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ソニー、30型の4K有機ELモニタを'14年発売。56型も開発

HD機の「BVM」は視野角を大幅改善

左が30型、右が56型

 ソニーは8日、業務用の4K有機ELモニタの開発を発表。2014年中に30型の発売を視野に入れ、開発しているという。56型(3,840×2,160ドット)と、30型(4,096×2,160ドット)の2機種が開発されており、4月7日から米ラスベガスで開催の放送機器展示会NABで技術展示される。

 またHD解像度の有機ELモニタのラインナップも刷新。25型、17型で、合計6モデルを2013年5月に発売する。新モデルでは、「市場から唯一改善要望があった」という視野角の向上を実現。従来モデルと比べ、視野角による色の変化を半分以下に改善。「業界最高クラスの視野角を実現した」という。

 これにより、編集室などで複数人が並んで1台のモニタを見て制作、確認を行なう際でも、カラーシフト(斜め方向からの視聴で映像が青味かかって見える現象)がほぼ発生せず、効率的な映像制作ができるとしている。

25型有機ELマスターモニタ「BVM-E250A」
視野角のイメージ。左端が従来モデル、右端が新製品。カラーシフトが抑えられているのがわかる

 HD解像度有機ELモニタのラインナップは以下の通り。

  • 25型有機ELマスターモニタ「BVM-E250A」2,541,000円
  • 17型有機ELマスターモニタ「BVM-E170A」1,386,000円
  • 25型有機ELマスターモニタ「BVM-F250A」1,659,000円
  • 17型有機ELマスターモニタ「BVM-F170A」997,500円
  • 25型業務用有機ELモニタ「PVM-2541A」661,500円
  • 17型業務用有機ELモニタ「PVM-1741A」441,000円

 ソニーではこれまで、「正確な色」、「正確な画像」、「高い信頼性」を極めるとする「TRIMASTER(トライマスター)」技術に、独自の有機ELパネルを加えた「TRIMASTER EL(トライマスター イーエル)」ラインナップとして、マスターモニタなど業務用モニタ7モデルをラインナップしてきたが、累計出荷台数は2万台を超えているという。

(山崎健太郎)