パナソニック、約13万円/USB録画の42型プラズマVIERA

-1TB HDDとIPSαパネル採用の37/32型液晶も


 パナソニックは、プラズマテレビのスタンダードシリーズ「VIERA S」の42型モデル「TH-P42S3」を3月18日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は13万円前後。

 また、1TB HDDと地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナを搭載した録画対応の液晶テレビ「VIERA R3シリーズ」も37型の「TH-L37R3」と32型の「TH-L32R3」の2モデルを3月18日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37型が14万円前後、32型が11万円前後。


■ VIERA Sシリーズ「TH-P42S3」

TH-P42S3

 42型/1,920×1,080ドットのフルHDパネルを採用したプラズマテレビ。3Dには対応しない「高画質ベーシックモデル」と位置づけられている。

 ネイティブコントラスト200万:1を実現。新しい電極構造の採用などにより、2010年の同社PDP比で約15%発光効率を向上させ、高画質化と省電力化を図ったという。

 映像処理回路は最大18bitのデジタル信号処理を導入し、階調表現力を向上。視聴環境の明るさやコンテンツにあわせて、映像シーンごとに明るさや黒レベルを制御するAI機能も搭載。また、放送やBlu-rayだけでなく、SD放送やDVD、アクトビラ ビデオ・フル、ゲームなどの低解像度のコンテンツについても、高解像度化処理を導入。多くのコンテンツで精細感の高い映像を楽しめるという。HDオプティマイザー、インテリジェントエンハンサー、デジタルカラー・リアリティなどの高画質機能も搭載する。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1系統搭載。番組表はG-GUIDEで、最高19チャンネルの表示が選択可能な「インテリジェントテレビ番組ガイド」に対応。チャンネル別番組表も備えている。また、別売のUSB HDDやSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)への録画機能を搭載。USB HDD/SDへの録画はMPEG-2 TSのストリーム録画のみ。チューナが1系統のため、番組録画中の裏番組視聴はできない。

 録画番組のシーンの切り替わりを自動的に検出し、自動的にチャプタを作成する「オートチャプター」にも対応。なお、USB HDDに録画した番組は、DLNA/DTCP-IPを使ったネットワークダビングに対応したブルーレイDIGAにダビングできる。SDカードに録画した番組は、録画したVIERAでのみ視聴可能で、ほかの機器やVIERAでは視聴できない。

VIERA Rシリーズのリモコン

 総合出力20Wのステレオスピーカーを装備。HDMI入力端子は2系統で、VIERA Linkに対応。DIGAやラックシアターとの連携するほか、「コンテンツタイプフラグ」に対応し、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、DIGAの録画番組のジャンル情報などにあわせて、最適な画質に調整する。

 HDMI以外の入力端子は、D4×1、コンポジット×2、アナログ音声×2を装備。出力端子は光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1。

 Ethernetも装備。ドアホンやセンサーカメラとの連携に対応。さらに、DTCP-IP/DLNAの「お部屋ジャンプリンク」機能により、別室のDIGAに録画した番組やムービー、デジカメ写真などをVIERAで視聴できる。また、アクトビラ ビデオ・フルやTSUTAYA TVにも対応する。

 消費電力は318W(待機時0.1W)で、年間消費電力量は138kWh/年。外形寸法は102.3×28.8×67.1cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約26.5kg。リモコンなどが付属する。



■ IPSαパネルや1TB HDD搭載のVIERA R3シリーズ

 R3シリーズは1TB HDDを搭載した録画対応テレビで、37/32型液晶モデルをラインナップする。3Dには対応しないが、広視野角のIPSαパネルを採用し、解像度は37型が1,920×1,080ドット、32型が1,366×768ドット。

TH-L37R3TH-L32R3

 37型は2倍速駆動のフルHDパネルを採用し、動画応答性能を向上。37/32型ともにエッジ型のLEDバックライトを採用しており、シーンに合わせて光量を制御するコントラストAIにより、黒が引き締まった映像を楽しめる。パネル前面は半光沢仕上げ。

 映像メニューに「オート」モードを搭載。視聴環境をセンサーで検知し、明るさや黒レベルを映像シーンごとに制御するAI機能と連動しながら、周囲の明るさや人間の色温度特性、コントラスト感などを加味して、画質を自動的に最適なものに調整する。また、SD放送やDVDなどの低解像度のコンテンツの高解像度化処理や、HDオプティマイザーなどの高画質機能も搭載する。

 録画機能を充実させた点が特徴で、地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナと地上アナログチューナを搭載。2番組の同時録画はできないが、番組録画中の裏番組視聴が行なえる。番組表はG-GUIDEで、最高19チャンネル(32型は9チャンネル)の表示が選択可能な「インテリジェントテレビ番組ガイド」に対応。ジャンル別色分け表示、チャンネル別番組表示などの表示を選択できるほか、1カ月先までの注目番組を写真付きでチェックできる「注目番組」機能にも対応する。

VIERA S3シリーズのリモコン

 また、お好み録画機能も搭載。指定した好みのジャンルの番組を自動録画が行なえる。録画した番組はシーンの切り替わりを自動検出して、チャプタを作成する「オートチャプター」に対応。また、追っかけ再生や同時録画再生に対応するほか、約1.3倍の早見再生も行なえる。HDDに録画した番組は、対応のDIGAにネットワーク経由でダビングすることも可能となっている。

 HDMI入力は2系統で、VIERA Linkに対応。DIGAやラックシアターとの連携が行なえるほか、コンテンツタイプフラグやオーディオリターンチャンネル(ARC)にも対応する。HDMI以外の入力端子は、D4×1、コンポジット×2、アナログRGB(D-Sub 15ピン×1)、アナログ音声×2を装備。出力端子は光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1。

 消費電力は37型が86W(待機時0.1W)で、32型が65W(同0.2W)。年間消費電力量は37型が98kWh/年、32型が60kWh/年。外形寸法/重量は37型が89×26×58.2cm(幅×奥行き×高さ)/16kg、32型が76.9×23×51.4cm(同)/13kg。リモコンなどが付属する。



(2011年 2月 15日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]