アキュフェーズ、USB DAC搭載のSACD「DP-550」

上位機のノウハウを継承。609,000円


DP-550

 アキュフェーズは、新設計の光学ドライブやUSB DACを搭載したSACD/CDプレーヤー「DP-550」を12月上旬より発売する。価格は60万9,000円。

 リファレンス機となる40周年記念モデル「DP-900」のノウハウを継承し、従来と同様に「2チャンネルの音楽ソース」に特化したSACD/CDプレーヤー。

 新規設計のSACD/CDドライブドライブは、シャーシに直接固定し、3層構造のボトムプレートと、4個の鋳鉄製大型脚部で全体を支持。ディスク回転部とピックアップ部を一体化した「トラバース・メカニズム」の軽量化を図り、ローディングシステムから機械的に分離すると共に、緩衝剤として振動の影響を排除するシリコン製の粘性ダンパーを採用。4点フローティング方式でトラバースメカを支える。また、ディスク回転時の共振周波数を分散させ、特に100Hz以下に極力共振点を無くすことで、音質への悪影響をDP-900並に抑えたとする。

 レーザーピックアップは、1レンズ/ツインレーザーで、SACD/CDを共用してピックアップ全体を小型化。音質劣化につながるピックアップ制御用サーボ電流の変動を大幅に減らし、ディスクの情報を十分に引き出せるとする。

 DACとしても動作し、独自の「MDS+方式D/Aコンバーター」を搭載。4回路のESS製DAC「ES9008」を並列動作で利用する。入力はUSBや独自のHS-LINK、光/同軸デジタルを装備し、USBと同軸デジタルは24bit/192kHzまで、光デジタルは24bit/96kHzまで対応する。前面ディスプレイにサンプリング周波数を表示できる。

 出力端子として、デジタル系は独自のデジタル伝送インターフェイス「HS-LINK」と同軸/光デジタル出力を装備。HS-LINK(RJ-45端子)は、対応の同社製品と接続することで、SACDとCDの両方のデジタル信号を出力できる。同軸/光デジタル出力はCD専用となる。アナログ音声出力はバランス(XLR)とアンバランス(RCA)を各1系統装備する。

 消費電力は23W。外形寸法は465×393×151mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.5kg。リモコン「RC-110」も付属する。なお、「DP-550」は、11月2~4日に東京国際フォーラムで行なわれる「2012東京インターナショナルオーディオショウ」に出展される。



(2012年 10月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]