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【ヘッドフォン】ステンレス採用ヘッドフォン「PANDORA HOPE 6」
Van den Hul製ケーブルのイヤフォンやCAVの新ライン
(2013/10/26 23:57)
東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックが主催する「秋のヘッドフォン祭 2013」が10月26日、27日に開催される。会場は東京・外苑前駅近くの「スタジアムプレイス青山」。入場は無料。
ここでは7階の展示を中心に、ファイナルオーディオのステンレス素材採用ヘッドフォンやVan den Hul製ケーブル採用のDita Audio新イヤフォンなどの情報をお届けする。
ファイナル、ステンレス採用ヘッドフォンをいよいよ発売へ
ファイナルオーディオデザインは、ハウジング部やヘッドバンド部にステンレス素材を用いたヘッドフォン「PANDORA HOPE 6」を参考出展した。11月中に発売予定で、価格は63,000円前後の見込み。
50mmダイナミックドライバとバランスド・アーマチュア(BA)ユニットを搭載したヘッドフォン。前回のヘッドフォン祭でも展示していたが、ほぼ製品版に近い仕様やデザインでの展示となっている。
BAドライバは自社開発のフルレンジのもので、ハウジング内の前側やや上に装備。50mm径の大型ユニットで広い音場表現と、BAの特性を活かした繊細な表現を両立させた点が特徴。ネットワークは利用しておらず、スムーズな音のつながりを実現しているという。
なお、BAユニットを前側に備えているため、左右逆にヘッドフォンを装着すると、音が変わってしまうことがある。ケーブルは着脱式で、ミニジャックにロック機構を加えたものを採用。ステンレス素材を使っているため、重量はやや重く「500gを切るぐらい」とのこと。
Van den Hulのケーブル採用「The Answer Truth Edition」
シンガポールのDita Audioは、ダイナミック型ドライバを搭載した新イヤフォン「The Answer」と上位モデル「The Answer Truth Edition」を発表した。ヘッドフォン祭限定で各10個販売し、価格はThe Answerが49,800円、Truth Editionが79,800円。
メタルハウジングと10mm径のダイナミック型ドライバを搭載したカナル型イヤフォン。再生周波数帯域はいずれも18Hz-25kHzで、感度は102dB、インピーダンスは16Ω。ケーブルは着脱式で、1.2mのケーブルが付属する。
上位モデルの「The Answer Truth Edition」は、付属ケーブルにオランダVan den Hul製のものを採用。よりハイグレードな音質で楽しめるという。
全製品は、同社のエンジニアが音質を確認した後で、出荷される。革製のキャリングケースや標準変換プラグ、航空機用プラグアダプタなどが付属する。
CAVは新スポーツライン「COMBAT」
CAVジャパンは、SOULブランドの新サブブランドとなる「COMBATシリーズ」の2製品などを発表。アスリートとのコラボモデルなど、スポーツ利用を意識したブランドとなっており、スポーツ利用とアスリートが集中する際の没入感の両立を狙ったブランドとして展開するという。
新モデルは「TRANSFORM」と「COMBAT+」の2製品で、価格や発売日は未定。TRANSFORMは、樹脂素材とスポーティな青色を基調としたデザインが印象的。「COMBAT+」は密閉型で没入感を高めながら、スポーティな外観を実現している。いずれもイヤーパッドが外れ、メッシュタイプなどに交換できることも特徴。
また、Performanceラインの最上位モデル「JET」も発表。価格や発売日は未定だが、アクティブノイズキャンセリングと低音再生能力が特徴となっている。NCの電源は単3乾電池で、電池が切れた場合でもパッシブのヘッドフォンとして利用できるという。
beyerdynamicのポータブル「T51p」
ティアックブースでは、beyerdynamicのポータブルヘッドフォン「T51p」を出展している。2010年に発売したポータブルヘッドフォン「T50p」の後継機種で、2014年初頭の発売を予定。価格は29,000円前後の見込み。
テスラドライバを搭載した密閉/オンイヤー型のポータブルヘッドフォン。T50pとの違いは、イヤーパッドとインピーダンスで、イヤーパッドが柔らかい素材に変更され、長時間の装着にも最適化された。またインピーダンスはT50pの32Ωから60Ωに変更されている。重量は174g。
また、スタジオやプロ向けのモニターとして展開しているbeyerdynamic「DT770 PRO」に32Ω版の「DT770 PRO 32」も追加予定。価格は2万5,000円前後。
オヤイデは新ケーブルなど。Filo X3はUSB DAC対応
