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JVC、演奏上達サポート機能搭載のPCMレコーダ。FMラジオ録音可能な据え置き機も

 JVCケンウッドは、JVCブランドから、楽器演奏の録音を想定したPCMレコーダ「レッスンマスター」3機種を6月上旬に発売する。価格は電池駆動も可能な据え置きタイプの「RD-R20」が37,800円、ポータブルの「XA-LM30」が31,500円、「XA-LM10」が26,250円。

電池駆動も可能な据え置きタイプの「RD-R20」

 カラーバリエーションは、「RD-R20」がブラック、シルバー。「XA-LM30」がシルバー、「XA-LM10」がブラックとホワイト。

 楽器の演奏を録音できるPCMレコーダで、演奏の上達をサポートする機能も搭載している。録音対応フォーマットは48kHz、24/16bitのWAVと、192/128kbpsのMP3。再生はWAV/MP3/WMA/AACに対応する。ただし、下位モデルのXA-LM10のWAV録音は48/16bitのみ。LM30とLM10の2機種はAACの再生に対応しない。記録メディアは別売のmicroSD/SDHCカードが利用可能。

ポータブル、左「XA-LM30」、右が「XA-LM10」

 3機種共通の機能として、楽器をチューニングできる「クロマチックチューナー」と、テンポを音と光で知らせる「メトロノーム」機能を搭載。チューニングとテンポ合わせに利用できる。メトロノームでは、管楽器のロングトーンなどのトレーニングに使えるクロマチックチューナーとの同時動作モード、0~7拍子以外の特殊パターンへの対応、1拍毎のパターン設定、演奏との同時録音機能も新搭載した。

 A-B区間リピート再生、お手本演奏を再生した後に、自動的に録音がスタートし、自分の演奏を録音する「聴き比べレッスン」機能、音程を変えずに再生スピードをコントロールする機能、再生中にマーキングしたポイントを頭出しする事も可能。

 上位モデルの「RD-R20」と「XA-LM30」は、ライン入力兼外部マイク入力、コンタクトマイク兼ギター入力端子も搭載。10回まで音を重ねてアンサンブル練習ができる「重ね録音」や、再生速度を変えずにキーをコントロールする機能、ボーカルを小さくしてカラオケ伴奏とするなど、自分のパートの音だけを小さくする「パートキャンセル」、録音時にリバーブを追加する事も可能。リバーブはルーム、ステージ、ディレイの3モードから効果を選択できる。

ポータブルタイプの特徴

 ポータブルタイプのXA-LM30/10には、左右独立の高感度広帯域マイクを、ラバークッションを使ったフローティング構造で搭載。28mm径のスピーカーも搭載し、高音質で録音・再生ができるという。

 電源は単4電池2本で、再生時の連続持続時間は約21時間(XA-LM30)、約22時間(XA-LM10)。USB給電での動作にも対応する。

 スピーカーの最大出力は300mW。外形寸法はXA-LM30が、120×64×23.8mm(縦×横×厚さ)で、本体のみの重量は101g。XA-LM10は、120×64×22.5mm(同)で、本体のみの重量は94g。

据え置きタイプの特徴

 据え置きの「RD-R20」は、無指向性マイクを左右独立して搭載。ステレオ感、臨場感のある録音ができるとする。ボリュームが小さい時には低音を強調し、大きい時には主要な中域が聴こえやすいように自動調整する“アクティブクリアサウンド”機能も利用できる。

 最適なタイミングで録音や再生をスタートするため、約5秒のカウントダウン録音・再生機能を用意。楽曲の再生を、手を3回叩く事でスタートさせる「ハンドクラップ・スタート」機能も用意する。

 また、FMチューナも搭載。ラジオ番組をタイマー録音できる。電源はACアダプタに加え、単3電池3本でも動作可能。バッテリの持続時間は約19時間。スピーカーの最大出力はACアダプタ接続時が2.5W×2ch、電池駆動時が1.5W×2ch。外形寸法は192.4×58.6×92mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は450g。

モデル名RD-R20XA-LM30XA-LM10
メトロノーム
クロマチックチューナ
リピート
スピードコントロール
キーコントロール
聴き比べレッスン
簡単頭出し
重ね録音(10回まで)
パートキャンセル
FMラジオ
録音フォーマットWAV:48kHz、24/16bit
MP3:44.1kHz、192/128kbps
WAV:48kHz/16bit
MP3:44.1kHz、192/128kbps
音声入力ライン入力兼外部マイク入力
コンタクトマイク兼ギター入力
コンタクトマイク兼ギター入力
音声出力ヘッドフォン(ステレオミニ)

(山崎健太郎)