は9人。女性の来場者にはイヤフォンプレゼントも行なわれた

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「春のヘッドフォン祭 2010」が5月8日の土曜日、中野サンプラザにて開催された。入場料は無料。

 フジヤエービックは、AV関連機器専門の総合販売店として知られているが、国内外の中高級ヘッドフォンや、ヘッドフォンアンプなど、ヘッドフォンと関連製品の販売にも注力。東京におけるヘッドフォンムーブメントの中心地的な存在となっている。

 「ヘッドフォン祭」は、そんな同店が取り扱う製品や、各社の新製品が体験できるイベントとして開催されているもの。15階の全ルームを貸し切り、普段あまり聞くことのできない国内外の高級ヘッドフォンや、ヘッドフォンアンプが多数試聴できるイベントとなっている。

 なお、次回の開催は10月30日で、会場を青山に移す予定で、規模がさらに拡大される見込みだ。


■ ティアック

 

beyerdynamic製の新モバイルヘッドホン「T 50 p」
 会場で最も注目を集めていたのは、ティアックブースに用意された、独beyerdynamic製の新モバイルヘッドホン「T 50 p」。6月発売で価格はオープンプライス、店頭予想価格は3万円前後の見込み。

 2009年11月の「秋のヘッドフォン祭 2009」で発表された、ドライバ部に1テスラ(=10,000ガウス)を越える強力な磁束密度を生み出すテスラテクノロジーを用いたフラッグシップモデル「T1」の特徴を取り入れつつ、ポータブルタイプとしてのコンパクトサイズを実現。さらに、10万円を越える「T1」よりも購入しやすい価格という事もあり、2台用意された試聴機には長い列ができていた。

 詳細スペックは既報の通り。手にとると、174gという重さとイヤーカップやヘッドバンドに用いられたメタルパーツの相乗効果でポータブルながら高級感は高い。側圧はソフトで長時間使用も苦にならなそうだ。


 

ハウジングはメッシュのように見えるが密閉型だハウジングは平らにして持ち運べるイヤーパッド部。カップのサイズは小さめだ

 

上位モデルとなる「T1」も展示され、聴き比べる事もできた
 短い時間だが試聴したところ、色付けの少ない、バランスの良い再生音で、「T1」を彷彿とさせるトランジェントの良さは顕在。低音の解像感が高く、個々の音のエッジが明瞭。音の動きや形がよくわかるサウンドで、騒音のある屋外での使用に適した傾向。「T1」と比べるとハウジングがコンパクトであるため、音場の狭さや若干の閉塞感など、ポータブル型ならではの弱点も存在するが、高音質なポータブルヘッドフォンを探している人は一度試聴する価値のあるサウンドと言えそうだ。

 なお、インピーダンスは32Ω。iPhone 3GSと直接接続し、ある程度の音量で楽しむにはボリュームバーを85~90%程度にする必要があった。



■ タイムロード

 タイムロードのブースでは、ULTRASONEのフラグシップヘッドホン「edition8」の特別モデル「edition8 Limited」が展示された。同シリーズの世界的な成功を記念し、全世界限定888セットの数量限定で作られたというモデルで、7月下旬発売予定。価格は21万円。

 ハウジングにはマットフィニッシュのルテニウムを使用。インレイ部分には7層のラッカーコーティングを施した、アメリカンナットウッドを配しており、そのカラーと合わせるように、イヤーパッド、ヘッドパッドのエチオピアン・シープスキンレザーのカラーが濃いブラウンになっている。専用レザーケースに収納して販売。現行の「edition8」用に、色違いのレザーケースの単品販売も予定しているという。ほかにも、PROシリーズのマイナーチェンジモデルなどが展示された。

 

edition8 Limitedイヤーパッド、ヘッドパッドのエチオピアン・シープスキンレザーのカラーが濃いブラウンになっている

 さらに、CHORDのヘッドホンアンプ新モデルも展示。「Chordette」シリーズの「Toucan」(トーカン)というモデルで、6月上旬に115.500円で発売予定。バランス/アンバランス入力に加え、USBオーディオとしても動作するヘッドフォンアンプで、USBとBluetoothに対応した「Chordette Gem」と同様に、アルミニウム削り出しの小型筐体と、独自のスイッチング電源を採用。デジタル回路とアナログ回路を独立駆動している。前面には標準とステレオミニの2つのイヤフォンジャックを装備する。

 

