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不正B-CASカード販売の3人に、有料放送3社が損害賠償3億2,590万円の民事訴訟

 有料放送事業者のスカパーJSATとスターチャンネル、WOWOWの3社は、有料放送を無料で視聴できるように不正改ざんしたB-CASカードを第三者に販売した3人に対し、2月20日に民事訴訟を東京地方裁判所へ提起。損害賠償として3億2,590万9,127円の支払いを求めていることを明らかにした。

 被告の男性3人(いずれも埼玉県在住、35歳)は、不正にデータを書き換えたB-CASカードをインターネット経由で5,000枚以上販売したとして、2013年11月に不正競争防止法違反の罪で有罪判決が言い渡されている。この3人に対し、スカパーJSATら3社は2月20日に損害賠償の支払いを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起した。

 3社は「B-CASカードの改ざん行為は、有料多チャンネル放送全体の健全な普及拡大に甚大な影響を与えるものであり、悪質かつ許されざる行為。今回は5,000枚を超える不正カードを販売したという極めて悪質な行為となるため、3億2,590万9,127円の損害賠償の支払いを求める」と説明している。

(中林暁)