オヤイデブースでは、リケーブル対応イヤフォン用の各種ケーブルやFiloブランドのポータブルオーディオプレーヤー「Fiio X3」のUSB DAC対応ファームウェアなどを案内している。
Filo X3は、最大24bit/192kHzまでのハイレゾ音源に対応したオーディオプレーヤーで実売価格は31,500円。このFilo X3用をUSB DAC対応とするファームウェアVer.2.0.5が25日に公開された。24bit/192kHzまでのWAVやFLACに対応したUSB DACとして動作可能になるという。
また、ケーブルは、ZEPHONEの「Blue Seagull」と「Silver Seagull」、「Red Condor」を出展。近日発売予定で、価格はBlue/Silver Seagullが8,500円前後、Red Condorが11,000円前後。
Blue SeagullはShure SEやUE TF10、Westone 4R用などを用意、Silver SeagullはEtymotic Research ER4P/ER4Sなど、Red CondorはShure SEシリーズなどに対応する。
WiseTechはDR.DAC3を出展
WiseTechブースでは、ヘッドフォンアンプ搭載USB DAC「DR.DAC3」をヘッドフォン祭りにあわせて初披露。11月に発売予定だが、価格は未定で調整中とのこと。
DACチップはTI/バーブラウンの「PCM1794」で、USB接続で最高24bit/192kHzに対応。光/同軸デジタルとアナログ(RCA)の入力も各1系統備える。出力端子はアナログ音声(RCA)×1と標準ヘッドフォン×2、光デジタル出力×1。USBから入力して光デジタル出力するDDC機能が利用でき、ドルビーデジタル/DTSのパススルーも可能。オペアンプ交換などに対応する。ブースでは試聴も可能となっている。
また、DSD対応のUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「MUSIK D55」も年内に発売予定。価格は5~7万円を予定している。USB入力と光/同軸デジタル入力を装備し、USBではDSD 2.8/5.6MHzや24bit/192kHzまでのPCMに対応。DACチップは「CS4396」。出力は光デジタル/同軸デジタルと、アナログ音声(RCA)、ヘッドフォン。
フロンティアファクトリーはKlipschの新スピーカー
フロンティアファクトリーは、25日発表のKlipsh製ヘッドフォン「STATUS」のほか、Bluetoothスピーカーの「GIG」を展示。年内発売予定で価格は20,790円前後。
GIGはBluetoothスピーカーで、本体のダイヤルから、接続したスマートフォンのボリュームなどの操作が可能。横置きだけでなく、縦置きにも対応。ユニットはフルレンジ×2とパッシブラジエーター×2を搭載している。
SKULLCANDYは低域振動ヘッドフォン「CRUSHER」
米国などで人気の高いSKULLCANDYは、55Hz以下の低域入力でヘッドフォン本体を振動させる「CRUSHER」を出展。11月1日より発売し、価格は13,800円。
低域にあわせて本体が振動することで、迫力ある音響が楽しめるという点が最大の特徴。側面のスライダーで、振動の強弱設定が行なえる。振動のためだけに、単3電池を内蔵している。電池持続時間は「曲や使い方による」とのことだが、通常は1カ月程度使えるとのこと。なお、電池がなくても通常のヘッドフォンとして利用できる。
米国ではシェアの高い同社だが、日本ではこれまでファッション系やスポーツ系流通のみの展開だった。しかし、10月後半からビックカメラ全店で取り扱いを開始するなど、販路を拡大し、日本展開を強化していくとのこと。
オンキヨーはハイレゾアプリ。Deff SoundのDSD対応USB DACも
オンキヨーは、iOS用ハイレゾアプリ「HF PLAYER」や新ヘッドフォン「ES-CTI300」などを展示。
また、同社が販売を担当するDeff SoundのLightning接続の小型ヘッドフォンアンプ 「DDA-L10RCBK」や、Deff Soundが年内発売予定のUSB DACも参考展示していた。USB DACは、DSD 2.8MHzまでの対応で、価格は3~4万円前後を想定しているとのこと。
ヤマハ、新デザインのヘッドフォンを披露
ヤマハは、スクエアなデザインが特徴の新ヘッドフォンを参考展示している。欧州では発売済みの製品だが、国内発売時期や価格については未定としている。
レッド、ブラック、ブルーなど6色のカラーバリエーションが特徴で、ファッション性やデザイン性を訴求。ダイナミック型の40mm径ドライバを搭載し、ケーブル中程にはiPhone操作対応のリモコンも付属。リモコン部にはヤマハのロゴマークが入っている。
今回の展示の反応やカラーへの意見を集めて、製品化に反映したいとしている。