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Olasonic、47,250円のハイレゾ小型ネットワークプレーヤー

NANOCOMPO第5弾「NANO-NP1」

ネットワークオーディオプレーヤー「NANO-NP1」(写真上)

 東和電子は、「Olasonic」(オラソニック)ブランドの小型コンポ「NANOCOMPO」シリーズの第5弾製品として、ネットワークオーディオプレーヤー「NANO-NP1」を3月中旬に発売する。価格は47,250円。カラーはプラチナホワイトとシルキーブラック(B)を用意する。

 DLNAに対応したネットワークプレーヤーで、NAS(ネットワークHDD)など、DLNA対応サーバーにアクセス。ハイレゾを含む音楽ファイルをLAN経由で再生できる。対応形式はFLAC/WAV/Apple Lossless/AAC/WMA/MP3/AIFF。24bit/192kHzまで対応する。DSDには対応しない。「多機能化を排除し、音質向上を図った」という。本体操作は入力セレクタのみで、スマートフォン/タブレットにインストールしたアプリ「ナノコントローラー」(仮)で操作する。

NANO-NP1
NANO-NP1(B)
CDトランスポート「NANO-CD1」、ヘッドフォンアンプ内蔵USB DAC「NANO-D1」、ステレオパワーアンプ「NANO-A1」と組み合わせたところ

 DACは搭載しておらず、出力は同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備。入力端子としてEthernet、光デジタル、同軸デジタルを各1系統搭載する。これは、ヘッドフォンアンプ/プリアンプ/USB DACの「NANO-D1」など、入力端子の少ないアンプやDACとの接続を想定したもの。例えばNP1を接続した事でアンプ側の入力端子が無くなり、CDプレーヤーがアンプに接続できない場合でも、NP1にCDプレーヤーを接続し、NP1からデジタル出力する事で、NP1とCDプレーヤーのどちらも利用できるようになる。

 単にスルー出力するのではなく、TI バーブラウンのアシンクロナス・レートコンバータを搭載。ジッタの低減を図っているほか、アップサンプリング機能により48/96/192kHzへの変換が可能。CDからの音を192kHzにアップサンプリングし、DACやDAC搭載アンプなどへ伝送できる。ただし、入出力どちらも光デジタルは96kHzまでの対応となり、192kHzは同軸デジタルのみ対応。クロックにはTCXO(温度補償水晶発振器)を採用している。

「NANO-NP1」の背面。光・同軸デジタルの入出力を備えている
背面
アップサンプリング周波数切り替えスイッチも

 筐体はアルミダイキャスト製で、シームレス構造を採用、剛性を高めている。他のNANOCOMPOと同様にCDジャケット約3枚分のコンパクトサイズ。外形寸法は149×160×39mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は830g。消費電力は約4W(スタンバイ時約0.3W)に抑えている。電源は付属のACアダプタを使用する。

アプリはわかりやすさを重視

 操作を行なう「ナノコントローラー」アプリも開発。無料でダウンロードでき、製品発売時にiOS版を提供、その後Android版をリリースする。DLNA対応のコマンダーアプリとなっており、他のDLNA対応機器で利用することもできるという。

ナノコントローラー(仮称)

 アプリの特徴はわかりやすさを追求した事。メニューを日本語表記しているほか、アルバムを選ぶとアルバム内の楽曲がリスト表示され、好きな楽曲を選んで再生を開始するという基本機能に特化。プレイリストの作成・保存機能などは備えておらず、「CDを聴く時と同じイメージで使用できる」事を特徴とし、他の多機能なアプリと差別化している。

(山崎健太郎)