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パイオニア、実売25万円でハイレゾ対応「究極のフラッグシップ」ヘッドフォン
(2015/5/11 16:03)
オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、パイオニアブランドの「究極のフラッグシップモデル」として、オープンエア型の「SE-MASTER1」を5月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25万円前後。オプションとして、バランス接続用のケーブル「JCA-XLR30M」も5月中旬に発売、店頭予想価格は3万円前後。
「パイオニアが培ってきた、ヘッドフォン、スピーカーの音響技術やノウハウを集結させ、開放感のある高音質再生と快適な装着感を実現した」というヘッドバンドタイプの最上位モデル。設計から生産まで、全てを国内拠点で行なうことで高い品質も実現しているという。熟練マイスターが1台1台組み立てており、シリアルナンバーも刻印。5月16日~17日に中野サンプラザで開催される「春のヘッドホン祭2015」に出展される。
ユニットは、PCC処理を施した厚さ25μmのアルミニウム振動板と、PEEK複合フィルムエッジを採用した50mm径。PCCはParker Ceramic Coatingの略で、振動板の表面に高硬度のセラミック皮膜を形成させるもの。PEEK(Poly-ether-ether-ketone)はスーパーエンジニアリングプラスチックに分類されるもので、耐久性に優れた熱可塑性の超耐熱高分子樹脂となる。
ハウジングには高剛性のアルミニウム合金を採用。ユニットを金属部品でベースに強固に固定する「フルバスケット方式」を採用した。さらに、ベース、ハウジング、ハンガーの連結部にはゴム部材を挟むことで、フローティング構造とし、ユニットからの振動を軽減し、左右の音のセパレーションも向上させたという。
音質チューニングは、英国のレコーディングスタジオ“AIR Studios”で行なったという。
出力音圧レベルは94dB、再生周波数帯域は5Hz~85kHz。最大入力は1,500mW。インピーダンスは45Ω。
装着面では、2種類のテンションロッドを同梱。付け替える事で、頭部への側圧を調整できる。イヤーパッドは、低反発ウレタンフォームを三次元形状にしたもの。内側に柔らかなスエード調人工皮を使っている。
ヘッドバンドとハンガー部には、軽量で高い強度を持つ“超ジュラルミン(アルミ合金)”を採用。
ケーブルは着脱式で、MMCX端子を採用。アンプとの接続端子は標準プラグ。布巻と無鉛PVC素材の2種類の被覆を使用している。長さは3mのOFCリッツ線。重量は460g(ケーブルとテンションロッド含まず)。
別売のバランス接続用のケーブル「JCA-XLR30M」も5月中旬に発売、店頭予想価格は3万円前後。「SE-MASTER1」をバランス駆動するためのケーブルで、アンプ側の接続端子はXLR3(2:JPT 3:COLD)となる。重量は168g、長さは3m。