Chordette」シリーズの「Toucan」。写真右が背面。USB接続にも対応する

■ フォーカルポイントコンピュータ

 フォーカルポイントコンピュータのブースでは、米v-modaの新製品として、「crossfade LP」というヘッドフォンを参考展示。デザインが特徴的なモデルで、イベントでの反響を見ながら、日本での販売を検討していくという。

 さらに、iPhone/iPod操作用のマイク付きコントローラーを備えたカナル型(耳栓型)イヤフォン「remix remote」も展示。5月下旬発売で、直販価格は14,800円。ドライバは新設計の「9mm V-MASQUE」。独自の「BEATPORT エアフローシステム」も採用している。カラーは「Chrome」とブラックの「Neo」を用意する。

 

v-modaのヘッドフォン「crossfade LP」remix remote。iPhone/iPod操作用のマイク付きコントローラーを装備している

■ 完実電気

 完実電気のブースでは、MONSTERの、低音に特徴があるヘッドフォン「Beatsシリーズ」の新モデル「Beats solo HD」レッドモデルを参考展示。6月上旬発売予定で、Beats Soloよりも2,000円程度アップした上位モデルと位置付けられている。チタンドライバーを採用しており、再生音としてはBeats Soloと、上位モデル「studio」の中間のイメージになるという。なお、レッドモデル以外にも、ブラックやホワイトモデルを夏頃に発売予定。

 

「Beats solo HD」レッドモデル

 さらに、ニューヨークで活躍しているデザイナー、Vivienne Tamがプロデュースしたというエレガントなカナル型イヤフォン「Butterfly」(MH BFY IE CT)も参考展示。名前の通り、ハウジングに蝶のイラストがあしらわれたエレガントなデザインが特徴。今回はパッケージのみの展示となった。6月発売予定で、価格は25,000円前後の見込み。

 また、ブースの横にはカナル型イヤフォン上位モデル「TURBINE PRO」の“MILES DAVIS TRIBUTE”モデルのパネルも展示。マイルスのCDやDVDなどもセットになった特別モデルで、価格は5万円程度。夏頃の発売を予定しているという。

 

エレガントなカナル型イヤフォン「Butterfly」(MH BFY IE CT)「TURBINE PRO」の“MILES DAVIS TRIBUTE”モデルのパネルも展示

□関連記事
【2010年1月9日】【CES】Monster Cable、イヤフォン「TURBINE PRO」新製品
-499ドルの“マイルス・デイヴィスモデル”も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100109_341566.html


■ ゼネラル通商

 ゼネラル通商のブースでは、JAYSの新モデルを参考展示。どちらもダイナミック型ユニット採用のカナル型で、10mm径ユニットの「t-JAYS」、8.6mmの「a-JAYS」をラインナップ。価格や発売時期は未定だが、「t-JAYS」は15,000円程度、「a-JAYS」は1万円程度を想定している。「a-JAYS」はフラットなケーブルを採用しているのが特徴。

 

t-JAYSa-JAYS

■ その他

 

B&Wのヘッドフォン「P5」
 初出展となったマランツのブースでは、B&Wのヘッドフォン「P5」(45,000円)を展示。来場者の注目を集めていた。

 「パッケージデザインが完成次第発売」というステータスだった「P5」だが、パッケージも決定。現在アップルストアで販売を開始しているという。一般販売店での販売も後日行なわれる予定だが、予想を上回る注文があるとのことで、品不足が続いている状態とのこと。


 

サードウェイブのブースでは、 米Head-Directの高音質ポータブルプレーヤー「HiFiMAN」(HM-801)を輸入販売している。1.82GBの内蔵メモリとSDHCカードスロット(32GB以下)を搭載し、APE/AAC/FLAC/WMA/OGG/WAV/MP3が再生可能。DACにバーブラウン「PCM1704UK」などを搭載し、USBや同軸入力も装備。ヘッドフォンアンプがモジュールになっており、別途アンプボードを交換できるのも特徴となっている
同じくサードウェイブのブースでは、中国のメーカーYUIN(ユイン)のイヤフォン「Pk1」を紹介。外観的には低価格なインナーイヤー型に見えるが、音は品位の高い正統派ハイファイサウンド。価格は16,900円イーフロンティアのブースでは、米Klipsch(クリプシュ)のカナル型新モデル「Image X10i」を展示。「Image X10」に、iPhone/iPodの操作に対応したマイク内蔵リモコンを搭載したもので、価格はオープンプライス。実売37,900円前後米CEntranceは、スティック型のUSB接続対応ヘッドフォンアンプ「DACport」を展示。同社直販サイトで購入できる。24bit/96kHz対応。USBバスパワーで動作するのも特徴だ



(2010年 5月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]