キヤノン、超短焦点のDLPプロジェクタなど3機種
-32cmで80型を投写。7,000ルーメンのモデルも
キヤノンは、データプロジェクタ3製品を10月下旬より発売。同社初の超短焦点モデル「LV-8235 UST」などをラインナップし、価格はオープンプライス。想定売価は下表の通り。
型番 | デバイス | 特徴 | 想定売価 |
LV-8235 UST | DLP | 約32cmで80型の超短焦点 | 30万円前後 |
LV-7590 | 液晶 | 最高輝度7,000ルーメン | 70万円前後 (レンズ別売) |
LV-8320 | 液晶 | 小型/軽量で3,000ルーメン | 12万円前後 |
■ 超短焦点のDLP「LV-8235 UST」
LV-8235 UST | 天吊り設置時の投写イメージ |
約32cmの距離で80型の映像を投写できる、キヤノン初の超短焦点モデル。天吊り設置時は投写画面の前に立っても光が目に入りにくく、人の影が映りにくいため、プレゼンテーションに適しているという。壁やスクリーンからの本体設置距離は約2.4cm。天吊り以外にも机上、机下など様々な設置方法に対応する。
1,280×800ドットのDLPを搭載。焦点距離はf=4.83mmの固定焦点。F値は2.5。投写距離は23~45.5cm(画面サイズ60~110型、16:10)で、100型の投写距離は41cm。ランプは出力275WのNSHAで、明るさは2,500ルーメン、コントラスト比は2,000:1。
入力はHDMIとアナログRGB(D-Sub 15ピン)×2など。音声はステレオミニの入力2系統/出力1系統など。外形寸法は321×385×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.2kg。
■ 液晶2モデル「LV-7590」、「LV-8320」
LV-7590 |
「LV-7590」は、キヤノンの液晶プロジェクタで最高輝度という7,000ルーメンを実現し、1,800:1の高コントラスト表示により鮮明な映像を大画面で投写できるとしている。
レンズは別売で、同じく10月下旬より標準ズームレンズ「LV-IL05」(30万円前後)を発売予定。そのほか、短焦点ズームレンズなど、2004年発売のレンズ4モデルが装着可能となっている。カラーコントロールデバイスは、従来のRGB(赤緑青)に加え、黄色の光量を独立して調整可能になった。このため、従来機種に比べ豊かな色彩表現が可能になったとしている。
吸気口部のエアフィルターには、吸気の風量から目詰まりを検出し、自動でフィルタを巻き取る方式を採用。フィルター寿命は約1万時間を実現した。
LV-8320 |
「LV-8320」は、高さ87.5mm、重さ3.4kgの小型軽量モデルながら、3,000ルーメンでの投写が可能なモデル。
表示映像に応じてランプ出力を自動で調整する「インテリジェント・ランプ調光システム」により、使用電力量の削減が可能。また、出力10Wのスピーカーを搭載し、有線マイクにも対応する。そのほか、初心者でも設定操作が行なえるという簡易セットアップ機能も搭載。ランプは約5,000時間の使用が可能で、エアフィルターは網目の粗さが異なる3層構造により約5,500時間使用できる。
製品名 | LV-7590 (標準ズームレンズ「LV-IL05」装着時) | LV-8320 |
デバイス | 透過型液晶 | |
解像度 | 1,024×768ドット | 1,280×800ドット |
ズーム | 1.3倍(電動) | 1.6倍(手動) |
焦点距離 | f=48.2~62.6mm | f=15.47~24.53mm |
F値 | F1.7~2.0 | F1.65~2.33 |
投写距離 | 1.4~19.0m (100型投写距離:3.6~4.7m) | 0.7~12.4m (100型投写距離:2.5~4.1m) |
画面サイズ | 31型~400型、4:3 | 30型~300型、16:10 |
ランプ | 330W(NSHA) | 245W(UHP) |
明るさ | 標準モード時7,000ルーメン 静音モード時5,600ルーメン | 標準モード時3,000ルーメン 静音モード時1,950ルーメン |
コントラスト比 | 1,800:1 | 2,000:1 |
電動レンズシフト | 上下:±0%~50% 左右±10% | - |
映像入力 | DVI-D アナログRGB(D-Sub 15ピン)など | HDMI アナログRGB(D-Sub 15ピン)×2など |
音声入出力 | ステレオミニ×3(入力2、出力1)など | |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 370×440×187mm | 350×254.4×87.5mm |
重量 | 約11.4kg | 約3.4kg |
(2011年 10月 11日)
[AV Watch編集部 中林暁]