ニュース
ティアック、最上位USB DACにDLNAプレーヤー統合「NT-503」
11.2MHz DSD対応で約15万円。新ポタアンも
(2015/9/11 20:46)
ティアックは、デュアルモノラル構成のDSD 11.2MHz対応USB DACとDLNAネットワークオーディオ機能を統合したUSB DAC/ネットワークプレーヤー「NT-503」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は148,000円前後。カラーは、ブラックとシルバーの2色。
また、ポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50SE」も9月下旬に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,800円。
NT-503
A4サイズのコンパクトな筐体に、ティアックのデジタルオーディオ技術を詰め込んだというUSB DAC/ネットワークオーディオプレーヤー。
DSD 11.2MHzネイティブ再生対応のフラッグシップUSB DAC「UD-503」相当のUSB DACに加え、DLNAネットワークオーディオ機能やBluetooth、USBメモリからの再生機能などを搭載。様々なオーディオ入力信号を、内部でDSD 12.2MHzもしくはPCM 384kHzにアップコンバートして再生する機能も搭載している。
最上位USB DAC+DLNA+Bluetooth
USB DACとしては、11.2MHz DSDと384kHz/32bitまでのPCM系ファイル再生に対応。DLNAネットワークオーディオとUSBメモリは、5.6MHzまでのDSDと、192kHz/24bitまでの対応となる。
DACチップは、旭化成エレクトロニクスの「AK4490」で、DSD 11.2MHzとPCM 384kHz/32bitフォーマットのネイティブ再生が可能。DACは、左右チャンネルそれぞれ独立して搭載する。
DACだけでなく、電源部、アナログ出力部までを左右分離させたデュアルモノラル構成が特徴。アナログ出力回路は、電流伝送強化バッファアンプ「TEAC-HCLD」回路を4回路搭載し、XLRバランス出力時にはフルバランス、RCAアンバランス出力時にはパラレル・アンバランスで駆動する。
クロックは48kHz系と44.1kHz系の2種類を内蔵。さらに10Hz外部マスタークロックの入力に対応し、BNC端子を備えている。
PCM/DSDのアップコンバートに対応し、DSDは12.2MHzまで、PCMは384kHz/32bitまでのアップコンバートが可能。デジタルフィルタはPCM系が4種類(FIR SHARP/FIR SLOW/SDLY SHARP/SDLY SLOW)とOFF、DSDが2種類で、入力するファイル形式や音楽に応じて最適なフィルタを選択できる。
豊富なオーディオ入力に対応
USB DAC利用時には、PC用のアプリケーション「TEAC HR Audio Player」を利用。プレイリスト再生などにも対応する。
ネットワークオーディオは、NASやパソコンなどに保存したファイル再生に対応。iOS/Androidアプリの「TEAC HR Remote」からNAS/PC内の楽曲を選択し、出力指示が行なえる。曲間ギャップを短縮する「ギャップレス再生」にも対応。異なるファイルフォーマットでも、サンプリング周波数が同じであればギャップレス再生が行なえる。
radikoやTuneinなどのインターネットラジオにも対応。TEAC HR Remoteから選局や再生操作が行なえる。ストリーミングデータは、スマートフォンを介さずにNT-503が直接受信するため、スマートフォンに着信があった場合などでも音楽をそのまま楽しめる。
また、USBメモリ内の楽曲も「TEAC HR Remote」から選曲/再生操作が可能。さらに、Bluetoothにも対応し、aptX/AACコーデックにも対応。スマートフォン内の楽曲をNT-503に出力できる。
同軸デジタル入力×2や、光デジタル入力×2も備えている。
プリ/ヘッドフォンアンプも
プリアンプとしても利用可能で、DA変換の直後からボリュームアンプ部に至るまで全段バランス処理が行なわれる「TEAC-QVCS(QuadVolume Control Sysytem)」を採用。ボリュームは256ステップで設定可能となる。
オーディオ出力はバランス(XLR)×1、アンバランス(RCA)×1。ヘッドフォンアンプも搭載し、最大出力は500mW×2ch(32Ω/アンバランス接続時)。対応ヘッドフォンインピーダンスは16~600Ω。
周波数特性は5Hz~80kHz、SN比は110dB。消費電力は18W(待機時0.4W、ネットワーク待機時3W)。外形寸法は290×248.7×81.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.9kg。リモコンが付属する。
オペアンプ強化のポタアン「HA-P50SE」
また、ポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50SE」も9月下旬に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,800円。
2014年発売のポータブルヘッドホンアンプ「HA-P50」の上位モデルで、外装デザインやボリューム位置を変更し、サイドのカラーもシルバー調のものに一新。さらに、オペアンプを上位モデル「HA-P90SD」と同様にTIの「OPA1602」に変更し、よりワイドレンジな再生を可能にした。
外装とオペアンプ以外の主な仕様は、HA-P50と共通で、アプリ「TEAC HR Audio Player 」を使って、対応スマートフォンとのデジタル接続に対応。PCとUSB接続してUSB DACとしても利用できる。光デジタル入力、アナログ音声入力も備えている。
出力は160mW×2ch(32Ω負荷時)。リチウムイオンバッテリを内蔵し、バッテリ持続時間は約8時間(デジタル入力時)。外形寸法は67×112×21.7mm(幅×奥行き×高さ)。重量は210g。