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富士通、DTCP+リモート視聴対応のPC「FMV」2機種

パイオニア製スピーカーの23型と、IGZO液晶14型ノート

 富士通は、PC「FMV」の新機種を6月7日より順次発売する。価格はオープンプライス。

 新モデルのうち、パイオニアと共同開発したスピーカーを内蔵する23型液晶一体型「ESPRIMO FH78/LD」は6月7日発売で、店頭予想価格は26万円前後。また、14型ノートPCの「LIFEBOOK UH90/L」は、3,200×1,800ドットのIGZO液晶パネルを搭載したモデルで、6月28日発売、価格は未定。Intelの第4世代Coreプロセッサを搭載する。

ESPRIMO FH78/LD(シャイニーブラック)
LIFEBOOK UH90/L(サテンレッド)

 2機種とも、スマートフォンや家電機器と連携できる「My Cloud」に対応。新たに、パソコンで世界初という「DTCP+」に対応。これにより、家のPCにある録画番組などを、対応スマートフォン/タブレットで外出先から視聴可能。両機種は、パソコンで初となるDLPAリモートアクセスガイドライン認証を取得している。FH78/LDは、3波テレビチューナを搭載する。

 My Cluodを使うことで、FH78/LDで録画した番組や、家庭内のDTCP-IP対応BDレコーダにある録画番組を、外出先のスマートフォンから視聴することも可能。その場合は、あらかじめ家のPCで目的の番組を、PCのHDD内にあるMy Cloud用の領域へダビング(ダビング10のカウントが1つ減少)する操作が必要となる。番組視聴対応スマホは「ARROWS NX F-06E」、「Disney Mobile on docomo F-07E」、「ARROWS A 202F」。

 なお、この番組選択/ダビングという作業を無くし、レコーダとMy Cloud対応PCを自動で同期させるという機能追加についても検討中としている。

 そのほか、My Cloudにより外出先からスマートフォンでの対応エアコンON/OFFや、温度調整といった操作も可能。写真/動画の取り込み機能がソフトの「F-LINK」に統合され、ワイヤレスまたはSDカード/USB経由で簡単にPCへの取り込めるという。

23型液晶/2.1chスピーカー搭載の「FH78/LD」

FH78/LD(スノーホワイト)

 23型/1,920×1,080ドットのタッチ液晶一体型モデル。パネルはIPS。カラーはシャイニーブラックとスノーホワイトの2色を用意する。

 地上/BS/110度CSデジタルテレビチューナを3基内蔵し、うち1基はWindowsを利用しない視聴専用の「クイックテレビ」。2番組同時の長時間録画や、BDダビングなども行なえる。前述のDTCP+を使ったリモート視聴のほか、スマートフォン/タブレットへの持ち出し視聴も可能。

 スタンドのネック部分に独立筐体のスピーカーを装備。パイオニアと共同開発し、専用にチューニングしたというもので、出力10W×2chのステレオスピーカーと10Wのサブウーファを内蔵する。

 HDMI入力も装備。CPUはIntel Core i7-4700MQ(2.40GHz)で、動作メモリは8GB。HDDは3TB。スロットイン型のBDXL対応BDドライブも備える。外形寸法は571×201×431mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.8kg。

IGZO液晶の「UH90/L」

UH90/L(スパークリングブラック)

 “刀”をコンセプトとしたデザインの本体に、14型/3,200×1,800ドットのIGZO液晶を搭載したUltrabook。画素密度は262ppi。タッチパネルには特殊表面処理の「スーパーグライドコーティング」を施し、滑るような操作感を実現したという。カラーは、スパークリングブラックとサテンレッドの2色を用意する。

 テレビチューナは内蔵しないが、DTCP-IPに対応し、LAN内のレコーダなどの番組を視聴可能。また、前述したMy Cloud機能を使うことで、他のレコーダで録画した番組をUH90/LでMy Cloud上にダビングし、外出先でスマートフォンを使って視聴することもできる。

 CPUはIntel Core i5-4200U。ストレージは、SSDとHDDを組み合わせた約500GBのハイブリッドHDD。動作メモリは4GB。HDMI出力も備える。バッテリ駆動時間は約11.1時間。外形寸法は329.9×229.9×9.2~15.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.39kg。

(中林暁)