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5Kシネスコやジェスチャ操作のミラー型など、東芝が新テレビ&ディスプレイを提案
(2014/9/6 15:14)
ドイツ・ベルリンにおいて9月5日~9月10日(現地時間)に開催されている国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2014」から、4K液晶テレビの次期モデルや、5K解像度のシネスコ液晶テレビ試作機などを展示していた東芝のブースをレポートする。
液晶テレビのコーナーでは、日本国内モデル「Z9X」の映像/音声技術などを搭載した欧州向けモデルを、来年の発売に先駆けて展示。HEVC再生など最新機能のデモも行なっている。
欧州向けのテレビには、クラウド連携でユーザーへのおすすめ番組を自動で提案する「Media Guide Replay」機能を搭載予定。これは、視聴履歴を元に、録画済み番組のメタデータ(Gracenoteのデータ)から、出演者や監督などの共通する他のコンテンツをユーザーへレコメンドするというもの。番組を観るほどおすすめの精度が上がり、各ユーザーが自分のプレイリストのように番組を次々に観ることができるという。
日本向けのREGZAに提供している「ざんまいプレイ」の欧州版と呼べるもので、日本モデルでのノウハウを投入。日本の全録対応モデルとは異なり、これまで欧州ではシングルチューナが多かったが、ダブルチューナも広まりつつあることから、より録画番組も増え、好きな番組を見つけやすくなるという。テレビ本体での視聴だけでなく、タブレットで別室などで再生することなども予定している。
テレビの新たなデザインとしては、105型/アスペクト比21:9で“5K”解像度のシネスコ液晶テレビを参考展示。1月のInternational CESで展示したものがベースだが、横長を活かして画面の脇の1K分の解像度を使って、天気やフォローしているユーザーのツイートなどの情報を表示。インフォメーションディスプレイのような使い方も提案している。
また、同じくCESで展示していた湾曲型の「Curved」液晶テレビは、デザインに一部変更を行なったほか、カーブに合わせた画作りを行なっているという。
テレビ以外にも、情報表示ディスプレイの新しい使い道として“ミラーディスプレイ”も展示。普段は鏡として使い、必要な時に情報を確認できるもので、キッチンや洗面所といった場所での利用を提案。ハンドジェスチャにより、濡れた手でも操作できることなどが特徴。
Chromebook 2や8Kの220型サイネージなど
パソコン/タブレット関連では、クラウドベースでデータやアプリケーションを使用するGoogleのChrome OSを搭載したノートパソコンの最新モデル「Chromebook 2」を展示。従来機に比べてバッテリ持続時間を11.5時間(従来は9時間)に延長。さらに、フルHDモデルも登場。解像度を高め、画面の明るさを300nitに向上させながら、バッテリ持続時間は従来のHDモデルと同じ9時間を維持している。法人向けだが、価格はHDモデルが299ユーロ、フルHDモデルが347ユーロの見込み。
また、7型のWindows 8.1タブレット「ENCORE MINI」も欧州で発売。日本ブランドの7型Windows 8.1タブレット発売は欧州で初としている。従来方式とは異なる新たなデジタイザーペンを採用しているのが特徴で、手書きのしやすさなどを追求している。
そのほか、一般公開エリアではないが、220型の超大画面サイネージ「DISPLAY WALL」も用意。業務用の55型サイネージを16台つなぎ合わせて1つの画面にしたもので、8Kカメラで撮影した映像を、複数台のPCで同期して再生していた。